なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

其ノ拾四

2017年08月04日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編



パン師匠「その後は...辛い日々じゃったな.....。 世界中で注目されていた試合だっただけに中途半端で曖昧な試合結果は観客者やスポンサーを怒らせ...随分と叩かれた物じゃ...へんてこりんな体は熊仲間達から笑い者になり....故郷からも村八分にされた。 地位と名声どころか一変して居場所も失ってしまった。途方にくれたワシ達は...悩み苦しんだ。体は一つ...心は二つ。互いにいがみ合ったりもした。 唯一救いになったのは互いに冬眠時期が違うと言うことだ。
ある日...白が思い付いた事があると...わしを叩き起こした? 
白「黒...お前も覚えているだろう...闘いの日にワシを巌流島まで送ってくれた白ナガス鯨を.....。
一度...連絡をとって見ようと思うんだ..世界は広い...この地で受け入れられなくても....世界の何処かでは..こんな体の俺達を受け入れてくれる処があるやも知れない。一緒に世界へ出て見ないか!!」
黒「一緒もなにも離れられないやないか!! 怒 でも...白よ...有り難うな...俺の意識も尊重してくれて。 あぁーあ!! そうだな...世界を回ってみるか...目指せ俺達の桃源郷♪」笑 

俺達は海を渡り...世界中を旅した。旅の途中...バイトをしながら生計を立てた。
あるときは...リラックマと名乗る...熊の着ぐるみを着て...白黒付けよー♪カフェオレなどと叫びながら呼び込みをし。 あるときは大きな玉の上に乗りながら...紅白玉入れ合戦をすると言う訳が判らぬ雑技団でも働いた!! 玉から転げ落ち...このハンパもんなどと何度も叱責された。この頃か? 俺達の名前がパンと呼ばれる様になったのは....。 反..半..はんぱ..の..パン? パンの耳..なんの役にも立たない...パンくず...。ストレスで胃が痛くなり...どれだけパンシロンを飲んだだろう?
パンシロンでお腹がぱんぱんぱん。 
ただ...そんな時でも俺達は剣の修業は欠かさなかった。毎日毎日互いの気持ちを一つにして剣を振った。 数年後...互いの心が一つに集中した時...白と黒の技を併せ持つ...新しい技が完成した。
秘技...心クチュクチュモンダミン!! 二人の技が混ざりあい恐ろしい殺菌力を発揮すると言う?

そんなこんなを何処かで聞いた...時の皇帝が俺達に会いたいと打診してきた。
願ってもないチャンス♪ 皇帝ファンは俺達に言った! 我が軍の将軍となり...国を守って欲しいと。
これこそ俺達が待ち望んでいた世界!!! 俺達は全ての力を解放して全力を尽くした。瞬く間に我が軍の噂が他国に広がった。 破竹の勢いで進軍した。逸しかパン将軍と恐れられる迄になった。
他国では殺戮の白黒饅頭...転がる重戦車など...様々な呼び名が...。
欲と言うのは恐ろしい物で....ファン皇帝も自国の拡大を目論むでいた。欲と言うのは限りが無いのだ。 俺達も皇帝から多大な褒賞金を貰い...生活も何不自由なく潤っていた。
そんな俺達は久方の休暇を貰った。 俺達は戦いの疲れを嫌そうと自然豊かで果物が美味しいと聞いた事がある...マッコリ山へ遊びに出掛けた。 
美味しい果物..綺麗な水..新鮮な空気♪ これで...次の戦いへの鋭気が充電できた。
山頂から眺める景色は...我々の軍が進行して支配してきた土地だ。
良くもまぁーあ..これだけの広い土地を戦い奪ってきた物だな....と。俺達は感慨にふけった。
白黒「さっ..そろそろ帰るとするか!!」

俺達は軽やかな足取りで山を下りた....。 んんっ! ふもとに下り森に出た時...それはそれは可愛い娘さんと出会った♪ テディベアの様な可愛いお目目♪ 一生懸命に樹から林檎を摘んでいる。
それから...蜂の巣から蜂蜜を採取しようと奮闘していた。俺達は何か手伝い出来ないかと...熊のお嬢さんに声をかけた。お嬢さんが言うには...お腹を空かした子供達の為にカレーの材料を取っているらしい? リンゴとハチミツでハウスバーモンドカレーを作ろうと言うわけか?
熊のお嬢さん「あと一つだけ食材が足らないんです!! アーモンドが.....。」
パン「お嬢さん...たぶん必要ありませんよ。レシピにアーモンドではなく...バーモンドって書いてありませんでしたか?」汗。
熊のお嬢さん「あっ...ホントだ...バーモンドって書いてある!!」笑
パン「しかし...こんなに沢山の食材って? 子沢山?」
熊のお嬢さん「やだー!! 私の子供じゃないですよ。皆..この前の戦争で親も家も失い孤児になった子供達です。 私は世界熊熊救世主教会から派遣された...クマったら熊熊ハウスの管理人をしている。 茶々と言います♪ 重い食材を運んでくれて....有り難う御座いました。」深々とパンにお辞儀した。
また...部隊へと戻る途中...考えた。
白黒「あの土地は半年前迄は敵が支配していた土地だよな。俺達が来るまでは.....。」

戦争と言う名のもとに決まって英雄と言われる者達が存在する...皆から讃え称賛され...。 ただ...その影には決まって声も出せずに死んでいく弱気者達も存在しているのだ。誰にも知られず...名も無きままに.....。 パンもまた茶々と出会わなければ...名も無き者達の事など考えない英雄の一人で在ったかも知れない。
国を守ると言う大義名分のもと...その後も戦いの舞台に繰り出していたパンだったが無事勝利を治める都度に癒しを求めてなのか...それとも心の何処かに見え隠れする懺悔の気持ちなのか? 度々...マッコリ山へと足が出向いた。 食材を運んだり...壊けそうな家を修繕したり手伝った。疲れた体も子供達の笑い声や茶々の笑顔で癒された....。 何年かそうこうしている? 子供達が気を聞かせたのか判らないが...子供達が誰もいない? 茶々と二人だけだ!! 可笑しいな? テーブルの上にメモが置かれている。 子供らだけで林檎を採ってくると。 たまには二人ゆっくりしててね...と。
気まずい二人はマッコリ山の山頂へ登る事にした....二人の時間...二人のバカンス♪笑
山頂で飲む...茶々の入れてくれたお茶は格別だった♪ 
パン「茶々が煎れてくれるお茶は...本当に美味しいな!! ははは。今度..黄金の茶室でも作ろうか!」
茶々「パン...黄金の茶室より...黄金色に輝く麦畑を作って! そしたら...パンが一杯作れるわ♪ 麦茶もね!! うふふ。頑張れば金麦も作れるかも♪笑」 

軍に戻ったパンは皇帝ファンに提言した...これ以上の支配地拡大は無謀だと....。
皇帝は渋々...次の戦を最後にすると約束した。 この嬉しい知らせを早く伝えようとマッコリ山へと翔んだ!!  子供等の寝顔を確認し...パンと茶々は山頂へ出掛けた。
山頂から眺める大きな満月...茶々が煎れた美味しいお茶と笹団子を食べながら...平穏な日々が続く様にと...二人で祈った。

            
            おわり
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