論文捏造

論文捏造・二重投稿・盗用の研究不正疑惑を追及。論文捏造反対!論文撤回、訂正も監視します。

生命科学系論文の低再現性問題

2013-08-08 | 生命科学系論文の低再現性問題


バイエル社が行ったTarget-validation計画の統計によると、論文の3分の2以上が再現性が取れなかった Reliability of ‘new drug target’ claims called into question


アムジェン社(バイオ医薬品メーカー)が注目した画期的論文53本のうち、わずか6本(11%)しか再現性が取れなかった。

 

MD Anderson Cancer Centerの研究者に対する調査によると、回答者の半分以上が、論文の再現確認を試みようとしたが失敗した経験があると回答した


ENCODE (Encyclopedia of DNA Elements) 計画において、200種以上の抗体(ヒストン蛋白修飾を抗原として認識する抗体)を検証した結果、25%以上の抗体が、認識すると宣伝されていた抗原を認識しなかった。


疑わしいデータを発表するよう圧力をかけられたことがある? → 18.6% 自分のデータは指導者の仮説を支持しないのに、その仮説を証明するよう指導者からの圧力を感じたことがある? → 31.4%

 

Is scientific misconduct increasing? Retraction rates may present more questions than answers.


Why Has the Number of Scientific Retractions Increased? Retraction Watch


Nature&Nature関連誌は、生命科学論文の低再現性の問題に対処するため、新しい編集方針を導入した。 論文投稿時に提出が義務付けられた統計や実験方法の詳細に関するチェックリスト


Nature新方針の件(aggren0xの日記) 新しい編集方針(プロ・エディット・ジャパン株式会社)

Nature Methods: Enhancing reproducibility Nature Neuroscience: Raising standards

Scientific research fraud rises as biomedical funding declines MARK ROTH - Pittsburgh Post-Gazette