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エンセラダス擬似カラーモザイク画像

2008-11-02 14:23:24 | オリジナル画像
No.338 2008/10/31作成

拡大画像はこちらです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5f/e5d4f23b8f43854ea3e6c3fc7fc3ae4c.jpg


Enceladus False Color Mosaic

10月9日、NASAの土星探査機カッシーニが衛星エンセラダスに25kmの距離まで大接近しました。
その日にやや離れたところから撮影された紫外線、緑、赤外線の画像計24枚を合成し、擬似カラーモザイク画像を作ってみました。
比較的新しい亀裂は鋭く、緑っぽい色をしています。

エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
さらに、南極地域には4本の大きな渓谷があり、その亀裂からガスや細かい氷の粒を噴出するジェットが出ていることが確認されています。
これまでの観測で、ジェットが噴出する渓谷は高温であることが分かっています。
エンセラダスの南極地域は、現在も活発な地殻活動が続いているのです。
また、エンセラダスから放出された氷の粒は土星の周囲をドーナツ状に囲み、Eリングを形成していると考えられています。

元の画像:NASA/JPL提供


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