中越地震後一週間

　新潟県中越地震が起きて1週間が過ぎた。たった1週間前のことだったが、もう数ヶ月前の出来事のように思える。

　幼い頃、長岡市に住んでいたことは先日も書いたが、その時通った小学校こそ長岡市の避難場所になっている阪之上小学校だった。実は先週の時点では小学校の名前を思い出せなかったが、テレビの中継のたびに小学校の名前を連呼するので思い出すことになった。ついでに思い出したのが、長岡の生んだ偉人「山本五十六」も通った小学校だったこと。この原稿を読む人で彼の名前を知っている人はどの程度居るのかな。長岡市内には彼の生まれ育った家がそのまま保存されていたはず。見に行った記憶はないのだが。

　実は私の姉が新潟市内に住んでいる。私の2歳年上で、縁があって長岡に居た時の小学校の同級生と結婚し新潟の海に近い町に居る。地震後はなかなか電話がつながらなかったが、海に近いほうだしあまり心配はしていなかった。
　地震に遭遇したのは、新潟市内で車を運転していてちょうど信号待ちをしている時だったという。車に乗っていても地面がひどく揺れていることがわかったとのことで、横を見ると大きな四輪駆動車がひっくり返りそうなほど揺れており、それを見ていて怖くなったとのこと。すぐに自宅へ戻ったが、特に被害もなく本棚から本が落ちたりする程度で、幸いにも大きな家具がひっくり返ったり壁にヒビが入ったりするなどの被害はなかったらしい。無事で良かった。
　姉の知人の主婦連中は、周りに声をかけて冬に向けた着るものを集めて送る準備をしているという。主には子供用の着替えで、着古しではなく、買ったばかりや買ってもほとんど着ていないものを選んで洗濯して送るとのことだった。みんな力を合わせて頑張っているんだ。

　新潟名物の食べ物といえば、柿の種（長岡の浪花屋製菓が元祖）と笹だんご。今日の夕方、いつも行っている美容院で髪の毛を切ってもらった帰り際、新潟の実家から送ってもらったんですよと言って、笹だんごをくれた。幸いにも新潟の実家はほとんど被害がなかったらしい。何かと新潟には縁があるんだな思う。
　久しぶりに食べる笹だんごだが、とてもおいしかった。