”恋バス”以前、”恋バス”以降

もう2週間近く前の話題ですが、BSジャパンの音楽番組”Music Travel”のゲストがヤイコでした。「矢井田瞳の音楽人生に欠かすことの出来ない7人」として、小田さんの名前が挙がっており、小田さん本人もコメント出演。小田ファンかつヤイコファンである私にとっては、まさに「一粒で二度おいしい♪」番組でありました。

ちなみに、ヤイコにとっての「懐かしい場所」は私にとっても懐かしい場所だったりして、ちょっとニンマリしながら観てました

小田さんとヤイコの本格的な出会いは2007年の”クリスマスの約束”での『恋バス』の共同製作、共演でした。
ヤイコのオリジナルアルバムはデビューアルバムから欠かさず聴いている私からみて、『恋バス』以前と以降で、彼女の作る曲は劇的に変わったと思います。

ヤイコの、デビューからの３作は、まさに”神懸かってた”としかいいようのないアルバムでした。溢れる才能が止めようもなく流れ出ている、そんな勢いのある曲の数々は、今聴いても本当に凄いと思います。天才だ、と思いました。
でも、５作目のアルバムだから2004年あたりでしょうか。ヤイコの作る曲に何か違和感を感じるようになりました。なんというか、なにかヤイコ自身とっても迷っているような・・・
2006年に出た７作目もそんな感じで、聴いていてもどかしく、ああ、このままもうヤイコは聴かなくなるかもなぁなんて思ったりしたのを覚えています。

そんな中で小田さんとのコラボで生まれた『恋バス』は非常に新鮮で。
神懸かっていた初期の作品とも、近年の少々もどかしい曲たちとも全く異なるテイストなのに、それでいてとってもヤイコらしい曲。（→シングル発売当時の感想）
これこれ！この雰囲気を大事にして欲しいなぁって思ったのを覚えてます

今回、番組内で「二人の持ち味が上手く融合した」と小田さんもコメントしてましたけど、まさにその通り。
そして、当時を振り返って、小田さんの曲作りに触れて随分と影響を受けたと語るヤイコ。

『恋バス』以降、少しの充電期間を経て、昨年＆今年発表されたアルバム2作は、どちらも期待を上回る素晴らしい出来映えでした。
特に、最新作の『Panodorama』は、私的にヤイコの最高傑作です
ちょっとエラそうな言い方になりますが、「一皮剥けた」感じ。良い意味で吹っ切れた感が、かつてのパワーと勢いを取り戻したような。でも若さだけじゃない余裕も感じられて。


　　　
　

もちろん小田さんの影響だけでここまで変わったわけではないでしょうけれど、今回この番組で、やはりヤイコの”変化”には、少なからず小田さんとこの曲が関わっていたんだなぁとわかってちょっと嬉しく思いました。

さて、今年もまた”クリスマスの約束”の季節が近づいてきました。観覧募集も始まりましたね。
今年もまた素敵な音楽が生まれるのを期待しつつ、今からせっせとハガキ書きま～す