なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

其ノ陸

2017年01月28日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編


ふらり...ふらり...ふわり...ふわり...薄汚れたボロ雑巾の様な物体が山間の森の中を漂っている。レン?
レンらしき物体がふと..立ち止まった?  その先には崖が......。怪しい物体が耳を傾けると..コロコロと鈴の音色の様な鼻歌が?  るんるん..らんらん..ルンルン...ランラン♪ 隠れていても見っけるわ♪ 恥ずかしがらずに顔を見せてよ薬草さん♪ ちちんぷいぷい...出てこい薬草♪ むふ♪見っけた♪♪
ズルッ.....あっ!! にょほっ? ひょえええええ!!! (あっ...落ちた!!)
シュタッツ!! ガシッ!! 怪しい輩が妖しい存在を受け止めた!! 妖しい存在は山猫だった!!
妖しい存在が助けてくれた御礼を言おうと顔を見ると無気味な眼光がキラリと光った!!     うにゃああああああああああ!!!! 山猫は大声で叫んだ!!
すると...怪しい輩の背後に大きく不気味な殺気を放つ巨大な化け物が表れた!!!
俺の可愛い妹に何すんじぁああああ!!! と言うなり襲い掛かってきた。汗。
怪しい輩は...ふらり...ひらりと交わした...化け物は辺り構わず大きな爪を振り回した! 周りの木々を次から次へと薙ぎ倒す破壊力は凄まじい! ただ攻撃パターンが単純だ...動きも怪しい輩には止まって見えた。 うぉおおおお!! イライラが募って来たのか化け物が大きな声を上げた時。
冷静さを取り戻した化け物の妹だと言う山猫が叫んだ!!
お兄ちゃん止めて...そのお方...崖から落ちた私を助けてくれたのよ!!!
化け物「えっ...そうなのか? 何故..早く言わぬのだ! 俺はてっきり襲われているのかと...。帰りが遅いので心配で見に来たのだが...そしたらお前の大きな叫び声を聞いて!! すまぬ..旅の怪しいお方? ごほげほ..旅の優しいお方!」 汗。
旅の優しいお方「俺は唯の旅の通りすがりの者。たまたま...綺麗な声のする方を見たら...そこの可愛いお嬢さんが崖から落ちるのを見たので助けた迄の事...。では....これで。」
山猫の兄「旅の方..可愛い妹が助けられて何もしないって言うのは義が立たない...どうか御詫びと御礼と言っちゃ何だが...アッシの住まいに一晩泊まってくだせー!! とびっきりの御馳走と温かな御風呂も御用意しますんで♪ どうか..アッシの顔を立ててくだせー!!」そう言ってぺこりと頭を下げた。
怪しい旅猫も..これと言う宛が有るわけでも無いので大きな山猫の言葉に誘われるが間々に着いていく事にした。
大きな山猫「アッシはね..この山を住みかにして山菜やら岩魚を捕って...それを人間達に売って商売をしているんでさ。 この山の名は..もっこり山って言うんですがね..春には桜..秋には紅葉..様々な景色が一年を通して見れるんでさ!! お蔭で裕福な人間達も大勢やって来て..アッシも商売繁盛って訳でさ♪ そろそろ..ネグラに...。屋敷に着きますぜ..ごほげほ。」何か..怪しい?
出迎えの山猫「お頭ぁーああ!!お帰りなさーい!!」 ふざけた顔をした真っ黒な山猫が現れた。
大きな山猫「こら..お頭じゃ無いだろう...親方だろ!!怒」 何故か焦っている?
旅の者「.....。熊のような体は..親方だな!」笑
大きな山猫「そら..お前が可笑しな呼び方をするから..旅の方に笑われたじゃないか!!」
真っ黒な山猫「すいやせん..親..方。 で..親方..商売の方は上手くいきやしたか?にひ。」
大きな山猫「リュウ...それどころではなかったのだ..妹が崖から落ちてな..寸前の所を隣にいるお方が助けてくれたのだ!大切な客人だ..御馳走と御風呂の準備をしとけ!! リュウ!!」
リュウ「へい♪ お嬢様を助けてくれたお方だ..直ぐ様準備いたします!!」 
大きな山猫「ところで..旦那の御名前は何と? アッシは熊鉄と言うんですがね! 因みに妹の名前は鈴(リン)でさー!」
旅の者「俺は..レンだ。今晩だけ...宜しく頼む..熊鉄の親方!!」レンは熊鉄に頭を下げた。
熊鉄「レンの旦那..頭を下げるのはアッシの方だ..頭を上げてくだせー!!」笑

