なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

其ノ拾ニ

2017年07月22日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編



香や鈴の想いが届かぬ異国の地で...レンは未だ悪戦苦闘していた。 事態は最悪で三年の契約などと言う簡単に帰れる状況では無かった。援軍が本来入るはずの入り江も敵陣の支配下になっている。
レン達の部隊の人数も遂に100を切った.....。レンに気さく話し欠けて来た偵察班の者...時々...レンにだけ食事量を多目にしてくれた食料班の者....今はもーういない。
何度かレンの俊足猫脚で道を切り開いて来たのだけど...そろそろ限界だ。1000? 2000? 周囲を完全に包囲されている。 しかし...確実に...じりじりと迫って来ている!! 
そんな緊迫した最中に横にいた軍隊長がレンに話し掛けて来た。
軍隊長「はははっ...絶体絶命だな...まさか...こんな異国の地で死ぬ事になるとは....。出来れば愛する者の近くで最期を迎えたかった。なぁーレン!! 今まで仲間達を引っ張ってくれて有り難うな!!
お前が居なければ...とっくに今の状況を迎えていた。 なぁーレン!! 最後に俺の頼みを聞いてくれないか!! (懐から何かを取り出した) これ渡したい人がいるんだ。頼むレン!! この前...お前の戦い方を見ていて思ったのだ...もしかしたら...お前一人だったら...ここから抜けられるんじゃ無いかって。レン...お前...此処から...一人で抜け出せ...これは頼みじゃない...最後の命令だ!! そして万が一でも此処を抜け出し祖国に戻る事が出来たなら!! あの太閤に伝えろ...勝手な思い付きでどれだけの命を無駄にするのだ....と。」
レン「俺はまだ...動けるし戦える....俺一人逃げるなんて!!」
軍隊長「レン...逃げるんじゃない...お前だけが...救えるのだ!! あの太閤がまた無駄に人を送らぬ様に伝えられるのだ!! 行け...行くのだ!!」 軍隊長がレンの背中を強く押した。
レンが足を1歩踏み出したとき...敵陣から大きな声が掛かった? 放てぇええええ!!!

無数の矢が仲間の部隊目掛けて降り注いでいた。 うわぁああああああああ!!!!
無数の矢と無数の叫び声が共鳴する......。無慈悲

レンは耳を塞ぎ目を閉じて走った...体に感じる気配だけを頼りに...これまで戦ってきた経験と本能の赴くままに...不思議と怖さは無い。 数分後...一筋の道が開けた!! 抜け出せた?
レンが目を開けると...そこは敵陣大将の本陣だった!!! 汗。万事休す!!!
レンはあっという間に衛兵達に囲まれた....。 どうするレン...此処で死んでしまうのか!!!

仕方ない...あの技を使うしかないな!! 出来る事なら二度と使いたく無かったのだけど!!
前に清明様に使ったら...半年間...口を聞いてくれなかったからな。汗。
レンは大きく息を吸い込むと..鼻を摘まんだ。

秘術..総スカン苦!!! ぼぉわぁーん!!!

レンに襲い掛かろうとした衛兵達が一斉にもがき苦しんだ? ぐぇえええ!! ひぃぃいいい!!
バッタバッタと衛兵達が倒れて行く...。 ぐるじぃいいいい!! 目が...息が....。鼻が曲がる?
しかし...我ながら強烈だな。自分自身もクラクラする。汗。 匂いも当分落ちないし...うげっ!!

