亀くん

先日、主人の友人が亡くなりました。
日曜のお昼、主人から私の携帯に電話があり「あのな～、亀くんが・・・・。」
久しぶりに聞く名前に、私は遊びにでも来るのかと思っていました。
「今日お通夜で、明日お葬式だから喪服を用意しといて。」
いきなり聞いた言葉に、私は何も考えず「そう。」としか言えませんでした。
電話を切った後、頭の中をグルグルと主人の言葉が回り、（あの亀くんが・・・・。）と信じられない気持ちで一杯でした。

私と主人が付き合ってる頃、主人の家に魚釣りに行こうと誘いに来た亀くん。
私も一緒に行くことになり、土手で魚釣りをしました。
自分の魚釣りに必死な主人でしたが、亀くんは「足元大丈夫？」「エサ大丈夫？」と気を使ってくれるばかり。
やさし～い亀くんでした。
付き合ってる頃に数回会い、私たちが結婚してからは散髪で主人は会っていたようですが、私は最近主人のお店で数年ぶりに亀くんと会ったばかり・・・。
相変わらず、優しそうな顔。
「奥さん？？」って私に気付いてくれて、「久しぶりだね～。」なんて話したのに。
今度２人目が生まれるんだよって、嬉しそうに話してくれたのに。
ウチの近くに引っ越してきて、遊びにおいでって話したんだよ。

まだ小さい子供を残して、きっと亀くんが１番悔しいだろうね。
亡くなった日の事を奥様が話してくれたそうです。
隣で亀くんの娘ちゃんが「パパはあっちのお家なんだよ」ってお話してくれるんだそう。
霊柩車に乗ったパパに「気をつけてね～」って手を振るんだそう。

どんなに高齢で人生を全うしたとしても、別れはつらい。
それが、これから子供の成長も楽しみで、若く、小学生の頃からの友人との別れとなると、主人はとてつもなく辛く、寂しく、毎日泣きはらしています。

明日は我が身。お願いだからお父さん、気をつけて・・・。
身近な人の死で、どんなことがあろうと廉、諒、主人を守ろうと考えさせられた日でした。

亀くん、出会ってくれてありがとう。