猫のあしあと

*舞台・ミュージカル・ちょこっと宝塚、な気まぐれ日記*

瀬奈じゅんさん東京會舘トークショー~ゲスト彩乃かなみさん♪

2014年09月23日 15時42分36秒 | 瀬奈さん
司会は東京會舘では珍しい?中井美穂さん。

瀬奈さんの登場は客席後方から、先日まで公演していた『シスターアクト』より、Take Me To Heavenの曲にのせて登場~♪

瀬奈さんは襟だけ白い黒のミニ丈ワンピース…と思いきや「実はスカートではなくパンツなんです!」と、ワンピースをぺろっとめくって下の黒いショートパンツを見せてくれるというサービスショットが(笑)
プラス黒タイツに黒エナメルのハイヒールのシンプルシックな装い。
少しのびたショートヘアにパーマがかかり、深い赤色の口紅が目を引きます。


まずは「今日は朝何時に起きて朝ごはんに何を食べてきましたか?」という軽い質問から。何気なく日常を聞けるこの質問、いいですね(^^)
それに対して瀬奈さん「今日は朝8時に起きて、なんやかんやして、ここの会場についてから、メイクさんの作ってくれたかぼちゃスープを頂きました。」
中井さん「今日は朝ごはんは作らなかったんですか?」
瀬奈さん「…実は昨日本番だったので…。しかも昨日は9月20日で“國夫(くにお)の日”ということで(笑)村井國夫さんの誕生日だったんで、公演の後にパーティーがあり、そこではっちゃける予定にしてたのでホテルをとりまして…(笑)はっちゃけたので今日は少々声が枯れております(笑)」…(笑)

シスターアクトについてのお話、アフロのお話(笑)中井さんは今日の司会のために瀬奈さんのスカイステージ出演DVD-BOXを昨日見返したとか(笑)
その中で“俺様”発言ばかりを集めた映像がある、という話に。でも瀬奈さんは「でも自分で自分のことを俺様と言ったことはない。GRAPHの同期紹介のページ担当の時に自分のことを俺様と書いたら、それが皆さんの中に定着してしまったみたい。でも本来の自分とはかけ離れたイメージ。」とのこと。
中井さん「でも瀬奈さんの場合は無理に“俺様”と見せている感じがしない…むしろ自然とそう見えましたが、切り替えとかはどのように?」
瀬奈さん「男役の時は家にいても男役でした。だから退団して、本当の自分は何が好きだったのか分からなくて、戸惑った。」

結婚の報告を一番にファンへ出来なかったことについて、すごく申し訳なかったと瀬奈さんは打ち合わせの時から気にされていた、と中井さん。
「新聞に報道されることは事前に知っていたから、皆さんが新聞を読むであろう時間帯にブログにアップする予定だったが、今は朝のワイドショーで新聞記事をピックアップするコーナーがあり、そこで予想外に早朝にテレビ報道されてしまってファンの方をがっかりさせてしまった…。でも皆さん心が広いので、許して下さってるんじゃないかと思います(苦笑)」
ネット社会なご時世ですしね…。情報解禁と同時にファンへ1番に…というのは実際不可能だと思います。
でも、瀬奈さん自身は↑の心算で、ファンにもとても誠意を持って接しようとしてくれていたという真意が聞けて良かったです。

結婚してどうですか?
「宝塚の時はそれこそ10代の頃からずっと一人暮らしだったから、家に「ただいま」って帰ったら「おかえり」って言ってくれる人がいる、「おかえり」って迎える人がいる、帰る場所がある、家族が出来たっていうことは、すごく大きな力になる。退団してから色んな女優さんとご一緒させて頂いたけれど、ご結婚されている女性の地に足ついた堂々と戦っている感じは何だろう?とずっと思っていたけど、外で戦える、守り守られる場所がある人だからなんだと分かった。独身の方はそれはそれでストイックに素敵な輝きを持っていらっしゃるけれども、それとはまたちょっと違う感じ。」とのこと。


ここでゲストのかなみちゃん登場へ。
直前に「こういう場で、彩乃かなみさんがどういう立場で登場するのか、相手役の彩乃さんなのか、下級生の彩乃さんなのか、普段の彩乃さんなのか…すごく楽しみ(笑)」と瀬奈さん。

かなみちゃんはAmazing Graceにのせて、舞台袖から登場♪

入場時のBGMはそれぞれ自分で、今の心境とかイメージで選んだとか。
かなみちゃんの入場曲について瀬奈さんいわく、「決して崩すまいとする娘役としてのポリシー的なものを感じた(笑)」そうです。