これがレンと熊鉄...鈴..そして...ついでにリュウ。時を跨ぐ程..強く結ばれる事と成る運命の出会いである。
時をまたいで強く結ばれた者達と言えば....。

亀吉「そうそう...晴明はん..面白い物を見せてくれはったわ。これこれ!! 壁画!!! なんでも陰陽の創始者の天の民が信仰し崇め...魂を慰め鎮魂する為に描いたとか。で...晴明はんが...もしや亀万年様の本当のお名前は玄武様なのでは...って! しかし...次から次へと勝手に名前を付けられまんなー!笑
晴明はんが言うにはお寅さんが白虎で鳥っぴーが鳳凰でジャージャー麺さんが青龍だとか?
しかし..皆..格好良く描かれてまんなー!! ジャージャー麺さんなんてビール腹なのに!!笑」
お寅.亀吉「さん! ハイ♪」
蛇「呼ばれて飛び出すジャージャー麺!!! って誰がビール腹だと!!!怒 腹が立ってマジックショウの蛇みたいに出て来てしまったではないか!!くそっ!!」超怒!!
亀吉「この壁画の場所..キトラ古墳とか呼んでるらしい..別名..亀虎古墳!!笑」
蛇「何...俺様はてっきり...キングギドラが眠る..ギドラ古墳かと?汗。鳥の野郎は方々に出掛けるから鳳凰とか鈍って付いたのか?」謎
お寅「それはともかく...亀吉..お前の新しい名前は玄じいで決まりだな!!超笑 しかし..鳥の奴..今頃どうしているのやら? 案外..イベントやら何やらで忙しかったりしてな!! ぼそ。」
キングギドラ「チキン野郎の事だ..今ごろお気楽にラドン温泉にでも浸かってんだろ!怒」
玄じい「わても温泉にでも浸かって..凝った体をほぐしたいでんなー♪」
お寅「やっぱりお前は..玄じいより..亀吉だな..我々の現在の状況を把握していない様だな。ぼそ。」
不死の生命を持つと思われていたこの者たちにも...運命の時が刻一刻と近付いていた。
奇しくも晴明が見せてくれた壁画が..この者達の運命を暗示していたのかも知れない。

                    おわり


 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

遺伝子の遺言

2017年01月23日 | お馬鹿コラム


ゴキ大王の日記(誤記録)?

カサッ..コソッ..サッサッ....。

なりぼ「んんっ? ゴキブリか!! あっ..冷蔵庫の下に...。プシュー!!」 強力殺虫剤攻撃!!

......。 カサッ..コソッ!! 留目の一撃!! バシッ!!! ピクッ..ピクピク..。ゴキブリ抹消完了♪

とある場所で会議が開かれた。

ゴキ大王「皆の者...良く聞け! 今から重大な発表をする!!  これまで我々の同胞が野蛮な人間共により数多く抹殺されてきた。我々は息を潜めながら..静かにコッソリと人間が寝静まる夜中に活動し...油汗をかきながら懸命に生き長らえてきた。生物殺傷化学兵器にも耐え抜き生きてきた!!
だが..このままでは我々に未来は無い!!  人間と何とか平和的に共存出来ないかと試行錯誤もした....。 そんな時...ワシは凄い物を見てしまったのだ..昆虫図鑑と書かれた物だ!!Σ( ̄ロ ̄lll)
ワシの目に入ってきたのは一匹の昆虫だ! 其奴は人間達から珍重され愛され敬われ...チヤホヤされているのだ。(* ̄∇ ̄*)羨ましい♪ ワシも人間達からチヤホヤされたーい!!(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪されたいのじぁああああ!!
其奴に比べて我々は人間達から意味嫌われ..疎まれ..バチバチ叩かれる?(ーー;)何故だ? 油汗。
それからワシは其奴の事やら生物殺傷化学兵器の事など色々な事を考え研究した。危険をかえりみずホウ酸団子にもみたらし団子にもお花見三色団子にも!? んんっ? 三色..五色..七色♪
(〃 ̄ー ̄〃)閃いた...これだ..これが出来れば..我々の未来は薔薇色だ♪ 日陰の暮らしからお天道様の暮らしが開かれる!!(ノ≧∀≦)ノおぉーおおお!!
ワシは夜も眠らずカサコソ..カサコソ..研究に没闘した。 そして遂に完成したのだ。
皆の者...此を体に塗るのだ♪ 名付けて..タマムシ計画♪ 我等同胞全ての者が今日からタマムシに変身するのだ♪ これで我々の未来は光..輝くものと成るであろう!!(ノ≧∀≦)ノいぇーい♪」

