私が子供時代、親にとって相当な悪い子だったらしく週に数回は怒られていました。
週に数回と言いましたが、ほぼ毎日だったかもしれません。
そのおかげかどうかわかりませんが、数十年経って何か発言しようと思った時には、まず頭の中で考えてから言動を起こすようになりました。
小学2~3年の頃、急にお客さんが来るのでお菓子を買ってきてと母に言われ、4歳下の妹を連れ近所のケーキ屋に行ったことがあります。
母は部屋を掃除するため、邪魔な妹を私に押し付けた形ですね。
田舎道でしたので、交通量は少なくよくお使いはさせられたものです。
子供の足で10分位のお店まで、幼稚園児だった妹はテクテク歩けるはずもなく、道草気分で途中しゃがみ込んだりしていました。
その場に妹を置いていくことも出来ず、数分立ち止まってからお店に行きました。
お菓子を買ってから帰り、また駄々をこねてしゃがみ込み草花を摘んでいる妹。
「お母さん、待っているから早く帰ろう」と言っても動かないので、待つしかないですよね。
もう何分経ったのかもわかりませんでしたが、やっと立ち上がったので家に向かいました。
案の定。
母は不機嫌そうでした。
「お客さん、もうすぐで来ちゃうでしょ!なんでこんなに遅くなったの?」
「口があるんだから、ちゃんと理由を言いなさい」
と、連続でもっともなことを言われたため正直に言いましたよ。
「○○(妹)が、しゃがみ込んでしまって歩けないって言うから、待ってたら時間かかったの」
すると母は言いました。
「人のせいにするんじゃない!あんたは言いわけばっかりして!家で待っている人がいるんだから、その身になって考えなさい」
言いわけ?これって言いわけだったのだろうか?
理由を説明しただけなのに。
携帯電話も無かった時代、「こういうわけで遅くなる」と連絡なんて当然出来ません。
想定外だったので公衆電話から連絡するという頭もありませんでした。
しかもお客さんのお茶菓子代を勝手に使うのも気が引けます。
この場合、どう言ったら怒られなかったのでしょう?
というより、今考えるに、そこまで怒られるようなことしましたか私?
親の役に立とうと、幼い妹連れてお使いに行っただけですよ?
当時はそこまで考えることも出来ず、ただ怒られてました。
躾で叱られるというより怒鳴られた私です。
そういった怒られ体験の積み重ねで、私はだんだん余計なことを言わない子になってしまったのです。
書くの忘れてましたが、開口一番に「遅くなってごめんなさい」は当然ですが言ってました。