猫のあしあと

*舞台・ミュージカル・ちょこっと宝塚、な気まぐれ日記*

春野さん25th Anniversary~12/23~〈1〉

2015年12月27日 18時30分11秒 | 春野さん
 
     


 

昼間のイベントに続き、12月23日の夜に開催されましたパーティーです(^^)
受付を済ませると、会場の扉を入る前にウェルカム・ドリンクが手渡され、正しくパーティーらしい雰囲気です♪
テーブルは10人がけ程度の円卓、赤と黒を基調にしたテーブルセットでゴージャス感があります。
   


客席中央テーブルにはふづき美世さん、舞風りらさん、愛音羽麗さん、桐生園加さんらOGの方々がいらしてました♪
通常のディナーショーとは異なり、まず春野さん25周年にちなんだショータイムから始まりました。
照明が暗くなり、バンドメンバーによる演奏が始まり、春野さんどこから登場かしら~と、会場中がソワソワし出した頃、中央の入口扉が開いて…!
春野さん…と思いきや、まずは各テーブル中央にあるキャンドルを灯すべく、テーブル数分のウェイター・ウェイトレスの方々がロウソクを持って順々に入場されたのでした(^^)期待していた会場中から思わず笑いが。
各テーブルのキャンドルに同時に火が灯り、ちょっとした儀式のような厳かな空気に…。
そこへ満を持して、やはり中央の入口扉より春野さん登場!
黒いストレートのポニーテールのウィッグに、黒にゴールドの飾りのついたパンツスーツ姿で会場を歩きながら、懐かしい宝塚時代のコンサート曲『I got music』を歌いながら会場前方のステージへ。

「今日は25周年ということで、事前に皆様から歌ってほしい曲のリクエストを受け付けまして。その中からリクエストの多かった上位25曲を歌います♪」とご挨拶。
25周年だから25曲だそうですが、なかなかの曲数に会場中から「おぉ…」と歓声が上がりました。
とりあえず覚えているうちに曲名だけでも…と、帰宅後に書き出してみたのですが…。

♪I got music ♪愛それは ♪ラ・ノーバ ♪5セントの夢 ♪夜明けの序曲 ♪あさき夢

♪琥珀色の雨にぬれて ♪Cocktail ♪永遠のボレロ ♪最後のダンス ♪私が踊るとき

(♪虞美人草) ♪Home ♪うたかたの恋 ♪天使の季節 ♪愛のちから ♪アルテミスとオリオン

♪日は昇り日は沈む ♪エンターザレビュー ♪胸のうずき ♪愛の燦歌 ♪アデューマルセイユ

♪The girl in 14-G ♪星から降る金

………あれ、23曲しかない(^^;)(※「虞美人草」はゲストの桜乃彩音ちゃんのソロ歌だったのでカウントから除いてます)
まぁ、覚えている範囲で、ということで(^^;;)


1曲目が入場時の『I got music』、続けて春野さんの宝塚初舞台作品『ベルサイユのばら』より「愛あればこそ」、下級生時代のショー作品より「ラ・ノーバ」を。
また、自身を「元々幸運な人間でしたが、3度の新人公演主演に恵まれました」と振り返り、そのうちの一作品『失われた楽園』の主題歌「5セントの夢」を。
以前、この作品の最後の演出である“5セント硬貨を投げてキャッチする”を新人公演当日で失敗してしまって悔いが残っていると、何かの本で読んだような…。
そのリベンジでしょうか、歌の終わりに何か(=5セント硬貨)を取り出した春野さん、おもむろに宙にそれを投げ、キャッチ…!のはずが、残念ながら失敗…!!
会場からの「あぁ~↓」の声に、大変悔しそうに2~3回地団駄を踏む春野さんでした(笑)
その後、「夜明けの序曲」「あさき夢」を。「あさき夢」という歌は、途中にコーラスメインのパートがあるのですが(五月雨~小夜月~♪から源氏蛍~♪まで)、今回は春野さんの全くのソロだったのでやや寂しい感じに…。

続いて「琥珀色の雨にぬれて」では、当時あまり語れなかった心境を初めて吐露して下さいました…。
「匠ひびきさん休演により、代役。…代役、代役…。この言葉を自分自身に言い聞かせ、この代役は“仕事”なんだと、自分自身に認識させていました。休演された匠さんの気持ちを思うと、そして何より、私が代役を演じることで客席で涙を流される匠さんのファンの方の気持ちを思うと…。そうしていないと、自分自身を支えることが出来ませんでした。だから、当時の私にはあまり感情はありませんでした。毎日の舞台の緊張と興奮、ただそれだけでした。なので、他の作品は歌っていると色々思い出すのですが、この作品だけは…あまり語ることが出来ません。でも、私がどんな状況にあっても、ファンの方はじっと私を支えてくれていました。それだけは強く覚えています。」
もう10年ほど前の出来事ですが、春野さんにとってまだまだ苦(にが)過ぎる記憶なのでしょう、時折声を詰まらせながら、当時の自分を反芻するように語る姿に、聞いているだけで涙が…。続いて流れ始めた「琥珀色の雨にぬれて」の物悲しいピアノの音色にも涙を誘われました…。
実は私が春野さんのファンになったのは、それよりもう少し後のことなので、当時の春野さんや花組の様子はテレビやメディアでしか知らないのですが。
それでも、匠さんの舞台へ対する思いや壮絶な舞台姿、花組が一丸となってこの公演をやり切ったという事実は、花組のファンでなくとも当時の宝塚を知るファンならば誰もが目に・耳にしたことがあると思います。
そんな渦中にいた春野さん、決して多くを語らず、ただ与えられた場所で静かに微笑む姿に、舞台人としての根性と強さを見たような気がしました。
当時も、春野さんのファンとしてそばで応援出来ていたらと、今更ながら悔やまれます。


