弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

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4弦マンドリンバンジョー

2022-02-01 19:50:00 | 日記
前回に続きピアレスバンジョーのリムを使った4弦マンドリンバンジョーです。
マンドリンバンジョーは元々マンドリンと同じく8弦ですが、チューニングが面倒(皮が凹むためなかなか落ち着きません)なため、単弦で使われる事も多く、ペグヘッドを詰めて4弦に改造された物も見られます。
最初から4弦として作られた物は、メーカーによってはメロディーバンジョーと名付けられたりもしています。
通称としてソプラノバンジョーと呼ばれたりもしますが、テナーバンジョーに対しての俗称であろうと思われます。
因みに19世紀末のバンジョーオーケストラではテナーバンジョーもマンドリンバンジョーも使われておらず、さまざまなスケールの5弦バンジョーで構成されていた様です。
マンドリンバンジョーの事をバンジョリンと呼ぶ人も有りますが、これは間違いでショートスケールの5弦バンジョーの事です。
さらに言えばテナーバンジョーは元々マンドリンから派生した楽器で音も姿も似ているが全くの別物で、使われる音楽もまた違った物で、この辺り知れば知るほど面白いですね。
話は逸れましたがピアレスバンジョーのリムの事です。
前にも書いた通り上手くいけばお安く手に入り、さらにネック(酷い状態なので)を廃棄す流罪悪感も無く手軽に作り替えられ、自分も色々と試してみました。
以前はリムヘッド(11インチでは無く特殊です)もREMOから出ていたのですが残念ながら今は製造されていないそうです。
最悪破れても、プラスチックヘッドでは無く本皮のヘッドなら手に入れる事もできますし、傷や汚れが有る程度なら特に問題は有りません。
お持ちの方で再生をご希望の方はネックの製作のみでもお受け致します。




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