bowbowのゆううつ~Returns

双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

十牛図。

2011-11-09 18:18:46 | 日記

今日はなんとなく十牛図を思い出してネットで見ていた。

十牛絵図は禅の悟りを絵にしたもので、たしか中国で最初は書かれたとかいう話だったと思う。

大学の教職のときに、倫理かなにかの授業が仏教系の倫理学の先生だった。そこで見せられたのが十牛絵図であった。

最初は少年?が失った牛を探す場面から始まり、牛と格闘し、仲良くなって家に連れ帰り、すると牛も自分もいなくなってしまう「無」、という物語の進行である。この後に牛も少年もいない場面が挿入されており、最後に悟りを開いたような老師と童子の二人の場面で終わる。

たぶん牛は少年の自我を象徴しており、その飼い慣らし方が悟りの進行として描かれているのだろう。

なんだか、各種依存症や心の病・精神病で言われる「底付き体験」という現象を連想してしまった。

もし「底付き体験」が禅の「無我の境地」と似ているならば、心の病は一種の修行のようなものであるのだろうか?

大学のときの先生に聞いておけばよかった。