少ししんみりしてした空気をガラリと変えるように、明るく「Cocktail!」を、朗々と「永遠のボレロ」を歌い上げ、「最後のダンス」へ。
歌う前に、「当時既にトップ娘役として女王の様に君臨していた相手役、大鳥れいに手も脚も出ませんでしたが、ファンの皆さんの応援が私のトップとしての立場を確実なものにしてくれました!」と当時の思い出を(笑)
続けて同作品『エリザベート』から「私が踊るとき」を、ゲストの桜乃彩音さんとデュエットで♪

彩音ちゃんも少し前にご結婚されましたが、初々しい立ち姿は変わらないままでした(^^)

続けて彩音ちゃんのソロで「虞美人草」を。春野さんは退場されてお召し替えへ。
「虞美人草」、美しいメロディと古き良き歌詞が聞いていて新鮮でした。
その後は『ファントム』より「Home」を、彩音ちゃんが歌いだし、途中からお召し替えした春野さんも加わってデュエットへ。
春野さん2着目のお衣装は、黒とグレーを組み合わせて大きなモザイク?の様な柄の燕尾服に同系色のソフト帽、髪はシニヨンにまとめて…という“男役”なスタイル♪

ここでようやく彩音ちゃんのご紹介とお2人のMCが。
春野さんの相手役に決まったことを知らされた彩音ちゃん、本当にイスから転げ落ちた。
『うたかたの恋』の時、春野さんのお膝に抱っこされる場面で、春野さんに体重をかけないように自分の身を引き上げ過ぎて彩音ちゃんがプルプルしていた。
春野さん退団公演の『アデューマルセイユ』のクライマックス、春野さんに背中を押されて一人歩き出すという演出のはずが、春野さん退団について私情を挟んでしまった彩音ちゃん、ちらちらと春野さんの方を何度も振り返り、なかなか袖にはけられず、春野さんから「はけるの遅くない?」と突っ込まれた。…などなど(笑)

「うたかたの恋」、「天使の季節」「愛のちから」「アルテミスとオリオン」をデュエットで♪
「アルテミスと~」の歌い終わりには、退団公演の時さながら「忘れ物よ…」の帽子のやり取りからキスまで再現して下さり、見てる側もすっかり当時の気分に(^^)
彩音ちゃんはここで退場され、引き続き春野さんのソロで『La Esperanza』より「日は昇り、日は沈む」、「エンター・ザ・レビュー」、「胸のうずき」、「愛の燦歌」、最後に「アデュー・マルセイユ」を。
「胸のうずき」は『明智小五郎の事件簿~黒蜥蜴~』からの曲ですが、ちゃんと彩音ちゃんの「もっと嘘の世界に生きなきゃ」の影台詞も入ってました(^^)
そして、主題歌の「甦った情熱」よりこちらの曲の方が個人的に好きなので嬉しい選曲でした♪
この歌の“胸がうずく あの女は誰だ”の部分の春野さんの歌声が最高に好きです!!(笑)

そして、最後の「アデュー・マルセイユ」は、やはり何度聞いても、どうしても泣いてしまいますね…。
当時のこの公演の、大階段にいる花組生の姿と歌声(コーラス)と、一人銀鏡を歩く春野さんの歌声と立ち姿と表情と…、その映像が頭の中に鮮明に浮かんで…。
そんな余韻を残したまま、春野さんも「アデュー」と退場されました。

宝塚の思い出に浸りつつ、バンド演奏による『ファニーガール』から「Don't Rain on my Parade」を聞いていると、3着目、真っ白いマーメイドドレスに着替えた春野さんが再び登場♪
「白鳥になって戻ってきました♪」と春野さん自身も言ってましたが、正しくその言葉の通り!
膝から下の裾の部分には羽の様なファーがあしらわれ、胸元から腰のあたりにかけて細かなビジューが散りばめられた繊細で本当に美しい白いタイトなドレスに身を包んだ春野さんは、本当に白鳥の様な美しさでした!!

その姿で歌い始めたのは「The girl in 14-G(14階-G号室の女の子)」。
この歌も春野さんならではですね(^ ^)
何かのCDに収録してほしいですが、身振り手振りと表情が活きてくる歌なのでライブ(舞台)向きなのでしょうね。

最後に『モーツァルト!』より「星から降る金」を歌われ、ショーは終了しました。

白ドレスでは2曲しか歌われなかったのが少し残念…もう少し眺めていたかったです!
春野さん…綺麗でした~(*^^*)


ショーに満足した後は、ディナーでおなかも満足に。
デザートがきれいでした。





春野さんの夜はまだまだ続きます…♪

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