かなみちゃんは黒のテーパードパンツに、瀬奈さんと対照的な襟元だけ黒く縁取られた白のトップスに大きめジュエルネックレス、黒のやや厚底ハイヒール。
服装はお互いに相談されたそうで、お2人ともモノトーンでキマってました。


宝塚100周年のOGイベントで久々の共演をされたお2人。
「普段は本当にしょっちゅう会っているので別に自分達の中では新鮮さはなかったけど、舞台上でお互いに顔を合わせた時の新鮮さったらなかった。
みほこが出てきた瞬間から顔が娘役になっていて、自分もなんか男役みたいな顔つきに自然となった。客席からもみほこが登場したら「ひゅ~♪」みたいな歓声が上がって、それで自分たちもノセて頂いた。一緒にいるのがすごくしっくりきた。自分で言うのも何だけど、最高のコンビだったなと思う(笑)」という瀬奈さんに客席からは拍手が(^^)


主にお2人の宝塚時代のお話。

<かなみちゃんの第一印象の話>

瀬奈さん→「なんて暗い子だろうと思った(笑)初めて認識したのが、新人公演の『SPEAK EASY』で、みほこは研1で渚あきさんの役で、下級生で声を掛けられなかったんだろうけど、教室で一人で稽古していて…その姿がちょっと異様で(笑)、「一人で稽古すると一人芝居になっちゃうから、声かけて。一緒にやろう」て(笑)その新人公演の配役発表の時も、同期と一緒に「あ、私ルーシーの役だった」と、何の感動もなく当然の様に言うから、ちょっと待て!研1で渚さんの役だぞ!!と思って。その他にも、研1の時は同期が何かすると成績の良い人が連帯責任で怒られるんだけどみほこがその代表で、更にみほこ自身も天然なところがあって「なんでそんなことしちゃったの!?」という失敗も多くて上級生から怒られることが多くて、存在を消す…私を見ないで!みたいになってたんだよね。」

かなみちゃん→「…そういう風に見えたのかもしれないですけど、渚さんの役を当てられた事の重大さはもちろん分かってたんですけど、研1の立場でもあるし「渚さんの役だー!!」と大騒ぎする人間でも私はないし、同期に対しても甘えるタイプでもなかった。ただ聞かれたら応えなきゃいけないから、普通に応えるしかなかっただけで…それがすごく生意気な人間に映ったんだと思います。」


<バウ公演『トム・ジョーンズの冒険』の時の話>
瀬奈さん→「この公演でコンビ的な役だから仲良くしとかなきゃと思ったのか、一つ前の公演くらいからみほこが私の後をついて回るようになった。」
にこにこ笑顔でついて来るかなみちゃんに、瀬奈さんは「なんだ、実はいい子なのかも、と思った。単純なので(笑)」とのこと。


<瀬奈さんバウ主演『マノン』の時の話>
かなみちゃんが下級生時代からずっと抜擢続きで、色んな方から色んなことを言われて、自分は舞台に立っていていいのか、とすごく悩んでいた時期で、実は瀬奈さんは花組のプロデューサーから、かなみちゃんのことを精神的な意味でもサポートしてあげてほしい、と頼まれていた。
この公演では共演者である上級生の矢吹翔さんも何も言ってないのにその空気を察してくれて、かなみちゃんを盛り立てていた。
ちなみにこの稽古中に、瀬奈さんはかなみちゃんのことを相手役として最高だと思ったそうで、初日前夜に一緒に食事に行き、自分は頑張ってトップになろう、そしてかなみちゃんを相手役にしたい、と内心で思っていたそうです!!

かなみちゃん→「瀬奈さんはそういう稽古場の雰囲気を私が「もうやめて下さい」とならない様に、周囲の方も巻き込んで笑える感じの、ごく自然な雰囲気を作って下さった。カンパニー全体がすごくいい雰囲気でした。」

マノンの公演中、出演者数名で食事に行っていた時、たまたまかなみちゃんが一人になった時に組み替えの電話を受けた。
そこへ瀬奈さん達他のメンバーが「みほこちゃん誰と電話してんだよ~」とからかい口調で戻ってきたものの、かなみちゃんの放心状態の顔を見てただ事ではないと感じた。
組み替えの噂を聞いていた瀬奈さんはすぐにピンときて、かなみちゃんが「なんで私なの~!!」と号泣。
瀬奈さんがトイレへ連れていってなだめていたら、上品なおばさまに「お辛いことがあったのね…」と同情されたそう(笑)