それから間もなくして全世界のゴキブリ達が玉虫色に変わった....。七色に輝く綺麗な羽...姿..形は本家のタマムシよりも一回り大きく..人間達から珍重され大王の念願通りにチヤホヤされた。

ひぃええええええ!! ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ ぎょえええええ!! あっ..油汗で足が滑って捕まった!
何が玉虫色に輝く綺麗なドレスでご機嫌じぁああああ!! 己れぇええ!! 人間共...金に成りそうな綺麗な玉虫色に目が眩んだかあああ!!!怒 数年後..絶滅指定昆虫「七色ゴキブリ」
古来からタマムシの羽は..その美しさから様々な宝飾品に珍重されていたのであった。
人間とは何と浅ましい生き物なので有ろうか。羽色の違いだけなのだが!(*゚ー゚)なんだろう?
かくして..ゴキ大王の壮大な計画は失敗に終った。
ゴキ大王「皆の御期待に添えない..不甲斐ない王を許してたもれ。」m(_ _)mペコリ!

虫けらと言われる小さな生命...ただ..全ての生物は生きるために懸命に進化を遂げているのだ。
少しずつ..一歩一歩..賢明に...。進化とは生きるための遺伝子の遺言なのかもしれない。
死んで欲しくない..生きていて欲しい..今の自分より更に強く賢く..生きて欲しいと願う。
自分の子孫へ子供へ..そんな願いや想いを遺伝子と言う名の形に換えて。
鶏が先か卵が先かと言われれば..鶏が先なのだろう..少しでも安全に..少しでも長く生きてと硬い殻で守れるように進化したのだろう。人の赤ん坊は直ぐには立てないけれど..野生のシマウマの子供は産まれて直ぐには立ち上がるのだ..危険だから。それこそ..生きて欲しいと願う..遺伝子の遺言..いや進化の賜物だと思うのだけど。 

あっ..最近...進化が止まっているのは猫魂外伝...舞闘戦記か?(* ̄∇ ̄*) 六話迄書いて有るけど!
のんびりと載せますです。(ー。ー#)ぼそ。 では...またたび..ご機嫌よう♪

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

其ノ伍

2017年01月12日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編


レン「此処は? 俺..死んでしまったのか? でも..何故か懐かしい心地だ! 温かくて....。」
?「レン...私の声が聞き取れる? 私の声を覚えている? 私は貴方の生みの親!! とは言っても産んだのではなく...私の魂から切り取った一部なのだけどね。でも...貴方が苦しめば..私の魂も引き裂かれ私の心も傷むのよ。貴方はもーう忘れたかも知れないけれど...貴方は私と一緒に暮らしていた時にこう言ったの。自分も私が見てきた世界を見てみたいと....。私は止めたわよね..此処にいれば永遠の命があって..思い浮かんだ望みは何でも叶うのだから! 何も人間達の世界に行かなくてもと...。
それでも貴方は自分の目で自分の体で確かめたいと...私の想いを振り切った! そして契約を交わしたの...外の世界との引き換えに永遠の命は失なわれるとの契約を...。どう? 貴方が選んだ外の世界は..貴方が思い描いた世界だった! 永遠の命に代われる程の素敵な物が見っかった? ほんと馬鹿な子ね!! さっ...そろそろ帰りなさい...そしてもっと強く生きなさい!! 自分が選んだ道を信じて!!
そうそう....貴方が心配している晴明とやらの魂は...黒き勾玉と共に知り合いの亀の所に居るわ! 安心しなさい♪ じゃ...自分の尻尾の一つを思いっきり噛みなさい!!」

