日頃からお互いに様々な音楽を聴いている我々夫婦ですが、日本の音楽家で誰が一番好きか?と訊かれたら、迷わず声を揃えて答えるであろう名前が冨田恵一さん。
初期のキリンジのアルバムの多くのアレンジを手掛け、自らのプロジェクト「冨田ラボ」ではバラエティ豊かな楽曲とゲストの起用で、常に洗練されたセンスがあふれる作品を生み続けている、数少ない日本音楽界のマエストロと呼べる人物です。
音楽に興味のない人にでも、あのドラマ「やまとなでしこ」のオープニング曲で、MISIAが歌った「Everything」の編曲を手掛けた人…といえばわかるかな…。とにかく彼の手掛ける音楽は、売れ線至上主義のうすっぺらい音楽とは対極の場所にある、本物の作品たち。数年前に出会って以来、弦のアレンジの美しさやコーラスワークがミラクルな彼の音楽は、ジャズが中心の我が家のBGMに、極上の邦楽を沢山もたらしてくれました。キリンジやママレイド・ラグ、畠山美由紀さんのCDがウチに揃ったのも、元はといえば冨田さんとの出会いがあったからこそです。冨田さんとキリンジの最初のコラボとなった「乳房の勾配」については、以前にもこのブログで熱く語りましたが、冨田ラボ作品に参加していなくても、冨田さんがアレンジを手掛けたことがきっかけで、お気に入りになったアーティストも多く、羊毛とおはななんかもそういった流れで聴いています。
そんな冨田ラボですが、3作目となる「Shipahead」(写真)が一昨日発売になり、発売当日にamazonから届いて以来、仕事のBGMでヘビーローテ中。今回は佐野元春さんや吉田美奈子さん、作詞では鈴木慶一さんも参加していて、相変わらず好みのゲストオンパレード。しばらくは聴き続けるアルバムとなることでしょう。
本日は、朝に次男のマラソン大会を観に行った以外はずっとMac前でしたが、極上のBGMで軽やかなお仕事が出来ました。