南大東島・沖縄の旅情・離島での生活・絶海の孤島では 2012年

沖縄から南東に400キロ。太平洋に浮かんだ絶海の孤島でも人々の暮らしがありました。2012年の情報をお知らせします。

島の商工会。

2012-11-10 12:50:19 | 日記



 商店がある町には必ず商工会があります。商工会とは、商工会議所が開設できるほど商店数や人口が大きくない地域で、その地域の商業活動を支援するために設置されたものです。南大東島にもちゃんと商工会がありました。鉄筋コンクリート造り平屋ですが、立派なものです。会には青年部、婦人部もあって活動しているようなのですが、会員数がどの位かは不明です。以前はこの建物の中に、島中の飲食店が加盟した南大東村社交組合もあったのですが、歓楽街の衰退で解散しました。建物は小振りですががっしりしてます。元は郵便局の局舎であったのをそのまま転用しています。
 商工会では、何と携帯電話の販売と回線の契約を行っていました。ただし、週一回だけです。島民の携帯電話の利用率はかなり高く、多くの老人も使ってました。島で使える携帯電話は、ドコモとAUだけです。通信業界に風穴を開けたソフトバンクの携帯電話は一切使えません。多分、事業としては利益が出ないと判断し、島にはアンテナを設置しなかったのでしょう。ソフトバンクは利益優先の会社であり、国民全体に平等なサービス網を巡らすことは考えていないようです。日本のベンチャーと言われ、経済発展を叫ぶ孫正義社長はこの離島を見捨てたのでしょうか。
 島には生活に必要な商業は大抵あるのですが、衣料品店、本屋、カメラ店などの商店は見つけられませんでした。島で販売している商品は、日常生活に最低必要な種類のものだけしかないのです。それ以外の贅沢品や趣味の商品は、店に並べていても売れないのです。必要であれば那覇まで買い出しに行くか、通信販売で取り寄せることになります。島には一軒だけ床屋があるそうで、男女ともカットは500円、パーマは2000円だと聞きました。どんな床屋であるか見ておくべきでしたが、見損なって残念。


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