今のは...? 此処は夢の中なのか!! 懐かしい声が聞こえた様な......。

レンは無意識の中..本能的に尻尾を噛んだ。 朽ち果てかけたレンの体に生暖かい何かが注ぎ込まれた..。 意識はまだ無い...植物人間の様に微動だに動かなかったが..ピクッと僅かに指先が動いた!
うぅーううううっ。 意識が戻ったようだ....。
レン「俺...生きているのか!! はははっ..でも体が痛いや...そうだ...晴明様を捜さなきゃ!! いてて!!」
レンはその後...ずーっと晴明の消息を捜し続けた。本当は自分でも解っているのだ。概にこの世界には晴明がいない事も...頭では理解している...でも...心が体が...勝手に...あの優しい温もりが忘れらずにいるのだ。 レンは孤独(一人)...ふらふらとさ迷う様に...晴明を....いや...温もりを求めて旅を続けた。
ただ晴明以外の人間は信じられない...レンは永遠に答えの出ない迷路に迷い込んだ.....。

ぶぶぶ...ぶひゃひひゃ!!! ぐぇええええ!!! お腹が...お腹が捻れる!!! お寅さん..晴明はん...おもろい♪
お寅「亀吉..静かにしろ!! 私は最近..機嫌が悪いのだ!!怒!!!」
亀吉「最初に来たときに声を掛けたら...ひぇええ!?って驚いて...亀なのに神通力を使えるんですか!!
もしや...貴方様は亀仙人でしょうか!!だって!!笑 で..わてが仙人なんておこがましい..わてはたかだか一万年程生きている..ヨチヨチ歩きのひょっ子の亀ですと答えたら!! なんて言ったと思います!!
はははぁあああ!! 千ではなく万...では亀万年様♪ 思わず..なんでやねん?と突っ込み入れときましたわ!!超笑 流石...陰陽の達人!! 笑いの生命線を熟知してまんな!!ぶぶぶ。」
お寅「お前の頭がなんでやねんだろ!!! だいたい..一万年生きてて..何がヨチヨチだ!ヨボヨボの間違いだろ!!笑」 
亀吉「ぬふふ..お寅さんの笑い声が聞けるなんて...何年ぶりでっしゃろ? そうそう..お寅さんの可愛いレンちゃん..あのまま放って置いて宜しいんか? あのままやったら..その内..自分自身まで信じられなくなって闇に堕ちまっせ!! むむむ。」
お寅「あの子が死のうがどーうなろうが関係無い...大体..あの子の方が私を捨てて出ていったのだ!!
これ以上してやる事なぞ無いわ!!怒」
亀吉「あらあら...親の自分より...勝手にレンと名付けた晴明はんに嫉妬してたりして!笑」
お寅「これ以上喋ったら呪い殺すぞ!!うぐぁがが!!」
亀吉「あぁー怖っ!! 虎ブルに巻き込まれんうちに帰ろ♪ あっ..お寅さん...わて..知ってまっせ!
レンちゃんを外界に出すときに...そーっと。餞別がわりに予備の魂を幾つか渡したの...。ぷぷっ!」
お寅「うぬぬぬぅーうう!! この亀万年がぁあああああ!!」超怒!!
亀吉「ありゃりゃら...凄まじい殺気が....。汗。帰って晴明はんと漫才の練習でもするか♪」

あれから...どれ程の月日が流れただろうか....。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
奢れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし。(平家物語より抜粋)

あれほどの栄華と力を誇った...帝の朝廷も今は無い。
代わりに太閤と名乗る強者が破竹の勢いで勢力を伸ばしほぼ全ての国を手中にしていた。
また各地で其の力に続く様に様々な者達が活動していた。

