第4章 日本の危機
第1節 日本の危機 アメリカ
2000年代 10
1977年から1980年
まで
ジミー・カーター大統領
の
特別補佐官
をつとめた
コロンビア大学教授
の
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
は、
アメリカの外交・防衛政策および世界の政治に大きな影響力を持つ。
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
は
アル・ゴア民主党大統領候補外交顧問、
ジョン・ケリー民主党大統領外交顧問、
バラク・オバマ大統領外交顧問
を務めた。
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
は、
世界有数の外交論文集である
『フォーリン・アフェアーズ』
の
1997年9/10月号
に、
「ユーラシアの地政学」
という論文を発表している。
そこで
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
は、
「とりわけ重要なのが、NATO,米国とさらには中国とのパートナーシップの形成であり、これを軸にロシア、中央アジア、日本との安定的共存を図っていかなければならない。」、
「核戦力を別とすれば、中国が自らの地域を越えてその軍事的影響力を行使する能力をもつことは当面ありえない。」、
「日本は極東における米国の不沈空母であってはならない。日本はアジアでの米国の主要パートナーであってはならない。」、
「(日本を)地域大国になろうとする試みを回避させる方向へ向かわせる。」、
「日本がグローバルな影響力を手にすることができるのは、地域大国になりたいという望みをおさえた場合だけである。」
と主張、
日本の大国化に反対し、
日米同盟も否定するなど
反日、嫌日の姿勢
を
強調し、
中国をNATOと同等のパートナーとする構想
を
主張している。
しかし
中国
は、
日本の尖閣諸島
に対しての
領有権主張と軍事威嚇、
東シナ海
において
日本とアメリカへ軍事威嚇、
南シナ海において
フィリピン、ベトナム
から
武力奪取した暗礁(低潮高地)
は
国際法で領土化できないとされているにも関わらず埋め立て領土化
し、
さらに
バラク・オバマ大統領
に
対し
埋め立てた暗礁は領土化しても軍事基地にはしない
と
明言したにも関わらず軍事基地化
した。
さらに
中国は領土化が認められていない暗礁付近
の
公海を航行する
合衆国海軍の艦艇に対し、
中国人民解放軍海軍
や
民兵
が
危険な異常接近、
航路への障害物投機
など
合衆国海軍に威嚇を続け、
南シナ海におけるアメリカの権益を大きく毀損した。
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
が
熱望した
中国のパートナー化という夢想・妄想
は
すぐに破綻した。
ズビグニュー・ブレジンスキー氏
は
アル・ゴア民主党大統領候補の外交顧問、
ジョン・ケリー民主党大統領候補の外交顧問、
バラク・オバマ大統領の外交顧問
として
中国重視、
中国はパートナー、
中国は敵ではない、
と
中国との関係強化を主張した。