ねこやしきさらのおうち

最近は別宅の保管庫になっています
動物たちは相変わらず元気です

おとりが人間に知恵を授けてやった件 感想

2024年06月12日 | おとり物語
感想はいろいろあるので、エントリーを改めることにしました。

いやー、これは民話とかフォークロアとか言っていますが、アニメでしょ。まさしくうちのおとり全開なのでは。こういうぶっ飛んだ話ってあるんですかね。

もし人間の手から逃れるだけなら、「食べても無駄なものは食べないこと」だけを伝えて、それでうまくだまくらかして飛び去ればいいだけの話です。なのに、その後の2つの言葉をまじで言ってしまい、さらにその後に理解できたかどうか確認に行くというのは、これは動物というより人間的な発想としか思えないです。いや、この人何がしたいんですかね。2つの言葉をまじで言うで止めておけば、まだ動物の知恵とか、自然の摂理とか、高級な言い方ができたと思うんだけど。

しかも、確認に行って、確認と称して今度は嘘をつくわけですよ、このおとりは。すごくしらじらしく。ここでこの人間がお馬鹿だということがわかるわけだけど、それをさらに足蹴にするように、高笑いをして去っていくわけで。このおとり、何者なの?ってことになりませんかね。

だから、この話で得られる教訓というのは、人間は馬鹿であるというのはわかるんだけど、それに加えてというより、それ以上に、おとりの全能感ぶりが際立ってしまっているので、要は「おとりに近づいてはいけません」ってことになるのかなと思ったりもします。いやー、こんなのがいたら、たまったもんじゃないなー。そんなんだったら、お馬鹿のままでいいんじゃないのって、私は思っちゃったりしたんだけどね。

もしかすると彼の地では、人間の上を行くような存在というものが動物に姿を変えて存在しているというもともとの設定があるのかもしれない。そうでもない限り、こんな話が民話として残っているわけないから。だとしたら、まさにおとりちっくなことだ。
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