こんにちは。
霊能者やパワーストーン売りに、経歴詐称は凄く多い。そもそも、経歴にコンプレックスがあって、そのコンプレックスから、比較的安易に人の上に立てる仕事として選ぶからである。先日まで、大学は卒業されていないのですかと伺って、体が弱かったので大学は行っていないですと聞いてから、いつの間にか、大卒になっている人も、こういう業界では別に珍しくない。
でも、なんか、皆、意外な盲点を見失っていると思うんだ。
学歴が高い=悟りを開くほどの知恵があるという公式は成り立たないんだよ。だから、学歴が高くても、人の上に立ちたくて、とにかく高飛車な人もいる。もったいない学歴だから、こんな業界にいないで、別を目指せばいいのにと思う事もあるが、当人は鼻から、人の上に立ちたいという目的があるので、学歴より高飛車になれる場を探すことが多い。
前に、世田谷区が区議の選挙を行った時があった。あまり区議の候補の経歴は見ることができないが、その時、新聞の中に折り込みチラシとして、区議候補の経歴があった。活動内容も一目でわかった。それを見てて、結構詐称に近い経歴を誇る人、出すものがないからとりあえず出しちゃった人、活動内容が電波な人、そんなのばかりだった。
これで、この中で適切な人を誰を選べと言うの。
結局、きちんとした学歴を誇る人でも、意外と知識は偏っている。でも、そこの部分を素直に認めて、だったらどうしたらいいですか?と思える人は非常に少ない。政治は特に、我の張合いなので、虚勢を張ったもの勝ちである。新しい世界に飛び込んで、天狗になって、一気に席から引きずりおろされるケースもある。
わたしの身内に政治家がいたので、政治を行う人間がいる家庭はどうしたらいいのかという事に関しては、凄くよく理解していたつもりだった。政治を行おうと思う人は、そもそも身内に足を引っ張る存在がいることをこよなく嫌う。なので、役人が家にいる家庭は、基本的に生活が地味である。派手であれば、やっかみを買うので、地味に目立たぬように暮らして行く。
そこへ、SNSでこんなセレブな家庭ですとかやろうものなら、一気に「足を引っ張られてしまう」ので、役人が家にいるうちの実家も、SNSに関しては全く一切やらない。LINEも、前職で前職の人とのやり取りはあったが、前職を離れて、そもそもLINEのアプリ自体を消してしまった。Facebookも全くの別名アカウントで見ている面はあるけれど、そんなにそもそも見ない。
しかし、今は売名行為をしないと、とにかく有名になれない。なので、先日は都議会で野次を飛ばされた都議は、それを使って売名行為を働き始めた。かなり悪辣になってきたところで、マスコミは、あっという間に今度は、県議の泣き顔を出して、人の視線をそこからそらそうとして、一気に国民は、野次事件を忘れた。
では、お前が政治をやれと言われても、わたしは体力がないので、政治家には向かない。
持つモノが少ない人ほど、利権について沢山ごねる傾向がある。過剰なプライドがあって、ギリギリで手に入れたプライドやステータスをこよなく愛し、そこに執着を持つ。ギリギリで手に入れるゴールドカード、ギリギリで手に入れるプラチナカード。でも、使える額面は少ないのに、使う場面は、必ず「見栄を張る場所」と決めている人がこんな人である。ステータスにこだわりすぎて、生活が維持できない人もかなり多い。
そもそも、そういう人はプライドが高い割には、見合った努力をしない。
それでは、政治家で、プライドが高い割に見合った努力をする人は、そもそも裕福な家庭で、「お金に困らない」生活をしている。暇だから、議員やっちゃおうかなーってノリか、自分の一族が持つ資産を目減りさせないように、立候補するケースもある。
そうじゃなくて、元々カツカツの人が、議員を目指すには、かなりリスクがあると思う。就職できるのは、当選後何年か。その間は、収入が保証される。けれど、その期間をまたその次に繋げられない人は、結局、そこで収入は途絶えてしまう。下手したら、ほんの何年か、「先生」と呼ばれる職業だっただけにプライドが高すぎて、企業では雇ってもらえない。となると、末はアルバイトかニートか、紐か、そんな生活で伴侶にしがみついて、次回選を狙うという形が多い。
こんなリスクのある接客職業、普通の高学歴は挑戦しない。挑戦する時は、確実に勝ち続ける勝算があっての事である。普通は、企業へ入るか、役人になって終わりである。
なので、わたし的には、県議がごまかしカラ出張をしようと、なんら驚くことはない。そういう人を選んだのは取りあえず、そこの人なので、そこの人がリコールなりを行って、やっぱり引きずりおろしましたでいいんじゃないかな。目立たないと、確かにやっていけないけれど、目立つって色々の意味でできるのだと思う。
カリスマ的要素を作るために詐称したり、誇大広告を打つ前に、黙って立っているだけで目立つだけの利発さを身に着けないと、結局は難しいんじゃないかな。
取りあえず、電波が立候補したがる職種だということでは、霊能者も右に同じ。
故に、わたしは公の場で、霊能者ですと名乗ることはない。わたしには、そんな肩書はいらないだけの実力をつける方がいい。
朋