愚かなる精神 ふたたび

日々の出来事の中から、人間の「愚かなる精神」が感じられる
ニュースを取り上げコメントする。

一番よく知っている人が一番暗い見通しを持っている

2009年02月20日 23時10分00秒 | Weblog
 与謝野馨氏が財務・金融・経済財政担当大臣となった。
 
 彼は、昨年9月に行われた自民党総裁選街頭演説会で米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破たんをめぐり、「日本経済にもハチが刺した程度の影響はあるが、日本の金融機関が痛むことは絶対にない」と言って問題になった人だ。

 さて、タイトルの「一番よく知っている人が一番暗い見通しを持っている」は、ラッセル=アインシュタイン宣言で使われた言葉で、私もそう思っている。この言葉が正しいとするなら、日本経済(世界経済も)に明るい見通し?を持っている与謝野氏は経済についてよく知らないという事になる。

 実際彼の言動からは、百年に一度の金融危機と言われる現在の世界経済に対する危機感が感じられない。そして、こともあろうに、その与謝野氏に日本経済の最も重要なポストである大臣職を三つも兼任させる日本人とは?


 正に愚かなる精神!


 マスコミではなぜか与謝野氏が高く評価され、現内閣は与謝野内閣とも呼ばれているらしい。マスコミもまた愚かである。

 与謝野氏を大臣にしたままでは、日本は有効な経済対策は打ち出せないと私は断言する。理由は簡単で、前に書いたとおり、彼が問題を問題と認識していないからだ。

 問題解決の一番大事な部分は問題を問題と認識することである。問題と思わなければ解決策を考え実行する事もありえないではないですか!

 本当に簡単な論理です。