質問者:ハイル禅師 クマの縫い包みに助けてもらった友人が
居ますが この縫い包みは肌身離さずいつも持っていました
私:縫い包みでも大切に肌身離さずに何年も一緒に暮らして
いると縫い包みに思念が宿る事があります
私の知る話でクマの縫い包みをいつも持ち歩いていた男性が
いたが五歳で物心ついた頃から傍に置いていました
幼少期では男女を問わず縫い包みと遊ぶ事はありますが
この男性は十一歳までなんと海水浴にまで一緒に連れて
片手に抱いて片手で泳いだのです
友人達は沖の目的地について先に折り返して海岸に向けて
泳ぎますが この男性は片手で泳ぐのでかなり遅延します
友人達はゆっくりくればいいよ!と合図して先に上陸しました
すると片手で泳ぐこの男性は足元に海草が何度も絡むので
外して泳ごうとしたがどうも妙に感じて海水の中を覗きました
よく観ると実は海草ではなく男性の亡霊の手が絡んでおり
必死に外そうとしたが無理だったので人形を放して両手で
頑張ると海底に引き込む悪霊と自分の浮力が均衡しました
目を凝らすと先に手放したクマの縫い包みが霊と格闘しており
だから浮力が均衡したのだった
この男性はクマの縫い包みの御蔭で溺死から免れたが
縫い包みとは海中での別れになりました