弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

バンジョーウクレレ

2022-03-26 20:37:00 | 日記
バンジョーウクレレとゆうのはバンジョーの特徴を持ったウクレレです。
例えばギブソンではウクレレバンジョー(UB)と言ったりもしますが、これは様々なバンジョー族を作っていた(マンドリンバンジョーMBテナーバンジョーTB)ギブソン式の呼び名だと思います。
日本ではバンジョー弾きよりはウクレレ弾きが買うことが多いのでバンジョーウクレレの呼び名で良いと思います。
現在国内で買うことができるのは、ギブソンを代表するアンティークか中国製の安物かどちらかと両極端です。
実のところ私が初めてバンジョーウクレレを買った時にはごく限られた楽器店で売られているギブソンのUB1とかUB2だけでした。
値段は高く、コンディションはそれなりと言った感じでとても手を出す気にはなりません。
インターネット以前の話で有り、楽器に関する情報とゆうと音楽雑誌での広告が全ての時代でもありました。
そんななか、個人でバンジョーを製作されている方の広告を見つけ、はるばる訪ねていったものです。
その方の作品を買ったのが最初で、その後UB1のコピーも注文したのですが、結局直ぐに手放してしまい、その方も作るのを辞めてしまったそうです。
その後メーカーは忘れましたが一本買って手放し、次に買ったのがブラントンのバンジョーウクレレで、これはなかなかの物でした。
ソプラノスケールでヘッドの形も良く、ペグはバンジョーペグ、リムは8インチですがアーチトップ仕様。
何故手放してしまったのか今でも悔やんでおります。
さて何故今まで弾いてきたバンジョーウクレレが気に入らなかったのか?
それはリムヘッドがプラスチック製だったからだと思います。
結局ウクレレバンジョーの鄙びたポコポコサウンドは本皮出ないと出ません。
とゆうかプラスチックヘッドはそもそもブルーグラスバンジョー向きであって、その他のバンジョー族には合わない様に思います。
ただし6インチとかの小径リムや前出のブラントの様な実質8インチ以下の物ではいけない事もありません。
私が製作したバンジョーウクレレですが、リムヘッドにバンジョー用では無くドラム用の厚手の物を使っております。
これなら何とかミュートを入れなくてもブーミーで不快な音にはなりません。
ただし、バンジョー用のそれよりはテンションフープが掛かる部分の幅が広いので何だかの工夫をしなくては装着出来ません。
さてバンジョーウクレレとゆうのは、実際使うとなれば音楽を選べぶ楽器だと思います。
その点では安物の中国製で充分で、高価な楽器はよほどのマニアで無ければ必要ない物でしょう。
なので売れるとは思わず自分で使うつもりで作って、もし売れたらまた作るとゆう感じでやっております。