<瀬奈さんエリザベート役の時の話>
かなみちゃんに娘役メイクの仕方を教えてもらった。
あの時、かなみちゃんだけが瀬奈さんがエリザベート役をやるにあたり「大丈夫ですよ!」と言ってくれて、初日当日の舞台稽古を見た後も「すごい良かった!絶対大丈夫!!」と言ってくれて、瀬奈さんが大号泣した。
泣いてる間もずっとかなみちゃんが側で「大丈夫、大丈夫」と言ってくれていた。

瀬奈さん→「傍から見たら、“彩乃さん、瀬奈さん泣かしてるんじゃ…?”と思われそうなくらい(笑)当時はちょっと精神的に変でしたね。」

かなみちゃん→「瀬奈さんのストイックな稽古場での姿もずっと知っていたし、大丈夫としか思わなかったです。確かに当時の瀬奈さんの男役・次期トップという立場から、娘役というゼロからのスタートで大変だったと思うけれども、小池先生の役者の方を見る目も確かだし、絶対今までにないエリザベートになる!と思ったんですよね。自分自身が大変だった時に支えて助けてもらった過去があるから、瀬奈さんが大変な時に今度は自分が!という意識が本能的に働いた感じです。」



<かなみちゃんの退団発表の話>
『マジシャンの憂鬱』の公演中、舞台袖の早変わり室にいる時、かなみちゃんは「次の公演の時、私ここにいない気がする、と思った」そう。
それは辞めたい、とか、辞めなきゃ、という意識からではなく、もっと自然と自分の中からそういう思いが浮かんできた。
自分の本音では、自分の魅力を自分以上に引き出して美しく飾り立てて見せてくれるこんな世界にいられるならずっとやっていたいという思いと、でも、こんな自分が10代の女の子の役をやっていいんだろうか、とか、瀬奈さんに対しても、もっと別の相手役のほうが、もっとダンスを存分に発揮するショーが出来るんじゃないか、とか色々な思いがずっとぐるぐるしていて、退団発表してからもずっとずっと本当に辞めるのか辞めるのをやめようか(笑)迷っていた。そしてそんなことを失礼ながらずっと瀬奈さんに相談していた。

瀬奈さん→「一緒に辞めてとは言えないし、コンビといえどもそこは個人の意思を尊重して。でも、みほこの実力を私のために宝塚に留めてしまってはいけないなと思った。たぶんみほこ的にも宝塚の娘役という枠での表現はし尽くしたんだろうなと思って。みほこの相談にのって「よく考えなよ」とか言いながら自分も内心「私も辞めるべきかどうしようか」と迷っていた(笑)」



<雪の日のお話>
今年の冬、かなみちゃんにちょっと落ち込む出来事があり、瀬奈さんからしたら「くだらね」と思うことだったそう(笑)ですが、かなみちゃんは本当に落ち込んでいて、瀬奈さんが自宅に招いてくれた。瀬奈さんの甥っ子のどんじゃらゲームを借りて、車でかなみちゃんを迎えに行き、瀬奈さんの旦那さんも交えてどんじゃらをしてかなみちゃんを盛り上げてあげたそう。かなみちゃんは泣き笑いでどんじゃらをしていたとか。



実は瀬奈さんが主演になる時、相手役さんをどうしますか?と劇団に聞かれて、彩乃さんを指名したら、叶えてもらえたそう。
「私の場合は、ですよ。他の主演の方皆さんがそうなのかは分からないけど」とのこと。

彩乃さんのどういう所が瀬奈さんの心をそこまで揺り動かしたのでしょう?
「なんだろう…、この、中井さんも先ほどおっしゃってましたが、人を笑顔にさせる雰囲気とか、明るさみたいなもの。」

かなみちゃんにとって瀬奈さんは
「色んなことを一番に相談している方だし、隠し事していても見抜かれる。お姉さんのような、下級生なのに失礼ですが親友のような方です。」とのこと。




最後に「今後もまた皆さんに呼んで頂けたら、また2人でのトークショーが2回3回と出来たらと思います。」とご挨拶され、お2人にとって思い出深い曲「ランベス・ウォーク」を歌いながら客席を通って退場されました。


