年が明け、各道場では寒いかなでも稽古生の皆さんが、熱心に稽古に参加されています。
保護者の方々も、寒い中でも一緒に稽古をご見学されたり、子供たちを稽古に向かわせていただいたりと、子供たちが稽古を続けていくためのサポートに力を注いでいただいていることに感謝しています。
まだ1月の後半に差し掛かったばかりですが、既に何名かの新しい仲間も増え、稽古にも熱が入ります。
受験を控える年齢の子供たちはこの時期、数か月間の休会に入っています。
また部活動が忙しくなってきた中高生の稽古生たちは、部活や勉強との両立に苦心しながらも、可能限り稽古に参加してくれています。
そんな中、私自身は道場では教える側で、皆さんのサポートに専念していますので、ミット練習や組手など、激しい運動の時などは皆さんと一緒に動いて汗をかく機会も少ないですが、それでも幼年部から少年部、そして一般部の稽古を連続して行っていると、一日の稽古時間は少なくとも4時間半ほど、時間の長いクラスでは6時間ほど道場内で過ごしており、年齢的な部分もあり、体力の消耗もかなり激しいものがあります。
それでも、ただ稽古の指導をしているだけでは、体力の維持も、技術の向上も、また指導力の向上にも限界が見えるため、時には皆と一緒に動くようにしています。
また、道場内で、指導者という立場でいるだけでは、教えられる側の立場の方々に緊張感のある指導を長く継続することが難しくなるとも考えており、自分自身が色々なものを学ぶ機会を作る事も心掛けています。
平成から元号が新しく変わる今年は、ある意味で時代の区切りの年でもあり、稽古ごとの、一日の、そして一年毎の締めくくりを大切にする武道の世界で考えてみても、とても大切な区切りの時期だと思います。
私自身、体力や気力を衰えさせないよう、新たな学びを求め、稽古指導の一環とすべく、努力を続けていきます。
皆さんにお約束することは、自分自身が向上していく努力を継続することと、稽古指導のレベルを向上させること、そして、稽古生全員の実力を向上させて、みなが道場で稽古を継続することで、技も体も、そして心も強くなる一助になるべく、最大限の努力を続けるということです。
どんどん時代が進んでいく中で、稽古指導が現状維持の気持ちでいては「退化」と同じ。
向上心を持ち続け、向上する努力をすることで、やっとわずかながらも進歩に繋がるものだと感じます。
稽古に参加されている子供から大人までの皆さんには、何よりもまず、いい環境を提供したい。
一つは稽古の内容。
一つは稽古環境です。
稽古環境の一つとして、稽古生が道場に来た時には、多くの仲間と一緒に稽古をしてもらえるようにすることです。
才能のある一人を徹底的に伸ばして大会で活躍させることではなく、道場に来れば多くの、とても良い仲間が待っていて、みなと一緒に稽古ができる環境を提供すること。
稽古生の中には年齢的に、体格的に、体力や気持ちの強さに不安を抱えている方も多いかと思いますが、我々の道場に入会された方全員が、レベルを向上させ、確実な実力と確かな自信を身に着け、その方の居場所をしっかりと確保すること。
そのためには実力のある方には多少の我慢をして頂くこともありますが、実力や素質のある方にも居心地のいい、そして少しずつでもレベルを向上させていけるいい環境を作り上げること。
私の責任において、必ず、みなのよりよい道場を作り上げていきます。
私は頑張る人が好きです。
「あまり努力しないでも要領よく強くなりたい」、「何よりも手っ取り早く黒帯がほしい」、という方など、自分の努力の量よりもプライドが勝る方には向かない場所になるかもしれません。
泥臭くとも地道な努力を継続される方にとって、最高の道場を。
これは私の「願い」ではなく、私から皆さんへの、責任のある「約束」です。
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