さんそな日常

さんそが綴る日常あれこれ

雨のF1 その他編

2007年10月12日 00時31分04秒 | イベント
 
遥か遠く、バスの峰の向こうに見える自分達が目指すバス乗り場。
300mmをトリミングしても遠い。



最初にバスの話をしてしまいます。
詳しい記事がいくつかありましたので、そちらをご紹介。


歓声 怒声 荒れた富士 『新たなF1日本GP』体感 - 中日新聞
私の体験に一番近い記事。

F1観戦客2万人足止め、富士スピードウェイ - NIKKEI NET
土曜の予選後に起こった道路陥没。
私は幸いにも影響なし。予選・決勝とバス待ちをした方は辛すぎる・・・。

F1日本GPから戻ったのは午前1時 - DF編集部ログ
コメント欄に只ならぬ事態が伝わる書き込み。

その他→googleニュース検索「F1 バス」



私は予選の土曜は朝も早かったし、夕方もさほど待たずにバスに乗れました。
数千台のバスを用意したということだったので、開催前はヒドイことになる…と覚悟はしていたのですが、土曜の様子をみてちょっと楽観。

決勝朝も、「ヴィッツレースが見たい」という友達のために朝イチから乗り込む。
バスもまだガラガラでとくに問題なし。


しかし。


決勝終了。
シャンパンファイトをモニターで見てから移動。
すでに帰りの人の列が延々と続いている。
元々広い会場内の移動は、20分とか掛かったりするのですが、その道のすべてを人が埋め尽くしている。

トイレの列に並んだ友達を待ったりしてからバス乗り場へ。

その時すでにバス乗り場は人の海。
前日と違い、乗り場へ二方向から人を入れた為か、列の最後尾が全くわからない。
最初、最後尾を示す案内板を持ったバイト君&バイトちゃんがいたのですが、道を人が埋め尽くしてもう何処がどの列なのか分からない。

バイト君たちは、看板を置いて消えた。

ひとまず前日の列の位置を思い出して、その辺りから伸びる列の後方を探す。
最後尾らしき場所を見つけて並ぶ。
しかし、本当にその列が行きたいバス停に続いているのか分からない。
案内・情報ゼロ。
周りにスタッフらしき人は全くいない。

少しの間にも周りの人はどんどん増えていく。
右へ行く人、左へ行く人、入り乱れている。

友達が偵察にいく。
その結果、自分達の列は、今いる道路の下に見える列に続いているとのこと。
今度は私がその先を偵察に行く。
列はずーっと伸びて、その先で何故か2つに別れている。
どうやら91番と92番(私達)の列が途中からくっついて後ろへ伸びている様子。

そして分かれた列の先、グラウンドの真ん中に溜まっているバス(百台くらいは裕にある)の向こう側まで回って見ると・・・その先まで列は2・300メートルくらい伸びている。
先が見えない。

思わず笑った。


日が落ちて暗くなってきた。
時折雨が降って、寒い。
舗装などしていない、土のままの場所なので、大勢の人に踏まれて足元はぐちゃぐちゃ。
周り全部ぎっしり人。

放送・案内、全くなし。
スタッフの人数、ゼロ。
なぜ列が出来ていて、後ろまで伸びているのか分からない。
バスは目の前に大量に溜まってるのに、乗れない。
暴動が起きないのが不思議だ。

列の中ほどまで来たころ、3人くらいのスタッフの人が列に頭を下げて、申し訳ありませんと前の方から声をかけて回ってきた。
みんなその人に質問するが、そのスタッフたちも他所からの応援で来たので、これから確認するとのこと。
罵声を浴びせるひとあり、冷静に「後ろの列が2つになっているよ」と教えるひとあり。

そのスタッフたちも、状況が分からないなりにまずは声をかけて回ってくれたのでしょう。
ありがたい。すばらしい。近くにいたら、ありがとうと言いたかった。


ようやくバス乗り場の明かりが近くなった。
乗り場にもスタッフは一人もいない。ただバスが来て人を乗せて行くだけ。
ついにバスに乗車。運転手さんが優しく迎えてくれる。
シートに沈み込む。
列に並んでから3時間。
ようやく休めることができた。
サーキットから駐車場まで1時間。眠った。



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はー。
詳細はリンク先の記事に任せて、私のコメントは数行で終わらすつもりでした。
でも書き出したら止まらず…。
たぶん、あの日は自分の感情を殺して耐えていたのですが、実は私にとってすごく辛い体験だったようです。

とにかく。
バス乗り場周辺にスタッフが一人もいないのが信じられない。
数万人が乗るのに、整理をどうするつもりだったのか。
しかも、ああいった事態になったら、普通は責任者が出てきてなにかしら説明があるものだと私は思うのだが…この考えは一般的ではないのだろうか?
全部で10万を超える人が一斉に移動するのだから、数時間待ちは仕方ないと思います。
でも説明があった上で待つのと、説明ゼロの不安な状態で待つのは雲泥の差があります。


今回の「チケット&ライド方式」の採用は、私は基本的には良かったと思ってます。
あの富士スピードウェイ周辺の道路は、抜ける道が限られるので、一般車両が集中した場合は大渋滞必至です。
大勢が乗れるバスでの移動は効率的だと思うのです。

ただし、運用に問題がある。
バスを数千台集めたから、ほら乗れや。っていう傲慢が感じられます。
観客をレースの構成部品のひとつと考えてませんか?
電卓はじいただけで全部決めてませんか?
入り口と出口を作ればうまくいくと思ってませんか?

観客はレースを楽しみに来ています。
その気持ちを第一に考えてください。



長文失礼。


口直しに写真など。


予選の日の朝、バスから見えるゲート。


空き時間にサーキット内を散歩。
自由席はこんな感じ。


メインスタンドへの道。


メインスタンド裏。
予選の日でこの状態なので、決勝の日はすごかったに違いない。


なぜかマッチ&右京?登場。気さくに手を振ってくれる。
お陰でまわりは大渋滞の大混乱(笑)


auのステージでは、小雨降る中PRイベント。
人だかりはマッチの方が多かった。さすが!(笑)