こうしてトークショーの内容を文章にしてしまうと、結構深いシリアスなお話ばかりだったかのように見えますが、瀬奈さんが話題を笑える方向へ持っていって下さって、そこへかなみちゃんの人を笑顔にさせる力も加わって、意外に(?)終始笑いの絶えないお話になっていました。
かなみちゃんの場合は天然のものと思われますが(…失礼!)瀬奈さんはおそらく話が重くなり過ぎないように、意識的にそうされていたように思います。
トーク内でお話された過去の出来事についてもそうですが、こういった気配りをさらりと出来る瀬奈さんの人間性が本当に素晴らしいですね。



ところで。
このトークショーの前までは、お2人の仲の良さは重々承知ではいたものの、現役トップコンビだった時は、かなみちゃんの瀬奈さんへの信頼感や愛情は常々表れていたけど、瀬奈さんはかなみちゃんに対して割とクール&ドライな接し方だった気がしていて。
…まぁ男役・娘役だったから、そういういわば"亭主関白”な雰囲気の方が、逆のイメージよりはコンビとしての印象も良かったと思いますが…(瀬奈さんが実際そこまで計算して故意にそう見えるようにしていたのかどうかは分かりませんが)。
瀬奈さんのエッセイ『日々、ことだま』でも、かなみちゃんについて書かれたページがあって、そのとても愛情深い内容の文章と、ファンの前で見せる対かなみちゃんへの態度との温度差に、いまいち真の2人の関係がよく分からなかったんですが…(単に私の見る目が浅いだけかもですが)
今回のトークショーを聞いて、改めて、かなみちゃんが瀬奈さんを慕っているということ、そして瀬奈さんも心底かなみちゃんを大切にかわいがっているということが伺えました(^^)
かわいがっている、といってもそれは決して、かわいいかわいいと“甘やかしている”ということではなく、もっととても対等なもので。
相手が辛い時にそっと寄り添ってあげる、とか、相手の全てを受け入れる、とか、いい意味で相手に頼る、とか。
お互いに、お互いが、そう出来る関係…、親友よりも更に深い仲(アヤシい意味ではなくて…)なのだと感じました。
その仲を敢えて言葉で表現するならば、よく瀬奈さん自身が言う「戦友」ってことになるんじゃないかと今書いてて思いました。…深いっっ!!

私的には、親友というか、姉妹?でも姉妹というよりかは兄妹…優しく懐の深いお兄ちゃんな瀬奈さんと、奔放で甘えたな妹のかなみちゃんという印象を受けました。

そして私の中で、かなみちゃんの印象が現役のときと少し変わりました(笑)
ちなみに私はかなみちゃんの娘役が大好きですし、今も気になるOGの方の一人です。
現役の時は、そのプロフェッショナルな歌声と実力派で隙のない舞台姿とか、舞台上で瀬奈さんをフォローする姿を見かける機会が割と多かったので、それこそ完璧な娘役さん・かなみちゃんほど出来る娘役はいない!というイメージが強くて。
舞台以外での知的なコメントや気の遣い方、髪型・私服・稽古着のセンス等に至るまで、その女子力の高さは同性としてお手本にしたいほど、いわゆる“出来る女”だと思っていたのですが、今回のトークショーで、実はもっとほわ~んとした、天然で天真爛漫な面が意外とある方なのだということを実感しました(笑)
見た目的にもハキハキというよりかは、ほわほわ、という方なので、またCS放送などの発言でも時に予想外な言動をされたりしていて、天然さも持ち合わせている方だとは知っていたんですが、予想以上にその面が強い方なのかも、と(笑)
なので「宝塚を辞めるか辞めるのやめようか悩んでいた」というお話も、えぇ~!そんな優柔不断な面もあるの?と結構衝撃でした(笑)
てっきり一刀両断タイプ…とまではいかずとも、一度決めたらブレない方だと思っていたので。
そして、そんなかなみちゃんを瀬奈さんが受け入れている・仲良しだというのも、なんだかちょっと意外でした。
…ものすごい失礼なこと書いてますけど、すみません;;
お2人の間でこれまでの色々な出来事があって今現在の関係に至っていることはもちろん分かっていますが、タイプ的には瀬奈さんとかなみちゃんは実は対照的なような…?
人は自分にないものを他人に求めると言いますが、そういうことでしょうか。
それとも瀬奈さん自身にも意外とそういった面があるのかな…?
まだまだお2人の仲は奥が深そうです。


お2人のトークショー2回目3回目があることを期待してます。


春野さんコンサート~S*mile♪<長文>

2014年09月17日 17時05分05秒 | 春野さん
春野さんのコンサートについて、忘れないうちにもう少し詳しく↓↓



土・日と2公演行ってきました!