レンはと言えば...未だ..闇から脱け出せずに..屍の様にさ迷っていた! ただ...生きているだけの...。

              おわり


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

其ノ肆

2017年01月11日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編


蒙古軍との激闘を終え...レンと晴明は帝の宮廷に呼ばれた。帝は感謝の言葉を伝えると...そのまま朝廷に残る様..晴明に言った。 大変光栄な事なのだけど...晴明は丁寧に断った。汗。
晴明には窮屈な朝廷より何よりもレンと二人で笑いながら食べたり..互いに負けじと汗をかいて修業する日々が欠けがえのない大切な物だった。
ただ...そんな内面的な事など少しばかりも考えないと言うのが時の権力者と言うもの。まさか断られるとは微塵も考えてはいなかった。その場は家臣の手前もあり苦笑いで堪えた帝だったが...。
可愛さ余って憎さ百倍とでも言うのだろうか...帝の怒りは日に日に増していった。日に日に増していたのは本当は怒りと言うより恐れだったのか知れない。高台から見た光景....。
無数の蒙古の軍勢が一瞬で壊滅した....あの光景!!
あれから数ヶ月がたった頃...村人達の村に朝廷の使いがやって来て。全員に暫く村を離れる様にと伝え金品を渡していた?
レンと晴明は屋敷で静かに愉しく細やかな生活を送っていた。 んんっ? 烏が逸もより騒がしい!
竹林も何かしらの気配を感じたのか? ざわめいている。
休憩を終え..再び修業を再開しようとしていた晴明とレンだったが逸もとは違う異様な雰囲気を感じ取っていた。 レンが猫耳の術を使う!! ザッ...ザッ..ザッザ!! 無数の鎧を纏った兵士達の足音!!
既に屋敷の回りは兵士達により囲まれている。
レンは更に集中して耳を澄ますと.....兵士達の声が。
兵士「恐れるな..相手はたがだか二人だ!! どんなに強かろうがこの人数を相手には出来まい!! 皆の者..帝の命に従い..忌々しい陰陽士と厄を起こす化け猫を討伐するのだ!!! 先ずわは屋敷に火を放て..出てきた所を一斉に弓矢を放つのだ! 用意は良いか!!」 兵士達の包囲網が少しずつ狭まってくる。
晴明「何故なのだ..何とか...帝と話す機会を....。」
レン「晴明様..ここは俺が何とかするから早く逃げて下さい!」
晴明「私より逃げるのはレン..お前の方だ!! 私は直接..言葉で帝と話すことが出来る。帝は恐らくお前の力を恐れているのだろう! お前は一端..此処を離れ生き延びるのだ!! 話が落ち着いたらお前を迎えに行く..絶対に!! 無駄に命を奪うなとは言ったが...それは自分の命も同じだ! 生きるのだ!!」

屋敷に火が放たれた..あっと言う間に火柱と黒煙に包まれる。
晴明「レン...私が術でお前を守る間に全力で逃げるのだ! 良いな!! では...行くぞ!!」
兵士「放てぇええええ!!!!」 シュパーッ!! 無数の矢が晴明に......。 うがっ!! 
レン「えっ? 晴明様...えっ? 何故..どうして?? うわぁあああああ!!!! 良くも...良くも...晴明様を....。
うがぁあああああ!!! お前らぁあああああ!!!」 レンの毛が全身逆立った! 涙で充血した瞳は血走り!
我を忘れた...。レンの鋭く伸びた爪は赤黒く澱んだ血で滲んでいた。切る度に体毛が赤くどす黒く染まってゆく。思考は次第に本能のままに....獣と化した。
兵士「怯むな打て..少しずつ動きが遅くなっている..間を与えずに矢を放て..槍で追い込め!!」レンが逃げる隙間はない...ジリジリとじりじりと兵士達が詰め寄る。
レン「がぁるるるぅー!! ハァーハァー!!」 
兵士「暗くなる前に討ち果たすのだ..こいつは獣だ..暗闇では部が悪くなるぞ!!」

数時間の闘いの中..兵士とレンの間に張り詰めた緊張と疲労が漂う....。
その時..レンの脳裏に晴明の魂の声が.....。
レン...私との誓いを忘れたか? 最後の力を振り絞り..逃げろ命を無駄にするな..そして生きるのだ。

レン「えっ! 晴明様!!!」 ドスッ!! レンの体を一本の槍が貫いた!! 直ぐ様..何本もの槍が....。

うぎゃああああああああ!! ぐふっ...あがががっ....。 ぴくっ...ぴくっ...。レンの体が震えた。

兵士「殺ったか!! やった...やったぞ..遂に...。これが最後の留目だ!!!」 兵士が最後の槍を振り上げた時! レンの体に大きな落雷が落ちた!! ドガァーン!!!!
兵士達は逃げるようにその場を離れた。 
兵士「完全に死んでるな..黒焦げだし!! 帝には..あの晴明とやらの体を持って行けば!!」
兵士B「隊長...晴明の体が見当たら無いのですが?」
兵士「えっ? 困ったな...んんーっ? そうだ..帝には晴明も人間では無かったと!」汗。

