南大東島に渡るには空路と海路がある。海路は那覇から船に乗船して渡るのだが、出航が月数回の不定期便であり、15時間もかかるため、金の無い学生か余程の旅行マニアしか利用していない。常識を持った日本人であれば、当然のように飛行機を利用して渡航することになる。
ここまでは理解できるのだが、空路の予約をするのが大変なのである。私は日本航空(JAL)を利用する場合にはネットで予約し、カードで決裁している。日本航空のネットの予約画面には羽田と南大東島の地名が表示でき、往復路をクリックすると予約できるようになっている。
ところが、何度クリックしても「予約完了」にはならなかった。予約画面の下にある細かい文字を注意深く見ると、「那覇・南大東島の間はお近くの旅行代理店でご予約して下さい」という但し書きがあるのを見つけた。ネットでは予約できないようになっていたのだった。この措置の理由は不明であるが、地元や官用の人の搭乗を優先させるため離島特有の事情が絡んでいるのではなかろうか。
それではと、近くの日本交通公社(JTB)に出掛け、旅行代理店の専用端末で予約を申し込むと一発で予約が完了した。ただ、予約できたと言っても希望した日は満席で、一日ずらしての予約であったが。JTBでは予約券を発行してくれたのだが、これが複雑で、
羽田 → 那覇 21,970円 先得割引
那覇 → 北大東島 15,800円 往復割引
北大東島 → 南大東島 8,300円 普通運賃
南大東島 → 北大東島 5,200円 先得割引
北大東島 → 那覇 15,800円 往復割引
那覇 → 羽田 20,470円 先得割引
合計が、87,540円となり、安いパックのハワイ旅行並となってしまった。それでも往復割引があるので2万円ほど安くなっていて、普通運賃で購入したなら10万円は軽く越す合計金額となります。
南大東島の居住者には補助金が出ているようで、南大東島と那覇の間は特別割引料金があって、往復で2万円弱になるらしい。この特典を得るためには、住民票に顔写真を添えて役場に申請すると割引の証明書を発行してくれる、とのこと。正規運賃との差額は役場が負担しているらしい。
JTBで発行してもらった予約券を飛行場のカウンターに持参し、読み取り機にかざすと搭乗券を発行してくれます。予約券と搭乗券の引き換えは、羽田、那覇、北大東島のそれぞれのカウンターで行うことになった。3段目の写真は那覇の飛行場のカウンターで、ドアーの後ろはバス乗り場となっていました。