天王洲銀河劇場にて、春野さん4年ぶりのコンサート『S*mile』。

銀河劇場には、むかーし行ったことがあるような…ないような…??(^^;)
いまいちこの辺りの地理は詳しくないので、ちょっと迷いつつ(苦笑)も無事到着~。

劇場のサイズは中くらい…?2階3階席までありながらも、大きすぎないちょうどいいサイズ。


今回のコンサートはどうやらプログラム冊子がないようで、入り口で配布されたチラシに曲目一覧が載ってました。

 


幕が開くと、舞台中央にS字状に見える階段が目に入ります。“すみれ”の“S”を意味しているのかな??
その階段の両サイドにオンステージバンド。バンドのある両サイドにもゆるやかな段差があり、階段上と階段下の両ステージを行き来出来るようになっています。

まず1曲目『There For Me』♪

袖からではなく、オンステージスタンバイで、春野さんのスタンバイしていた立ち位置にのみ白い細幕が下りていて、前奏の途中でその幕が上がって春野さん登場v
白いパンツスーツにボリュームあるロングウェーブヘアに白いソフト帽という出で立ち。
むかし、宙組の姿月あさとさんが「ノクターン」というディナーショーで花總まりさんとデュエットで歌っていた記憶が…。
しっとりした曲調で好きです♪


続けて2曲目に平井堅さんの『Pop Star』♪
アンサンブルメンバーの方々も加わって、アップテンポのリズムに客席からは手拍子が♫


その後にご挨拶と、タイトルの『S*mile』の意味合いについてお話。
そのまま、“スマイル”という意味と、間に*を入れたのは、Sがすみれ(=春野さん)を表していて、mileは距離を表す単位のマイルとして、“(春野さんと私達ファンとの)距離”、(とか“道のり”?)的な意味を込めてつけたようです。
「そのS*mileという距離がどのくらいなのかは皆様のお好きな距離を当てはめてもらっていいんです」とのこと(^^)
春野さん的には「ファンの皆様をお連れするS*mile」、私達ファン的には「春野さんと一緒に歩いて行くS*mile」、という感じでしょうか。
「そしてその中で、皆さんにスマイルになって頂けるように…という願いも込めて(^^)」それでS*mileにしたそうです。


3曲目の『あのさよならにさよならを』♪の間奏の途中で、突然舞台上に電話の音が!!Σ(°□°)
本当に突然だったので初観劇の時は「まままさか自分の携帯かっ!!??」と、開演前に電源を切ったにも関わらず思わず本気でそう思ってしまうくらいに、すごいびっくりしちゃったんですが(^^;)
しかもちょうど春野さんをオペラグラスで凝視してた瞬間だったので一瞬何が起きてるのか全然理解出来ず(^^;)
でも、オペラを離して舞台を見たら、下手側にソファーやらなにやら小道具が配置されていて。
舞台上の春野さんも「…電話がなってる。電話だよ、ほら電話電話!」とバンドメンバーの方々にふったりしていて至って冷静。
その様子に、ようやく「あ、演出か」と気づきました(苦笑)

そしてそこから突然すみれさんのプチプライベート劇場が始まります(笑)
まず、鳴っていたのは春野さんの自宅の電話という設定。
「どこで鳴ってるの??え?うちの電話だよ!うちうち!!」と、小道具の置かれた一角に慌てて走っていき、自宅という設定なので、ちゃんと靴を脱いでから電話に出る春野さん(笑)
日曜日の公演では電話に出る時、「もしもし?あたしすみれちゃん♪」と、久しぶりに“すみれちゃん”が聞けました♪しかし「…切れたよ」と一言(^^;)
脱いだ靴をきちんと揃えて靴箱に入れ、スリッパをはいていると、続けて今度は携帯の電話が鳴り始めます。
出ると、今回のコンサートでは作詞とグッズのTシャツのデザインを春野さんが考えることになっており(実際にそうなのです)、その進み具合を聞かれている様子。
しかし春野さん「ちょっと色々考えちゃって…まだ一つも出来ていないんです~えへっ(^^)」と、至って余裕ですw
「あ、でもね、大丈夫。ちゃんと本番までには間に合わせますから!」と、なんだかとても春野さんらしい自信たっぷりなご回答(笑)

