母がずいぶん弱っている。
担当医師と面談する。
「肺水腫は終末期です。家で看るのは大変なので、入院し透析のできる療養型病院に転院しましょう」と言われる。
先日透析センターとの連絡帳に入院させてもらえないかと書き込んだので、面談することになり、医師も同意してくれたのだ。
内心ホッとした。
先が見えない介護・看護で、最近は特に母は「息苦しさ・痛み・だるさ」があり、家族では対応できずハラハラした毎日だった。
9月から実家にたびたび泊まり始め、10月は平日は実家、週末自宅に帰る単身赴任みたいだった。自分のメンタルをどうにか保たせている。
どうしても母は私を頼る。なにげなく訪問看護師やケアマネも「娘さんが泊まってくれると安心」と言う。これがどれほど重かったことか。私ではなく専門の人にそばについててほしい、そう思った。
それでも今の時代は、介護者に優しい。友達も医師も看護師も「無理しないで。自分を薄情と思わないで」と言ってくれる。その言葉に、どうにか優しくしなくちゃという想いに立ち戻れる。
1週間後入院が決まった。先生から入院の話は母にしてもらうつもりです。認知症でもない母に告げるのは大変で、先生の言うことは絶対なので。
その後、家に戻ることもないだろうな。それが胸が痛いところです。