山に癒されて…♪

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5月の九重山  お日様微笑んだ黒岳 1

2015年05月06日 | 山登り 九州のお山
坊ガツルにてテン泊したつづきからです


疲れがたまっていたのでしょうか
昨日は、早くからシュラフに入って寝たのに
気がつけばすでに予定していた時刻をはるかに過ぎ
周りは明るさを取り戻しつつある翌朝でした



三俣山

テントから出てみれば
少し白い帽子を斜交いに被ったような三俣山が
ドンと鎮座して見下ろしています


おはよう~♪

思わずごあいさつ♪


今日はお空の機嫌が良さそうな感じです
昨日の雨が嘘の様でうれしくなります







朝ご飯を食べた後は 身支度を早々にして 出発です!

昨日とは反対に、大戸越(うとんごし)へと向かうため
平治岳への登山口から登って行きます

振り返ると 青い空が
稲星山と久住山方面の山稜を浮き彫りにさせて
見送ってくれています


行ってきます~♪


体は少し重く感じますが
心は清々しく 先のお山へ導かれていくようです





湿気が残る道をゆっくりと進みます
この道も次第に様相を変えて
九重山らしい道へと変わって行きます






ズルッ!


おっと!


グリップの効かない黒い泥道が出てきます

靴も次第に汚れが目立つようになります
昨日の雨で折角 黒泥は取れていたのですが…
仕方ありません…


大戸越(うとんごし)

樹林帯の中を抜けると
右に大船 左に平治の山腹を分けた 開けた峠に出ます
ここが大戸越(うとんごし)です


平治岳

平治岳が裾を広げてこちらを見ています
まだ、ミヤマキリシマの花は静かに眠っているようで
緑の衣に包まれております


三俣山

振り返ると、コルの間から三俣山が覗いています
今回は、そちらには伺いませんが
また、いつの日かお邪魔しますね♪

三俣山に背を向けて、ソババッケに向かうため、
大戸越を越えて行きます



道は急な谷間の下りとなります



日の当りにくいそこは
苔むした幻想的な 物の怪の世界に入り込む感じがします



苔のついた岩や大きな石が 
地の底に落ちて行くように続いています
まるで奈落の底へと向かっている錯覚すら感じるほどです


まだ下るのですか…?

どれだけ下るのですか…?


その斜面のきつさも足に堪えます…



辿り着くところはどこですか…?

地獄の閻魔さまが、手招いていらっしゃるのではありませんか…?


段々不安になります…



帰りは…今度は、
この同じ道を登らなければならないのですか…?



まだ、目的のお山の懐にすら行けていないのに
すでに疲れがドッと出てきています

そんな気持ちの葛藤を 独り 黙々としていると
周囲の雰囲気が変わります

道も平になってきます




新緑の深山の懐に辿りついた気持ちです



小鳥の囀りが常に響き
自然の奏でる調べが聞こえてきます


ソババッケの分岐

地獄への道は
このソババッケで止まったようです


ソババッケ

ソババッケに立ち寄ってみます
深い樹林にぽっかりと穴があいたような空間が広がり
まるで、自然の吹き抜け状態のそこは
何か妖精でも舞い降りてきそうな感じがします





しかしゆっくり堪能している事はできません
ようやく黒岳へのスタート地点に辿りついただけなので…

大戸越から ここに来るだけで1時間以上要していますから
サッサと先に進まねばなりません


ニシノヤマタイミンガサ(西の山大明傘)の群生


ニシノヤマタイミンガサの群生の間を進みます
危惧種に指定されているそうですが
ここでは自分の世界を守って生息しているように思えます


本当にここは時の流れが違うように感じます
緑の美しさもさることながら
色々な植物の奏でるハーモニーを
感じていられるこの空間が愛おしくなります


しかし…それもつかの間…

道は次第に牙をむき出し
黒岳本来の様相を見せ始めます



段々苔のついた石が目立ちだします



大きな岩が目立ちだします



斜面は半端なく 木の根や岩に頼りながら登ります…

この斜面どこまで続くのでしょう…

今度は天に向かっているのでしょうか?
蜘蛛の糸を辿っている気分です…


どこかで切れてしまいませんか?

息が乱れます…

汗が噴き出します…


冷たい空気がそれを拭うように通り過ぎ
そしてまた、汗が噴き出し 体はびっしょり濡れていきます

半端ないこの登りに耐える力を
幻想的な世界の雰囲気が与えてくれているのでしょう
喘ぎながらも体は先へと進むように、よじ登って行きます


まだ…
まだ…
先は長いのでしょうか…



そんな私を励ましてくれているのでしょうか
癒すように 小鳥たちの囀りが常に森の中で響き渡っています


もうすぐ…
もうすぐ…

小さくつぶやきながら
滴り落ちる汗の行方を追ってしまいます…


つづく





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