そんな電話をしながら4曲目の『とろ』♪という曲を歌い始めます。
この、“とろ”とは、いわゆる、“のろい”と同義語の意味で…ちょっとひどいタイトルですが(笑)
「“とろ”を何とかしたいと思ってはいるけれど、考えている間に日が暮れてしまうよ」という内容の歌です。
原曲があるのかどうか知らないですが、ちょっと童謡っぽいような気も??
でも春野さんは“とろ”とは違う気がしますけどね~。もっと、おっとり…とか、のんびり…とか、品の良いイメージです。で、やるときゃやる!ってタイプだと思いますが(^^)
歌いながら、歌の楽譜とにらめっこしたり(そしてすぐ放り投げたりw)、掃除機をかけたり(でも途中でコンセント抜けてたりw)、雑誌を読みながらソファーでリラックス…(してたら居眠りしてしまってそのまま朝になってしまったりww)などなど、日常生活の春野さんの姿(?)が垣間見える場面になっています。

朝までソファーで眠ってしまった春野さん、起きて、伸びをして、満面の笑みで一言「めしでも食うか!」(*´∀`*)
そしてソファー周辺に散らばった楽譜やら雑誌やらを片付けて、くま柄の水色エプロン(!)を身につけ、5曲目の『朝ごはんのうた』♪を歌いながら、お鍋を持ったり、配膳をしたりする姿は正しく、可愛い奥さんでした(笑)
エプロン姿の春野さんにごはん作ってもらって、「♪急いで、急いで、でも味わって食べてね♪」なんて歌われちゃったらもう、私は永遠にその朝ごはん食べてます…(*´v`*)

朝ごはんの準備が出来て、さぁいただきます!という時に、また春野さんの携帯が鳴ります。
出ると、「今から打ち合わせ?でも今、朝ごはん食べようとしてて…。…そうですよね、午前中の方がいいですよね。分かりました!すぐ行きます!」とお仕事が入ってしまった模様。
↑この、“せっかく出来立ての朝ごはん食べようと思ったのにぃ…”的な言い方が小さい子みたいで可愛かったです(笑)朝ごはん、大切ですよね(*’v’*)

出かける準備をしているとそこへ、再び着信が。
今度はこのコンサートメンバーの一人の森山純くんからの電話のよう。何か悩んでいるようなので、打ち合わせの前に春野さんと会うことに。
ここで6曲目の『You've Got A Friend♪』が。
この曲は確か…数年前の『ア・ソング・フォー・ユー』のクリスマスコンサートでも春野さん歌っていたような?あれ、BillboardLiveの時だったかな…??(^^;)
とにかく以前にも春野さんがどこかで歌っていたと思います。いい曲ですよね♪

以上ですみれさんのプチプライベート劇場は終了しました(笑)コンサートでこういった小道具まで用いたお芝居っぽい場面はなんだか新鮮に感じました。


7曲目『Smile』コーラスメンバーも加わって。
8曲目『追憶のバルセロナ』から雰囲気が少し変わり、タンゴの曲調に。
歌に入る前の前奏が長めで、コーラスメンバーによるタンゴダンスが繰り広げられます。
春野さんも歌いながら、少し男性ダンサーと絡んだり…♪←もうちょっとじっくり組んで踊るタンゴも見たかったなぁ~なんて思ってしまいました(^^)
…考えたら、春野さんが退団してからコンサートやミュージカル、ライブは色々ありましたが、女春野さんが男性ダンサーと組んで踊る場面て実は意外となかった??とか思い始めたら、何だか無性に、ドレス着て男性にリードされてひらりひらりと優雅に舞い踊る春野さんが見たくなってしまいました…!!

その後、衣装を黒のパンツスタイル、髪型もポニーテールのウィッグに変えて、吐息交じりに色っぽく9曲目の『Fever』を歌い、10曲目の『Comes Love』、『When You're Smiling』へ

続いて客席から登場し、懐かしの宝塚ソングより、『Quimbara』、『Rhythm Of Our World』、『It Had Better Be Tonight』をメドレーで。
3曲歌い終えてMCの時、春野さん「1曲目は、キンバラさん。…“さん”はいらない、キンバラ(笑)」と言ってました(笑)退団公演での「キンバラさ~ん!」のやりとりが懐かしいですね(^^)
2曲目はあまり聞いたことがなかったのですが、春野さんがまだ主演になる前の『ザ・ビューティーズ』というショーで、匠ひびきさんが歌っていた曲だそうです。
3曲目も、退団公演の『ラブ・シンフォニー』より、大階段前の男役燕尾の群舞での曲ですね。歌いながら所々で当時の振りを踊られていて、「あぁ、ここの振りとこの表情、好きだったな~♪」としみじみ。
メドレー中、その曲の場面の当時の春野さんの写真が舞台の背景スクリーンに映し出されていたのですが、春野さんの今の歌声を聞きながら当時の男役姿を見て、やっぱりしみじみしてみたり、退団時を思い出してうるっとしてみたり、はたまたその男役姿に「今の宝塚にいたとしても絶対春野さんのファンになるわ…」と改めてときめいたりしていました(笑)

