
No.383 2010/2/1作成
Prometheus Date and Night Sides (true color)
今年1月27日にNASAの土星探査機カッシーニが土星の小衛星プロメテウスに接近し、近距離から撮影を行いました。
右側の太陽光が直接当たらない夜の部分を、明るさを上げてみると、ぼんやりと夜側の地形が浮かび上がってきます。
元の画像は、赤、緑、青で撮影された画像を合成して作成したカラー画像です。
そこにさらに処理を加え、明るい昼側の画像と暗い夜側の画像を合成してみました。
夜側の地表は土星やリングに反射した光に淡く照らされています。
この画像で、プロメテウス全体の形と地形が把握できると思います。
この画像は、プロメテウスの画像としては最も解像度の高い画像です。
地表は比較的浅いクレーターで覆われています。
また、左側の昼側の地表をよく見ると、場所によってわずかな色の違いがあることも分かります。
プロメテウスは土星のリングの内部を公転しています。
左上の地表に2本の平行な線が見えますが、これらはリングの影です。
影が虹色に見えますが、赤・緑・青の画像が時間をおいて撮影されている間に、影の位置がずれたためです。
プロメテウスは直径148×100×68kmの小さな氷衛星です。
Fリングと呼ばれる細いリングのすぐ内側を回り、Fリングの形成に大きな影響を及ぼしているために、「羊飼い衛星」と呼ばれています。
元の画像:NASA/JPL提供
Prometheus Date and Night Sides (true color)
今年1月27日にNASAの土星探査機カッシーニが土星の小衛星プロメテウスに接近し、近距離から撮影を行いました。
右側の太陽光が直接当たらない夜の部分を、明るさを上げてみると、ぼんやりと夜側の地形が浮かび上がってきます。
元の画像は、赤、緑、青で撮影された画像を合成して作成したカラー画像です。
そこにさらに処理を加え、明るい昼側の画像と暗い夜側の画像を合成してみました。
夜側の地表は土星やリングに反射した光に淡く照らされています。
この画像で、プロメテウス全体の形と地形が把握できると思います。
この画像は、プロメテウスの画像としては最も解像度の高い画像です。
地表は比較的浅いクレーターで覆われています。
また、左側の昼側の地表をよく見ると、場所によってわずかな色の違いがあることも分かります。
プロメテウスは土星のリングの内部を公転しています。
左上の地表に2本の平行な線が見えますが、これらはリングの影です。
影が虹色に見えますが、赤・緑・青の画像が時間をおいて撮影されている間に、影の位置がずれたためです。
プロメテウスは直径148×100×68kmの小さな氷衛星です。
Fリングと呼ばれる細いリングのすぐ内側を回り、Fリングの形成に大きな影響を及ぼしているために、「羊飼い衛星」と呼ばれています。
元の画像:NASA/JPL提供
夜側の明るさを上げたら、エアーズロックみたいな出っぱりが現れました。
多分、クレーターの縁が盛り上がっているのでしょうが、私的に「プロメテウス富士」と命名します。
NASAの画像を操作すると、隠れている地形が出てくるものですね。
保存した画像も無料のJTrimを使ってγ補正をかけたら、同じように出てきました。
画像処理で、隠れたものが色々出てくる、それが画像処理の真骨頂ですね。
オリジナル画像コーナーの意義はそこだと思っています。
探査機の画像は人類が初めて目にする世界なので、画像処理等を駆使すれば必ず新しい何かが見えてきます。
宝の山だと思っています。
(とは言え、土星の衛星達の謎も大分解明されてきた感はありますが)
以前のような全く新しい発見というのは難しく、「これまでで最も解像度が高い画像」の紹介が多くなってきました。
今後は、単なる画像の合成だけではなく、変わった切り口も試していきたいですね。