南大東島・沖縄の旅情・離島での生活・絶海の孤島では 2012年

沖縄から南東に400キロ。太平洋に浮かんだ絶海の孤島でも人々の暮らしがありました。2012年の情報をお知らせします。

宿、「きらく」、新規参入のリゾート風ホテルです。

2012-12-10 12:16:13 | 日記


 島で新しく開業した観光客向けのホテルが「きらく」でした。ここの売り物は、一戸建てのコーテジ型であり、ジャグジーがあることです。ビジネスホテルではなく、島外の人達に向けて、楽しく遊んでいって下さい、というのがコンセプトなのです。そのため、「釣り、ダイビングの案内などの非日常的な体験もできます」という涙が出てくるような有り難いサービスもするのだそうです。コーテジの外観は半球形のドーム型をしていて、今風なのです。ハワイなどにも似たようなデザインのホテルがあり、リゾートの雰囲気はありました。客室は結構広く、それぞれにツインのベッドが並べられていました。

 さて、島で初めてのリゾート型ホテルという売り込みはいいのですが、ホテルの設備が全体的にショボイのです。まず、敷地面積が狭くて、各コーテジが接近し過ぎているのです。息が詰まりそうな密着度とは言いませんが、東京の「極小戸建て、建売り住宅」を連想させるような密集度です。リゾートを考えるなら、少なくとも1戸のコーテジに対して百坪くらいの芝生が欲しいものです。島には空き地が多いのですから、場所を選ぶ必要があったのではないでしょうか。それと、ホテルの左右にある施設が気になります。左隣は建設会社の重機の駐車場となっていて、右隣はどこかの会社の倉庫の建物があります。客室から外に出るとこれらの施設がモロに見えて、リゾートに来た雰囲気が失われます。
 致命的なのはホテル敷地の中に食堂が無いことでした。「食事は、歩いて3分のところに提携している食堂があり、こちらを利用して欲しい」、とのことでした。雨の日は傘をさして食事に出かけることになります。これで一泊1万円は高いか安いかということになりますが、私は少々高いのでは。
 このホテルは、以前は民宿だったのですが、将来は島が観光地となることを見込んでリニューアルしたようです。経営母体は隣の建築会社なんだそうです。理想をかかげてリゾート向けのホテルを開業したようなのですが、裕福層の旅行客を招くことができるような工夫やサービスをするべきではないでしょうか。


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