そして実はこの3曲全て、今回のコンサート演出もしている中村一徳先生の作品から選んだそうです。
ここで少し中村先生とのエピソードをお話してくれたのですが、いきなり「中村先生とは、ちょっと特別な仲で…」なんて言い始めてしまった春野さんに、客席ざわざわ(笑)
春野さんも笑っていましたがそういうアヤシい関係ではなくて(笑)
春野さんが新人時代、それこそ研1~研3くらいの頃、中村先生がよく新人公演の演出を担当されていたそうで。
その時に、お芝居のことや色々なことでアドバイスを頂いたり、深夜までかかっても(生徒一人一人の)話をじっくり聞いてくれた深い関係(!)の先生だそうです。
今回のコンサートの演出もお願いしたら快く引き受けて下さり、とても嬉しかったと春野さん。とても優しい先生だそうです。

続けてもう少し宝塚ソング、『ファントム』より15曲目『Home』を、百千糸さんとデュエットで。
百千さん、確か成績主席の方だったような?現役の時は宙組の娘役さんだったそうですが、歌声は初めて聞きました。綺麗な歌声でした♪
そのまま16曲目『エリザベート』より、『最後のダンス』。

ここからミュージカルソングへ。
華月さん、百千さん女性を筆頭にコーラスメンバー全員による17曲目『The Mad Hatter』。
タイトルから、おそらく『アリス・イン・ワンダーランド』の曲と思われます。安蘭さん主演のミュージカルの。
初演観に行きましたが、確か帽子屋役の濱田めぐみさんが歌われていた曲だと思います…迫力ある歌声と音楽で圧倒された記憶が。今秋再演されますね(^^)
華月さん、百千さんも音楽に負けぬパワフルな歌声でした。百千さんは先ほどの『Home』のザ・娘役の歌声とは打って変わってドスを利かせた低音で、こういった曲もいける…むしろこういう歌の方がお得意なのかしら…と思わせる歌声でした。


そして今回のコンサートで私的に圧巻だったのは春野さんのソロ、18曲目『Rebecca』!
同名のミュージカルからの曲だそうですが、タイトルは聞いたことがありますが観たことはなくて、レベッカが誰でどんな話なのか内容は全く知らないんですが。
それでも、引き込まれる、聞けば聞くほど引き込まれる…。
それほどに壮大でドラマティックな音楽、そして本当に圧巻の春野さんの歌声でした!是非もう一度…何度でも聞きたい歌です。
前々から思ってはいましたが、これほど“春野さんの歌声にはドラマティックな曲が似合う”と思わされた曲は初めてかも知れません。
この歌の余韻が忘れられず、帰宅後にネットで他の方が歌う同曲を試聴したりしましたが、同じ曲でも、やはり歌う方や編曲によって違うものです。
私の中ではもはや、あの編曲じゃないと、そして春野さんの声とあの歌い方じゃないとダメみたいです。あぁ、CD出してほしい!!…またどこかで聴けることを願ってやみません…!

続いて懐かしい『ファニーガール』より『Don't Rain On My Parade♪』を客席へ下りながら。
『Rebecca』の曲から、衣装が赤のロングドレスに変わり、ウィッグもクリクリパーマをアップにしたような感じに、ドレスと同様の赤色の小さなリボンを散らした髪型へ。このリボンを散らしたヘアスタイルがなんだかファニーっぽいな…とか思いました。なんとなく。

20曲目『This can't be real』は佐々木誠さんとしっとりデュエットで♪
この曲は春野さん在団時のコンサート『I Got music』で彩音ちゃんとデュエットしてましたね。DVDでは著作権でカット…だったかな?
元々はミュージカル『コパカバーナ』のデュエットソングのようですね。
こういうしっとりした歌の女性的な春野さんの雰囲気もとても好きです…v


