精神障害者は一般には寛解しているように見えても、多かれ少なかれ再発を恐れている。
たぶん精神障害者福祉手帳や障害年金2級以上の人でフルタイムで働ける人はごくわずかである。多くは見た目は健康でも仕事などの多くのストレスが重なった場合、簡単に再発する。そのことが判っているから就労が非常に難しい。見た目は健康であるから、周囲はだんだん仕事の負担を増やしていく。しばしば精神障害者の人はその期待に応えようとしてしまうので、オーバーワークになり仕事を続けることができなくなったりする。
たいがいそうしたことを繰り返している精神障害者は自分が少なくともフルタイムの就労が不可能であることを自覚していく。
そうなったとき、若いときには家族に頼って生活する訳であるが、結婚していて一方に収入がある場合はともかく、親の世話になっている精神障害者は精神障害者自身が歳をとっていくように親も歳をとっていく。ボク自身も親の家に住み障害年金で生きてきた訳だが、その親もいつまでも生きている訳ではない。先ほど言及したように障害年金のみでは生活は不可能である。親がいつか死ぬことは事実でそこで問題に対応するというのはストレス等の様々なリスクが起こってしまう。そうしたことを避けるために精神障害者は生活保護を申請して親から自立していくという課程をとっていく。
ボクの通う精神障害者デイケアではたぶん半分以上が生活保護で暮らしている。デイケアで就労に結びついている人はごくわずかである。
いまボクはアパートを探して引っ越しをし、このあと生活保護を申請しようとしている。ボク自身は週一回のパートの様なことをしている訳だが、上述のようにフルタイムに戻れることは非常に難しいし、できたとしてもかなりの年数を必要とすると考えている。
ボクの場合、障害年金+日雇いパート代の収入がある。生活保護は対象の収入が先行され、その足りない分を生活保護から補填するという方法をとっている。自分の場合はたぶん5万程度生活保護から補填を貰うことになるが、生活保護になると医療等の費用が補償される一方、社会的信用(クレジットカード)や生命保険等の解約が求められる。生命保険については一端解約すれば二度と入れない可能性がある。
精神障害者が生活保護を申請する場合、プラスの側面とマイナスの側面がある。
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