愚かなる精神 ふたたび

日々の出来事の中から、人間の「愚かなる精神」が感じられる
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足利事件・菅家利和さんと語る真実~私の人生を返してもらいたい~

2009年08月01日 22時40分53秒 | Weblog
 
 新党大地の勉強会「大地塾」が企画するシンポジウム「足利事件・菅家利和さんと語る真実~私の人生を返してもらいたい~」に参加した。


 講師として菅家利和さんの他、弁護士の佐藤博史氏や新党大地代表の鈴木宗男氏・歌手の松山千春氏・元外務省主任分析官佐藤優氏も参加されていた。

 
 当事者である菅家さんが直接話されたのを聞くと、警察は当初から違法捜査を行っていたようだ。まず菅家さんを任意(強制?!)同行した際、逮捕令状もないのに菅家さんの自宅に上がりこみ、強制的に警察に連れて行って取調べを行った。令状が出たのは何と菅家さんが自白をした後だった。
 

 ここで皆さんに考えてもらいたい。


 DNA鑑定の結果が出てから警察は菅家さんの家に行ったのに、何故令状がなかったのか・・・?


 そうなのだ。実はDNA鑑定の結果をもってしても令状が取れなかったのだ。裁判所さえDNA鑑定が、菅家さんが確実に犯人である証拠とはみなしていなかった。警察はこの事は百も承知なのだから、DNA鑑定を警察は本当は信じていなかったとした私の推測(拙ブログ 足利事件2参照)もどうやら正しいようだ。

 起訴する側の検察がなぜこれらのことを見抜けなかったのか?という話も佐藤優氏から面白く聞かせてもらった。簡単に書くと、検察官が出世するためには起訴した事件は確実に有罪にしなければいけないということだ。あとは、賢明な「愚かなる精神」読者の方々ならお分かりだろう。


 警察・検察・裁判所の専門家達のデタラメな仕事ぶりがこのシンポジウムで再認識できた。デタラメな仕事になる構造的な原因を、いいかげん日本人も理解しろ!と強く思う。

 
 実際に会った菅家さんは本当に控えめでシャイで魅力的な方だった。

 菅家さんを中心にして、日本の警察・検察・裁判所が正しく仕事ができるように日本人は改革してゆかなければならない。

 菅家さんに謝罪した栃木県警の石川本部長に対しては、「許そうと思う」と語った菅家さんだが、未だ謝罪を行わない取調べをした二人の警察官については、「許せない」と怒っていた。

 私も便乗して怒ってみる。

 「はしもと と よしむら 二人の愚か者ども、出て来いや~」