ハイペリオンの撮影画像と立体モデル(2)

No.376　2010/1/17作成

Comparison between Cassini Image and Hyperion Model (2)

ハイペリオンは大きさが360 x 280 x 225 kmの土星の衛星です。
これまでNASAの土星探査機カッシーニはより解像度の高い画像を数多く撮影しています。

左側は、赤外線、可視光線、紫外線で撮影された画像を擬似カラー合成したものです。
元の画像は2005年9月25日に撮影されたもので、今回の地形図作成のために擬似カラー画像を作成しました。

今回、カッシーニが撮影してきた数多くの画像を使って地形図を作成してみました。
右側は、その地形図を元に作成したハイペリオンの立体モデルです。
左側の画像は解像度が比較的低いですが、この画像が撮影された直後に、カッシーニはハイペリオンに最接近し、より解像度の高い画像やその他のデータを送ってきています。
しかし、左側の画像の右半分は、時間とともに太陽光が当たらなくなったため、最接近時の高解像度画像には写っていません。

尚、今回作成したハイペリオンの地形図は下記のURLでも参照できます。

ハイペリオン地形図配信スペシャルhttp://blog.goo.ne.jp/new_petty75/e/277482d15733ad2ce91fea40f0272065

元の画像：NASA/JPL提供