ねこうさのニュースな記事から勝手に推論

日々の気になるニュース記事を私的な観点で推察する、自由気ままなブログです。

浅田真央選手のこれから

2016-04-05 09:21:48 | 日記
「新しい時代になりましたね。」

昨日世界選手権でメドベージェワ選手のフリー演技を見ながらコメントした荒川静香さんの言葉。

新しい時代というのは若手が上がってきた、という意味ではなく
いかに加点を稼ぐか、細やかに細やかに構成されたプログラムが必要だということだ。
「よく研究してきている。」
とも言っていた。

ジャンプの成功は当たり前で、ジャンプをしながら手を上げる、ステップのつなぎ
など一つ一つの積み重ねが得点に影響する。

そういった意味で、今回表彰台を逃した日本勢はロシア勢に比べて
時代に乗り遅れていた感じだ。

あれだけミスパーフェクトとアナウンサーが連呼した宮原選手の得点を見れば
ノーミスだけではトップを取れないということがわかる。

ここで攻略を考えないと表彰台を独占してきた日本は今後欧米に引き離されていくだろう。

そんな中、浅田真央選手が現役続行を決めたことは本当に良かった。

今回SPのミスが響いて順位こそ低かったものの、フリー演技での表現力は1年の休養を経て
これまでより磨きがかかっていたし

言う間でもなくステップやスピンのレベルは世界最高基準。

今の宮原選手や本郷選手では追い付けない。

SPが終わった時のインタビューでは
あれだけ成績にこだわってきた浅田選手が「こんな感じかなと思う。」
となんだか達観したようなことを言っていたけれど、

エキシビジョン後のインタビューでは
「心境が変わって、やっぱり悔しい。」
といつもの浅田選手の顔が戻ってきていた。

休養は浅田選手にとって次のステップに上がるための
不可欠な時間だったということだ。

そして第二章となる浅田真央の再生にはどうしても必要なことがある。

新たなコーチを決めること。

浅田選手の隣に映る佐藤コーチを見て、少し驚いた。
かなり痩せて弱々しい。

ただ年齢のせいとも思えない様子で
あの名伯楽と呼ばれた人が
全くエネルギーを感じなかった。

本当は今季復帰の際に新たなコーチと組んだ方が良いと思っていた。

いよいよその時ではないか。

新たなコーチには誰が良いか。

個人的にはブライアン・オーサーのように
明るく選手を持ち上げていくような人物が良いと思うが
浅田選手は日本語でコミュニケーションがとれることを望むと聞いたことがある。

そこで浮かんだのが、本田武史さんだ。

高橋大輔さんのジャンプ面でのコーチを務めていた。

解説を聞いていても分かりやすく
またすごいと思うのは選手が滑り終えた後
大体これぐらいのスコアが出るだろうと予想する点数が外れたことがない。

つまり、どこで点が取れてどこでマイナスになるか
全て把握しているということだ。

もし浅田選手と本田コーチが組めば、冒頭で書いたように
きめ細やかに加点を稼ぐクオリティの高いプログラムを作れるはず。

また、これまで年齢の離れたべテランコーチとしか組んでこなかった浅田選手が
若いコーチとぶつかり合いながら作り上げる世界を見てみたい。

きっと浅田選手にとって最高に楽しいスケート人生になるに違いない。

そうなることを楽しみに待ちたい。

フィギュア世界選手権 羽生結弦への主観

2016-04-03 09:34:36 | 日記
ハビエル選手が連覇でショート1位で折り返した羽生結弦選手は逆転負けで2位。

何しろハビエルはシナトラが歌う曲にすごく合っていて
観客を魅了した。

高橋大輔さんがコメントで
「観客のおじいちゃんがすごく幸せそうな顔をしていた」と言っていたが、
会場はアメリカ。シナトラを選んだのはまさにブライアン・オーサーコーチの
戦略のひとつだったのだろうと思う。

(今回はシナトラを選んだ選手が何人かいた)

羽生選手の今季フリーは清明でオーサーコーチの指南は関係なく
自分自身で選んで作り上げたプログラムなんだろうと察する。

滑り出しの時に息を吹き込む音が入っているが、それは彼自ら吹き込んだものだとのことだ。


ところで、ほんの少し前からだろうか、羽生選手が変わったように感じられる。

余計な部分で人の目をとても気にするというか、
滑っていなくても「羽生結弦」を演じているように見える。

昨日、ハビエルが最高に観客を沸かせ高得点を出した時
控える羽生選手とボーヤンジン選手がカメラの前でひれ伏すジェスチャーをしていた。
(ボーヤンジンはむりくりやらされた?)

悔しいけれどそれを抑えて
「負けを認めます」という潔さを演じたかったのか。

チャン選手の演技が終わって1位が確定したハビエルに対して再度彼の前でひざまずいてひれ伏す。

ハビエルは可哀そうに嬉しさを表に出すことも押さえて羽生を慰めるそぶり。

正直、そんな演じ方はカッコ悪い。
余計なことは考えずに「congratulation!」と声をかければ良い。

もしかしたら、もう一人の自分を演じることで精神的なバランスをとっている
という部分があるのかもしれないが
それを続ければ心身共に疲弊する。


リンクを降りたら演技は必要ない。
素の自分に戻れば良いと思う。

今羽生選手に辛口のコメントをする人はいるだろうか。
オーサーコーチを見ていても非常に気をつかっているように感じる。

まだまだ上を目指す羽生選手、ここで裸の王様になってほしくない。