講演やインタビューをまとめて、6月に出版された本です
原発について、そして今回の事故について分かりやすく詳しく書かれています
私がこの本で特に深く胸に刺さったことは二つありました
一つはあまり触れられない、汚染された食品をどうするかということについてです
「『安全な被爆』は存在しない、被爆のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない」としながらも、
「被害を福島の人たちだけに押し付けてはならない」とし、
「どんな汚染でも生じてしまった以上は拒否してはいけない。『汚染されている事実』をごまかさずに明らかにさせたうえで、野菜でも魚でもちゃんと流通させるべきだということ。そして『子どもと妊婦にはできるだけ安全と分かっているものを食べさせよう。汚染されたものは、放射線に対して鈍感になっている大人や高齢者が食べよう』ということです」
「大事なのは、『自分の被爆を容認するかしないかは、自分で決める』ということです。政府や一部の専門家は『容認できるレベル』の被爆なら何の問題もないようなことを言っていますが、惑わされてはいけません。」としています
そして、二つ目は今後のエネルギーについてです
「代替エネルギーを開発することも大事ですが、まずはエネルギー消費の抑制にこそ目を向けなければなりません」
私自身の「今日まで原発を容認してきた責任」「これまで過疎地に危険な施設を押し付けて”豊かな生活”を謳歌してきた」責任をずばり指摘され、さあ、これからどうするのかと問いを突きつけられた思いです
生活はガラッとは変えられないけど、、、
日々の買い物、食事、暮らし、、、意識していこう、と思っています