
下巻の途中でほっぽりだしてあったエーコさんの振り子ご本読みました。途中、大して興味の無い70年代オカルトブームの雰囲気や、延々つづくテンプル騎士団のエセ伝説にはうんざりしましたが(特に後者・・・イタリア原書でも眺めてる気分だったよ!←何が書いてあるのかほとんど分からないという意味/笑)最後まで読み終えてみるととっても面白かったです。こんなに長くする必要ないような気もしたけど。
「書物は、他の書物に重ねながら他の書物について書かれたものに過ぎない」と訳者あとがきの欄に引用があったけど、まさにそうだよなぁ・・・
つまり作者も本の虫なら読者も本の虫ってことさ。読むときもついつい自分の好きな別のご本と比べて読まざるをえません。
てな訳でシャーロック・ホームズにハマってる私にとっては、なんかこれもホームズ研究ご本みたいに見えましたです(ベルボさんスマヌ)。たしかエーコさん、ホームズさんの名前がタイトルに入ったご本を出してたと思うけど、もしかしたらホームズファンだったりして?
てなわけで、ホームズ譚とまぜこぜの感想。なにしろ、寝食忘れてホームズご本読んでた直後ですからな。
ところで、どちらかというと気になる疑問をそのまんまにしておく事が出来ないタイプの私。
知りたい事は知りたいのです!気になれば納得するまでご本を読み漁る。それでも納得できなければ捏造する。そしてサイトにUPして、ヤレヤレとようやく落ち着いてお茶を一杯・・・そういう自分には意外と人事ではない主人公たちの顛末でした(汗)コワイ~!
ナオミア、このご本の登場人物みたいに頭は良くないけど、でも根がオタッキーなトコが似てるかも!(爆)・・・何事もハマるのは程ほどにしよう・・・・・・色々と反省。
しかし、好奇心とか「秘密」に対する欲望というのは、もしかしたら食欲とか性欲(?)とかと同じくらい強いんじゃないんだろうか。と、わが身を鑑みて思ったりしました。
ホームズに嵌ってると、なんでまたこんなにホームズ物語にハマってるんだろう~?って疑問が当然のように常に気になっているのですが、謎が多いってところもそのひとつだ・・・なにしろ半分しかネタ明かしくれませんからな(笑)
疑問、矛盾、・・・魅力的な謎が暗号のようにあちこちにばら撒かれている・・・ドイル症候群にしろ、年表にしろ、解読する手がかりを読者は求めている・・・でも回答は無い。だからその暗号に魅せられた読者さんたちは狂ったように答えを探すハメになる、えいえんに!(笑)
ドイル先生の偉業は、それだけ魅惑的な謎を「大衆推理小説」の版下にうっすら透けて見えるように仕込んで、その回答の「地図」は誰にも明かさず墓までもってっちゃったことかもしれない。聖典は半ば回答の無い推理小説なのだ。いわば最後の数ページが抜けてる推理小説・・・ってどうですかそんなご本?(笑)
ホームズ譚はテンプル騎士団のエセ歴史より面白いけど多分読者は同じ人種のような気がする。結局地電流なんてどうでもいいのさ。ただ地図のありかを捜してさまようのが楽しいのだ。それで生涯をかけられる、信仰に値するような「謎」を求める濃い読者に追い掛け回されてベルボ殿は殉教するハメになる・・・(泣)
ベルボさんの不思議なところは、結局小説家になる才能は無いと思い、出版社に勤めながら実際一冊もご本はかかなかったくせに結局作家として生涯を全うしちゃったところですね(『計画』は3人で書いたようなもんですが)。そういう事もアリかなぁと思う。お話を書いてご本にする人が作家ではないのだ。ナオミアの好きな、一冊もご本を書かなかった作家ジューベールさんと同種の人がここに!こういう人、ナオミア大好きです。不毛だけどな(笑)
どうでもいいけどアッリエ殿も好き。何故もっとまじめに彼の正体を考えてみなかったんですかベルボ殿・・・(泣)
こまかく突っ込んでると長くなるので本日の感想はこんなところで。
エーコさんの『前日島』が好きな私。結局『前日島』の方が好みだけど、『振り子』も悪くなかったです。面白いお話書く人が書くものは面白い(笑)やっぱり『薔薇の名前』も読もうかな~
「書物は、他の書物に重ねながら他の書物について書かれたものに過ぎない」と訳者あとがきの欄に引用があったけど、まさにそうだよなぁ・・・
つまり作者も本の虫なら読者も本の虫ってことさ。読むときもついつい自分の好きな別のご本と比べて読まざるをえません。
てな訳でシャーロック・ホームズにハマってる私にとっては、なんかこれもホームズ研究ご本みたいに見えましたです(ベルボさんスマヌ)。たしかエーコさん、ホームズさんの名前がタイトルに入ったご本を出してたと思うけど、もしかしたらホームズファンだったりして?
