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心頭滅却しても暑いもんはやっぱアチー!けれども

2005-04-28 22:18:30 | 社会
「クール ビズ」…ノータイ、ノー上着の呼び名発表 (読売新聞) - goo ニュース

京都議定書「達成計画」を閣議決定 (読売新聞) - goo ニュース


京都議定書は、昨年ロシアが批准し、ようやく今年2月16日に発効に漕ぎつけたが、アメリカや中国がそもそも参加していないとか排出権の売買が可能とか色々問題(*注1)を抱えており、抱えている以前にもっと重大なことがある。

日本では半ば「常識」とされている、京都議定書のそもそもの大前提、「地球温暖化」自体、実は100%科学的に根拠のある真理ではないってことだ。

地球温暖化について、ある程度確実性があると言えるであろう(こんな回りくどい表現にしなければいけないほど様々な理論やその憑拠のデータが多数ある)ことは、
①ここ100年の、主に都市部における観測で見ると、平均気温が0.5℃上昇している(0.6℃とか1℃とか資料によって違うので、「1℃前後」ぐらいにしておいた方がいいかもしれない)
②産業革命以降、大気中の二酸化炭素濃度が増加しており、それには化石燃料の使用が原因と思われる
③二酸化炭素は、温室効果ガスである
・・せいぜい、この程度である。

確かに、100年で0.5~1℃の気温上昇というのは、かなり高いものではあるらしい。とはいえ、もっと長い歴史としてみれば、今より気温の高い時代(例えばジュラ紀や縄文時代など)も存在したようだし、「長い目で見た変動」と言えてしまえなくもない程度でも同時にある。

大体、四半世紀前までは学界では「地球寒冷化」が定説とされていたのに、途端に正反対の温暖化説が主流となったのは、1988年のアメリカ上院エネルギー委員会で、NASAのハンセン氏が「私は99%の確率で地球温暖化が起きていると思う」と証言したことが発端なのだ。(しかもその証言が行われた日は、ワシントンで最高気温となった日で、事前に意図的にそういう日が選ばれたという話もある)

また、二酸化炭素は間違いなく温室効果ガスではあるが、地球の気温を左右している最も影響の大きなガスは「水蒸気」であり、影響の割合は約97%(残りを全て二酸化炭素によるものとしても二酸化炭素の影響は約3%)とも言われている。
更に、化石燃料を燃やすなどの人為的行為でもたらされる二酸化炭素の量も、「自然に排出される二酸化炭素全体」のうち3%(奇しくも同じ数字だが)とも言われている。単純にこれらを信用して計算すれば、二酸化炭素排出による温室効果への人為的な影響力は、全体の僅か0.0009%ってことになってしまう。

更に更に、南極の氷河(*注2)などを分析したところ、過去の例では地球が温暖化することによって、大気中の二酸化炭素やメタンガスの量が増えているというデータもある。要するに、「二酸化炭素濃度が増えたから温暖化が進んだ」んじゃなく、「他の種々の要因で進んでいる温暖化の結果として二酸化炭素濃度も増えた」って見方もあるってことだ。


もうこうなると何がなんだか分からない。
実際、多くの人間がデータを並べ立ててリクツつけてるのに結論が180度違うんだから、私の学識や理解力が劣っているのを差し引いたって「やっぱり分からん」に落ち着くしかない。

結局、気候の変動という複雑な要因が絡み合ったものに対しては、科学は過去のデータを集めて未来を推測することはできても、正確な予知予測は無理だってことだ。どれだけシミュレートの精度を上げようとしても、初期条件・境界条件がちょっとでも狂ってしまったら意味なくなるし。


ただ、だからと言って、じゃぁ省エネなんて無視しようってことには「勿論」ならない。
化石燃料が後何年保つかは分からないが有限であるのは事実だし、地球全体の温暖化はともかく、都市部でヒートアイランド現象が起きているのも事実だからだ。その意味においては、燃料電池車を開発するのも有効なことだし、夏に堅苦しい服装を減らすことも無駄ではないだろう。

まぁ、上の「クールビズ」のニュースに合わせて言えば、日本では昔っから狩衣だ裃だと文官(官僚)はきちっと制服を着る=制服を着ることでステータスを表すのが文化だった訳で、折角新しく省エネルックを作るのであれば、一過性のものじゃなくて(羽田元首相が着てたヤツはどこへ行ってしまったんだろう)今後ずっと夏の制服として広く(サラリーマン始め日本全体にも)浸透するようなものを作って欲しいと思う。

というより、そうやってサラリーマンにも受け容れられるデザインのものを作って浸透させることができなければ、単なる話題作りで終わってしまって来年には「そんなもんもあったっけ」になってしまうんだから。

そういえば、エネルギーってことで思い出したけど、東電・原発の問題って今一体どうなってるんだっけ?(又調べなきゃな)今年の夏も「首都圏電力危機!」って繰り返されるんだろうか。


*注:
(1)
問題の「色々」については、本筋からやや外れることと、私自身きちんと資料読みこんでいないことによりここでは触れない。ご了承されたい。

(2)
ちなみに、温暖化すると南極の氷が溶けて海面が上昇して現在の主要都市の殆どが水没・・なんて意見があるが、これについてはかなりデタラメに近いらしい。2002年のNASAの調査ではむしろ南極の氷は厚くなっていたそうで。というのも、南極の氷は表面でも-15℃、中心だと-50℃あるようで、ちょっと気温が上がっただけだと、水蒸気が増えてその分が雨(南極では雪)になって、結局その雪が積もって又氷になってしまうからである。

1 コメント

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Unknown (まゆ)
2005-06-01 19:30:52
こんばんは。

去年の猛暑の時なんて、男の人は大変そうでしたもんねー。
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