埼玉医大研究倫理委員会の声明文
Retraction Watch / 2011.10.12 02:58 / 推薦数 : 1
さて先日紹介した埼玉医科大学国際医療センターの撤回論文に関連して、
埼玉医科大学研究倫理委員会
が声明を発表しています。
声明は、英語のみの発表で、日本語での発表は今のところなされていないようです。
問題の論文の著者は全部で5人。
筆頭著者が責任著者も兼ねており、委員会は、この責任著者の責任を最も重くみているようです。
A) The corresponding author was officially castigated, and a series of e-learning on clinical research activities was imposed.
B) The co-authors were officially reprimanded.
日本語に訳すと、
責任著者は、訓告処分
他の4人の共著者は、厳重注意
となるのでしょうか。
この処分に対して
コンピューターの前でドーナツかじりながら2,3時間で済むようなe-learning
じゃなかろうな
と揶揄しています。
日本語での声明発表がないのには、首をかしげてしまいます。
埼玉医科大学の研究者に対する警笛が主な目的なら、日本語で発表した方が目的達成のためには理にかなっているように思います。
処分の重さはどうであれ、埼玉医科大学の行動は賞賛に値するかもしれません(獨協医大の無責任、放置主義と比べれば)。
この件に関しては私見ですが、まだ裏があると思います。おそらく前向き試験として実施したのではなく、保存検体を使って後から測定したものを「前向き」と偽称しているのだと思います。
http://jco.ascopubs.org/content/29/4/e100.full
元論文に対する上記letterを読めば、容易に想像がつきます。