てなわけで、ホームズ譚とまぜこぜの感想。なにしろ、寝食忘れてホームズご本読んでた直後ですからな。
ところで、どちらかというと気になる疑問をそのまんまにしておく事が出来ないタイプの私。
知りたい事は知りたいのです!気になれば納得するまでご本を読み漁る。それでも納得できなければ捏造する。そしてサイトにUPして、ヤレヤレとようやく落ち着いてお茶を一杯・・・そういう自分には意外と人事ではない主人公たちの顛末でした(汗)コワイ~!
ナオミア、このご本の登場人物みたいに頭は良くないけど、でも根がオタッキーなトコが似てるかも!(爆)・・・何事もハマるのは程ほどにしよう・・・・・・色々と反省。
しかし、好奇心とか「秘密」に対する欲望というのは、もしかしたら食欲とか性欲(?)とかと同じくらい強いんじゃないんだろうか。と、わが身を鑑みて思ったりしました。
ホームズに嵌ってると、なんでまたこんなにホームズ物語にハマってるんだろう~?って疑問が当然のように常に気になっているのですが、謎が多いってところもそのひとつだ・・・なにしろ半分しかネタ明かしくれませんからな(笑)
疑問、矛盾、・・・魅力的な謎が暗号のようにあちこちにばら撒かれている・・・ドイル症候群にしろ、年表にしろ、解読する手がかりを読者は求めている・・・でも回答は無い。だからその暗号に魅せられた読者さんたちは狂ったように答えを探すハメになる、えいえんに!(笑)
ドイル先生の偉業は、それだけ魅惑的な謎を「大衆推理小説」の版下にうっすら透けて見えるように仕込んで、その回答の「地図」は誰にも明かさず墓までもってっちゃったことかもしれない。聖典は半ば回答の無い推理小説なのだ。いわば最後の数ページが抜けてる推理小説・・・ってどうですかそんなご本?(笑)
ホームズ譚はテンプル騎士団のエセ歴史より面白いけど多分読者は同じ人種のような気がする。結局地電流なんてどうでもいいのさ。ただ地図のありかを捜してさまようのが楽しいのだ。それで生涯をかけられる、信仰に値するような「謎」を求める濃い読者に追い掛け回されてベルボ殿は殉教するハメになる・・・(泣)
ベルボさんの不思議なところは、結局小説家になる才能は無いと思い、出版社に勤めながら実際一冊もご本はかかなかったくせに結局作家として生涯を全うしちゃったところですね(『計画』は3人で書いたようなもんですが)。そういう事もアリかなぁと思う。お話を書いてご本にする人が作家ではないのだ。ナオミアの好きな、一冊もご本を書かなかった作家ジューベールさんと同種の人がここに!こういう人、ナオミア大好きです。不毛だけどな(笑)
どうでもいいけどアッリエ殿も好き。何故もっとまじめに彼の正体を考えてみなかったんですかベルボ殿・・・(泣)
こまかく突っ込んでると長くなるので本日の感想はこんなところで。
エーコさんの『前日島』が好きな私。結局『前日島』の方が好みだけど、『振り子』も悪くなかったです。面白いお話書く人が書くものは面白い(笑)やっぱり『薔薇の名前』も読もうかな~
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