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第3項
平成17年度以降に係る防衛計画の大綱における防衛力 航空自衛隊 13
三菱重工業/ロッキード・マーティンF-2(旧称・F-16SX-3)支援戦闘機
は、
次期支援戦闘機FSX
として、
三菱重工業
と
ゼネラル・ダイナミクス
が
共同開発
することになった。
次期支援戦闘機FSX
は
当初、
機体は日本単独開発、
エンジンはアメリカ製を導入
する計画であった。
アメリカでは
日本の航空機開発能力は低いと主張する合衆国空軍、国防省、
日米貿易摩擦により日本の対アメリカ貿易黒字縮小を求めるアメリカ議会、
自動車だけでなく航空宇宙防衛産業でも日本が力をつけることを懸念するアメリカ商務省、産業界の批判
があった。
その結果、機体の開発にもアメリカ企業が関与することになる共同開発が最適という結論になった。
ベースとなる機体
は
ゼネラル・ダイナミクス F-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機
となり、
機体の開発には
ゼネラル・ダイナミクスが関与すること
が
最適とされた。
FSX
は
ゼネラル・ダイナミクス F-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機
をベースに
三菱重工業
と
ゼネラル・ダイナミクス
が
共同で開発
することになった。
しかし、
クライド・プレストウィッツ元・商務省次官補代理
が
「アメリカの航空機開発能力、航空機技術
が
日本に奪われる、盗まれる」
と
マス・メディアにおいて強く主張
し、
FSX
は
FSX問題
として
アメリカ議会で取り上げられることになり、
アメリカ議会での議論は紛糾した。