土星の小衛星ヘレネの疑似カラー画像（昼と夜）

No.570　2011/02/02作成

Helene Flase Color Image (day and night)

1月31日、NASAの土星探査機カッシーニが土星の小衛星ヘレネに接近しました。
赤外線、緑色光、紫外線で撮影された画像を合成して疑似カラー画像を作ってみました。
さらに複数の画像を用いて、画像の左上にぼんやりと写っていた夜の部分を浮かび上がらせてみました。

夜の部分がなぜ淡く見えているのかというと、土星等からの反射光で照らされているからです。
クレーターのような窪みも見えます。

昼側の画像は、表面の色の違いまでよく見えていますが、これは表面の物質の違いを反映しています。
この画像では、中央に浅い窪みがあり、それを中心に茶色っぽい色の放射状の模様が見えます。
天体衝突によってできた地形と思われますが、茶色っぽい物質の成分は何でしょうか。
また、このような模様はどのようにしてできたのでしょうか。
分析が待たれます。

土星の衛星であるヘレネは36×32×30kmと小さく、いびつな形をしています。
小衛星ポリデウセスとともに、中型の衛星ディオネと同じ軌道上を公転しています。

元の画像：NASA/JPL提供