よし今なら抜け出せる...レンは最後の力を振り絞って...敵本陣を突破した♪
しかし...追っ手が来るかも知れない....レンは...走って走って走り続けた。
レンの前に...どこか懐かしい様な山が見えた。レンは山の中腹まで登ってヘタり込んだ意識も朦朧としいる。 仰向けになり空を見ている内に眠り込んでしまった。

どれ程の時間を眠ったのだろうか? 何やら妙な気配を感じる? こちらを見ている? 敵の追ってか?
レンは気付かれぬ様に薄目を開けた.....。うわぁあああああ!! 得たいの知れない大きな顔が!!
レンはビックリして飛び上がった!! えっ? 熊?? 白と黒が混ざった..見たこともない熊だ!! 
レンは攻撃される前に攻撃を仕掛けた....が? あれっ? 交わされた..可笑しい...何度攻撃してもコロリコロリとかわされる!! レンの攻撃が当たる瞬間..この熊らしき奴は...円を描いて交わしているのだ!!
これだけの大きな体なのに猫パンチ一つも当たらないなんて? 俺は疲れているのか..それともこれは夢なのか? レンが試行錯誤している時...熊らしき得たいの知れない者が喋った!!! 二度ビックリ!!
熊らしき者「おい...小僧...心配して顔を覗きこんだら...粋なり攻撃してくるとは何事だ!!!怒
相当な剣の使い手の様だが..其の爪でどれだけの尊い命を奪った!!! 」
レン「俺は誰の命も奪ってはいない....大切な師匠との約束で...この爪の攻撃はほぼ峰打ちだ!!」
熊らしき者「それは良かった..良い心掛けじゃ...さぞかし立派な師匠であったのであろう。お前...名前は何と言う。」
レン「俺はレン!! 師匠が付けてくれた名前だ。」
熊らしき者「レンか...良い名前じゃ!! わしの名はパンだ!! 若い頃はパン将軍と呼ばれていた事もあったな。笑 しかし...ながい間...一人で暮らしてきたが...こうして草木以外と話すのは何年ぶりかのー? お主..大分..疲れているみたいじゃな!! 元気が出るお茶を入れて新是よう...付いて参れ!笑」
レンはパンの後ろを付いていった。こうして歩くパンの後ろ姿を見れば....隙だらけなのだが!?
パン「レンよ....今..わしの後ろ姿を見て隙だらけだと思っただろう!」
レン「えっ? 心の中を読まれている?」 
パン「レン....いつも張り詰めていたら...何個...体があっても持たない。お前が隙だと感じているのは...わしの余裕じゃよ♪ 心も体も遊び心が必要なのじゃ!! 切羽詰まった状況からは本質が見えない..大切なのは楽しむ心..広い視野..そして..心の中から本当に好きだからこそ可能な集中心!!
まっ...簡単に言えばメリハリじゃな!!笑」
レン「はぁーああ?」良く判らないが...凄い方みたいだ? 見た目で判断出来ないな。
パン「さぁ...着いたぞ♪」 竹林に囲まれた中に...小さな屋敷がポツリとある。
レンは晴明と暮らした竹林の屋敷を思い出した晴明様の屋敷と比べたら随分と小さいが..周りの壁が竹で織られている? 屋敷と言うより檻みたいな。汗。 暫くするとパンがお茶を持ってきた。
パン「これはわしが独自にブレンドした十六茶じゃ♪ ほれ..飲んでみろ!」 怪しげな薬草の匂いがプンプンする? 飲んで大丈夫なのだろうか?
レンは覚悟を決めて一気にごくりと飲み干した。  体が燃えるように熱くなってきた? うげげ。
しかし....体の中から気力が湧いてくる!! うぉおおおおお!!!
パン「ぬふふ..元気が出てきた見たいじゃな!笑」
レン「はい...有り難う御座います! 今からはパン師匠と呼ばせて下さい♪汗。」
パン「パン師匠か...。弟子は取るつもりは無いが...これも何かの縁か? よかろう♪ では師匠としてこれまで...わしが辿ってきた歩みを聞かせて新是よう♪ぬふ♪」
レン「はい...師匠...是非ともお聞かせ下さい!!」 レンはパンに頭を下げた。

レンはこの後...辛くて長い地獄の様な話を永遠と言う文字が頭の中をこだまする程..聞かせられるとは夢にも思っていなかった。遂に有り難くも恐ろしい...パン師匠の奇想天外な馬鹿話しが炸裂するのである。    
            おわり

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