次はまたまた『エリザベート』より有名な『私だけに』♪
春野さん、帝劇でエリザベートなんて大作・大役をやってたんだなぁ…なんて。なんだか夢か幻だったような感覚です。
観てるだけでも緊張してしまった公演はじめの頃から、『私だけに』に余裕さえ感じさせた千秋楽まで、幾度と観に行ったのが懐かしいです。
春野さんの女声も大好きなファンとしては『最後のダンス』だけじゃなく『私だけに』もコンサートの曲目に入れてくれたのが嬉しいです(^^)
生でこの両曲の歌声が聴けるのはコンサートならでは、ですね♪磨きのかかった高音にうっとり…(*^^*)

…度々思うのですが、春野さんでミュージカルソング集CDを出してほしくてたまらないです…。
エリザベートの『最後のダンス』と『私だけに』と~、あと『私が踊る時』を春野さんの男声と女声でデュエットで…とか名案が勝手に私の脳内に浮かんでいるんですが!何なら『闇が広がる』もいけそうですが!(以前リリースしたCD『男と女』の曲でもそうやって歌ってましたしね!)
あとやっぱり『Rebecca』を入れて頂いて…(笑)、あと個人的に春野さんの『夢やぶれて』も大好きなので、それも…!!
で、今度の『モーツァルト!』の『星から降る金』ももちろん入れて頂いて……♪

…妄想はさておき。


続く『空を超えて』はややラテン系な音楽。ダンサーさん達がパワフルに跳ね踊っていました。
最後の数小節でヘッドドレスをサイドの大きな赤い花に変えた春野さんが再登場します。

その後『Somos Novios』をしっとりと。ここでも百千さんの影ソロが印象的でした。

プログラムにないのですが、この間にコーラスメンバー4人のみの短い間奏曲が1曲入っていたような…?

白いドレス姿に着替えた春野さんが静かに『Rose』を歌い始めます。
色々なところで歌われているよく聴く曲ですが、この『Rose』は“愛”を“花”として表現したとても素敵な歌詞でした…♪
今回演出された中村先生がオリジナルで書いた歌詞のようです。

ラストの『そばにいて…』は春野さんが作詞をされたオリジナルの新曲とのこと。
夜空の星よ見守っていて…といった内容のあたたかい歌詞でしたが、どこか寂しさを感じさせる雰囲気がなんだかとっても春野さんらしく感じました…。


そしてアンコール曲にはまさかのAKBの『恋するフォーチュンクッキー』が!!

ロールアップしたジーンズにスニーカー、春野さん自らがデザインしたTシャツ姿に、ロングウェーブのポニーテールウィッグにお花のたくさんついた髪飾りをつけて、にこにこスキップしながらノリノリで歌う春野さん… か わ い す ぎ る !! 
…その姿に、ちょっと90周年の宝塚大運動会の応援合戦を思い出しました(笑)
あの時も、現役主演男役にも関わらずチアガールのゴリエの扮装してにっこにこでぴょんぴょん跳ね踊ってて一番楽しそうでしたね、春野さん(笑)
意外とこういうノリもお好きなんでしょうね。普段の春野さんと、こういう春野さんとのギャップがまた好きです(^^)そしてテンションの高い春野さんがかわいい…♪

東京公演の最後では、客席へ向けて「みんな愛してるか~い?」の懐かしいやりとりが。
Tシャツのデザインの苦労話も「何回も書いては消して、塗っては消して…何回も繰り返したの」と(笑)

そんなおさ画伯がデザインしたTシャツはこちら↓↓

画像だと分かりにくいですが、シャツの裏側の右裾部分に春野さんのイニシャルが入っています。
東京公演の2日間で早々に売り切れてしまったとか…私が買おうとした時も、Mサイズは品切れでLサイズのみですと言われました。


最後に「コンサートは久しぶりで、皆さんもすごく…溜まってたと思うんですけど(笑・客席も笑)今回公演出来て良かったです。
これからも皆さんの愛に支えられ、愛のある歌を歌っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!」とご挨拶がありました♪

春野さん、まだまだついていきますよ~♪♪

春野さんコンサート♪

2014年09月15日 17時34分04秒 | 春野さん
 
 


2日間にかけて行ってきました~♪

春野さん・・・可愛くて、ステキで、色っぽくて、相変わらず細くて…。
そしてまたより一層、歌声に磨きがかかった感じでした!!


前回のBillboardLiveの時にも思ったんですが、もっともっと色んな曲を春野さんの歌声で聞きたくなってしまいました…(*_*)
昨日観てきたばかりなのに、もう既にその歌声が恋しくて仕方ないです(苦笑)

やっぱり春野さんの声、好きだなぁ…♪