役目を終え..兵士達は立ち去った。 残されたのは焼き焦げた香りと血生臭い匂...静かに揺れる竹林の笹。 そして...儚くも夜空には...あの日...汚れを知らぬレンが生まれた時と同じ満月が.....。
あたかもレンを見守る様に真っ白で優しい光がレンの体を照らしていた。

                 おわり 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

其ノ参

2017年01月09日 | 猫魂外伝 舞闘戦記編



ある日..晴明の屋敷に都から二人の使者がやって来た。身なりからして朝廷の使いだと直ぐに判った。以前から晴明は朝廷から何度となく誘われていたのだが...宮廷の暮らしと言うのが性分に合わず断っていた。 今回は何でも大猪を退治したレンの噂が村から都へと広がり...帝(ミカド)の耳に入ったのだ! 帝は急遽..晴明に使者を送った。 
都は今...他国から蒙古と呼ばれる軍勢が攻めて来るとの報せが入り慌てふためいていた。
晴明は出廷を何度も断ったが...朝廷も最後の手段として...もし晴明が令に従わ無いのなら村人達の田畑や土地の全てを没収する考えが有ることを伝えた。この理不尽な伝令に晴明は頭を抱えた。
そんな時...レンが言った。
レン「晴明様...俺行くよ...俺の力で少しでも村人達の助けになるのなら。」
晴明「しかし...生きて帰れる保証も何も無い...私には大事なお前を戦場などに送り込む事なんか出来ない!! 他に何か手立てを.....。」
レン「晴明様...大丈夫...俺は死なない...そして絶対に帰ってくる。」 固い決意が目を見れば判る。
晴明「すまぬ...私に力が無いばかりに....。そうだ...お前にアレを....。」
晴明は屋敷の奥から何やら持ってきた?
晴明「これは我陰陽に代々伝わる秘宝...天の民から授かったとされる白と黒の勾玉だ!!」
晴明はレンの首に白い勾玉を架けた。
晴明「レン..もしお前が闇に堕ちる事が有れば...私が黒の勾玉で全てを封印する。
白は希望を表す光の勾玉。黒は邪心を封印する闇の勾玉。
お前に白の勾玉を...。自分を信じて希望を見失わず生きろ! そして再び私の元へと帰って来い!!
そして...その時にはとびっきりの大きな焼き魚を一緒に食べよう♪」晴明は泣いていた。
晴明は帝の護衛所にレンは戦場の最先端の部所へと配置された。レンの仲間として100人の精鋭達が集められた。 男...朝廷も末だな...幾ら兵が少ないとは言え...まさかこんな猫の手を借りるとは?
レンが神通力を通して男に..大猪と闘った時の映像を見せた!
男は青ざめ...足をガタガタと震わせたかと思うと...その場に座り込んだ。
男は100人の精鋭の指揮官だったのだが。
暫くして敵軍の襲来を知らせる法螺貝の音が海岸を見渡せる高台から響きわたった!
ブゥオオオオオオー♪
レン「来た!!!」
帝の前衛部隊に無数の数の蒙古軍が襲い掛かって来た。後方には海が黒く覆われる程の軍船が...。
レンの部隊は瞬く間に取り囲まれてしまった!100人いた仲間も次から次へと倒されていく。
レンは孤軍奮闘していた。秘技..猫嵐! 全身の毛を逆立て高感度のアンテナの様に相手の殺気.動き..全ての気配を感じ取る。秘技..猫耳! 1キロ先の小さな物音さえも聞き取れる...レンは敵の大将の位置を探った。この状況を打開するには大将の首を取るのが一番だと思ったからだ。
レンは身を低く構えた...秘技..猫足駿足!! 凄まじいスピードで敵の大将目指して駆け抜ける!!
四方八方からレンへの攻撃の手が...。  取って置きの必殺技!!
隠し剣..猫の爪! シャキーン♪(ウルヴァリンか?) 秘技..村雨!! 猪との対決の時に編み出した業。
レンは敵兵の脚の腱を狙った..晴明との誓いで無駄な命は取らない様にと。ただ..無数の数..切っても切っても金太郎飴の如く! 流石のレンでもこの数を相手にするのは不可能だ。レンの後ろから着いてくる仲間の数も僅か五人!! 目の前に敵の大将の顔が直ぐ其処まで見えている。蒙古軍の船に乗っている者達が一斉に弓を構える!! もう終わりか...。敵の大将が指揮棒を下ろそうとしたその時!! 
レンが首に架けている勾玉が光った!! その瞬間恐ろしい迄の雷鳴が地鳴りと共に鳴り響いた。 ドガァーン!!!  瞬く間に海は荒れ狂い...津波が軍船を襲った。大地が揺れ...地面が地響きと共に割れた!! 
不思議な事にレンと側にいた仲間の場所だけが...突如として地面が盛り上がり...津波をかわした?
蒙古軍は壊滅状態に...。
高台から戦場を見守っていた帝も..そして晴明もその光景に驚いた!! 雷神風神..これは神風なのか?
とにもかくにも帝の朝廷は救われた。誰もが予想だにしない奇跡的な顛末よって。

