愚かなる精神 ふたたび

日々の出来事の中から、人間の「愚かなる精神」が感じられる
ニュースを取り上げコメントする。

常識を疑ってみても良いのでは?

2009年04月19日 23時35分52秒 | Weblog
 一時期の最悪期から脱し、麻生総理の支持率が少しupしています。


 麻生総理の発言は何度も問題になっており世間の人やマスコミから酷く批判されています。しかし、判官贔屓な私は、麻生総理を擁護してみたいと思う。
                       

 
 昨年12月19日に麻生総理がハローワーク渋谷を訪れ求職者に言った次の言葉が批判された。


 
 「何かありませんか?と言うんじゃ仕事は見つからない。目的意識がないと雇う方もその気にならない。何をやりたいか決めないと就職は難しい」



 この発言にマスコミや世間の人々はこぞって「的外れ」だとか「浮世離れ」とか批判したが、私はそうは思わなかった。逆手を取れば、マスコミや世間の多くの人々の方が的外れの批判をしているのではないかと・・・?
 

 個人的な話から始めます。

 私は現在福祉の職場に勤めていますが、13年前福祉の職場に転職しようとした時、30歳を目前に、1年間福祉の専門学校に入り直し資格を取りました。世間の人から見ればたかが福祉と言われますが、そのたかが福祉の職場でも1年間努力してやっと就職できた男もいるのです。

 その努力した男から言わせて頂くと、仕事に対して何の経験も知識もなく努力もしないでおいて「何でも良いから仕事をくれ」と言う、そして説教されたら逆切れするその態度が的外れであり浮世離れしていると思う。


 さらに、そうした考察なしに麻生発言の批判を繰り返すマスごみ(マスコミ)は愚かである。


 「好きな事は仕事にできない」というのは常識化しているので、ほとんどの人は私の意見に同調できないでしょう。ただ、この常識は、その他の問題 ―「宙に浮いた年金」や「食肉偽装」・「天下り」―などの問題に通底する原因となっていると私は考えています。つまり、これらの問題の原因の一つに仕事が好きではない、仕事に誇りを持っていないということがあると私は見ています。

 世の中の皆さんには、常識を疑ってみる所から始めて欲しいなと思っています。

  

 

 

また先送りか・・・(落胆)

2009年04月13日 00時37分02秒 | Weblog
 
 政府が、エコカーや省エネ家電・太陽光パネルの普及などを盛り込んだ15兆円の追加経済対策を発表した!

 
 内容に一定の効果は期待できるとしても、その実は、赤字国債の発行による借金の増大に他ならない。結局は問題の先送りである。


 日本人の問題解決能力のなさに、「愚かだ!」と怒るよりも情けなくなった。


 経済対策でも何でも問題解決に重要な事は現在より未来だと思う。現在は何とかなっても将来的に問題が再発するようでは、本質的な意味で問題解決にはなっていない。

 この事が分っている政治家が少なすぎるのも本当に悲しい。政治家のレベルが低いのは、日本人の民度の低さをそのまま表しているので、そのことも国民には気づいて欲しいと願う。

 日本の場合、経済の一時的な落ち込みよりも構造的な借金体質になっている事が問題なので、必要なのは、財政出動で景気を良くする事と同時に無駄遣いを無くすシステムを作り上げることだ。

 ここでも作り上げるのは、あくまでシステムであって、ある程度恒久的に効果をもたらすものでなければならない。

 私が原発に反対するのも、結局は同じような理由だ。原発も問題の先送りに過ぎない。
 現在の科学技術では、エネルギー供給問題で原発以上の効果を生み出すものが沢山あるにもかかわらず、金もかかり環境も人間性も破壊する原発を存続させるのは、私には容認できない。
 

役に立たないものを準備する日本人

2009年04月01日 21時43分03秒 | Weblog
 
 ずいぶん前の事で覚えている人もいないと思いますので恐縮ですが、

 1998年9月2日の目覚ましテレビ(フジテレビ)生中継中に、菊間アナが防災器具を紹介した際ビル5階から転落、安全マットの上にあおむけに落ち腰椎圧迫骨折で全治3ヶ月の重傷を負うという事故があった。

 この事故を知った時私は、「なぜ菊間アナは怪我をしたのだろう?」という素朴な疑問がわきました。「なぜ安全マットの上に落ちたのに怪我をしたのか?」というのが疑問の主旨です。


 皆さんもおかしいと思いませんか?


 菊間アナは安全マットの上に落ちたにもかかわらず怪我をしたのです。ここまで言及すると賢明な方ならもうお解りと思いますが、転落した場合、怪我をするようなマットしか置いておかなかったのです。怪我をしないマットを置くことができたにもかかわらず。

 このように、日本人は実際には役に立たないものを準備するのが得意です。事故や事件が実際起きた時に「一応事故防止策は講じました」と言い訳する為に。

 菊間アナの場合でも、大怪我をさせておいて「器具をテスト使用して安全を十分確認した」(フジ広報部)と言ったところで何の意味があるのでしょうか。

 全く愚かな事です。

 最近騒がれている北朝鮮のミサイル(人工衛星?)に対する日本の迎撃ミサイル(PAC3)や緊急情報通信システム(エムネット)なども同様です。日本は迎撃ミサイルなど撃たない(外れるから!)でしょうし、エムネットなど、情報が自治体に流れてきた頃にはミサイルは遥か彼方でしょう。