
高校時代によく、伸勇先輩を見に神宮球場へ足を運んでいた。(当時、常総学院の応援団長だった私は大学の応援団がどれほどのものなのかと東都リーグや六大学野球の応援団を研究していた。)
はじめて、法政大学応援団を見たときに「負けた」と思った。そのころ統制重視の常総学院応援指導部は三年は目立つものの下級生の個性は殺されていた。
しかし、法政の応援団は統制の中に下級生の個性が殺されることなく輝いていた。
ドンと構える幹部四人
もの凄い気合いで応援歌を振るリーダー長
全体をまとめる三年生
そして、学生席を縦横無尽に盛り上げる1、2年生

応援が楽しい!全然飽きない!そしてカッコいい!
本当にエンターテイナーだったと思う。
私が入団したときには、伸勇先輩は大幹部になっていた。
この先輩の人を惹きつける魅力や豪快さはマネできるようなものではなく
「ミスター応援団」の名にふさわしいとも思う。
そんな先輩に驚くべき話をお聞きした。
実は、伸勇先輩のお父さんは立教大学の日本拳法部で武田部長とは学生時代からの親友だというのです。
よく、二人で池袋のまちを闊歩していたそうです。
伸勇先輩のお父さんは息子が法政大学応援団に入ったときから武田部長との関係をずっと話さずにいたそうです。
そして、先輩が三年生になり、ある時神宮球場で「親父は元気か?」と武田部長に聞かれ二人の関係を知ったとのことです。
卒団して幾年も経ち、憧れの先輩方と酒を呑み、このような素晴らしいエピソードが聞けたことを幸せに思う。
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応援団に根付いたのは、この方がお陰。
この方の背中を追って走る事が、
あの頃は最高に楽しかったよ。
応援団は辛かったと、OBになっても話す人多いけど、
その時辛かった事も、後でいい思い出に変えてしまう、
この方の魅力があってこそ俺は続いた。
俺には楽しかった思いではいっぱいあるけれど、
辛かった思い出なんてもう忘れちゃったよ。