奇跡ではなく偶然の成行? はたまた運命の悪戯によって。笑 どこぞの地中深くで声が聞こえる?

虎「おい亀...勝手な事をするな!!怒」
亀「あらあら..そんなにおこらんでも...汗。 でもお寅さん...可愛い私の子供に何すんじゃー!!って怒っていたやおまへんか?」
虎「多勢に無勢でやって来た...あの蒙古とやらに腹が立っただけだ! んんっ? 何故...お前が知っている。」
亀「長い間..ずーっと一緒にいるんでっせ! 知るも知らないも...そんなもんお見通しでっせ!笑 わてを誰やと思うてまんねん!! 知識亀の...あれ...自分の名前..何やったけな? 忘れてもうた? 確か...セ..セ..??? どひゃっ..忘れてもーた。汗。何万年も生きてると少しボケてきたな。笑
とにかく...お寅さん...昔から年の功より亀の甲って言うやおまへんか! 何でも知ってまっせー♪」
虎「しかし津波とは何処からそんな力が? それにお前にもあの光景が見えたのか?」
亀「あっ..その事でっか! 恐らく光景が見えたのはお寅さんの子供のレンちゃんが着けている勾玉と晴明さんとやらが着けている勾玉のおかげでっしゃろな♪ わての記憶が正しければ..あの勾玉の素材は白い方がお寅さんの牙で...黒い方がわての甲羅でんな!笑 世の中とは可笑しな物でんな!
回り回ってお寅さんの牙がレンちゃんに辿り着くとは...確かお寅さんのは虫歯の治療とかで天民達に削り採られた奴でっしゃろ? わてのはあまじいとやらにベッコウが高く売れるとかで観光資源捻出と言って少し削られたんですわ!怒!! まさか..それがお寅さんの子供のレンちゃんを救う事になるとわ!!笑」
蛇「お前らいい加減静かにしろ..ペチャクチャと煩いわ!!怒 せっかく天にも昇る気持ちで冬眠していたのに!!」
亀「あっ...ジャージャー麺さん♪おはよーさん♪」
蛇「誰がジャージャー麺だ! お前..逸かスッポン料理にして喰ったるぞ!!超怒!!偽装品で精はつかんけどな!!笑」
亀「そんな怒らんでも..天に昇る蛇って..どんぶりの事かと!!超笑♪♪」
虎「ふんっ..何が冬眠だ!! お前だろ..地震で地面を盛り上げたの。」
蛇「さぁーな? ただ..変な猫がいてな...地震からも立ち上がれれば自信が付くかなとかな。ぼそ。」
亀「しかし..力を発揮するには.....? どうやって?」
蛇「ふふふっ...邪心が在るところ我..存在せり♪蛇だけに。なんてな...蛇の道は蛇と言うことだ!!」
虎「しかし久しぶりに本気で気を使うと疲れたな....また暫く寝るか。あっ..そうだ..お前らありがとうな!」ZZZzz....。
      
                おわり

コメント
この記事をはてなブックマークに追加