坊ガツルにてテン泊したつづきからです
疲れがたまっていたのでしょうか
昨日は、早くからシュラフに入って寝たのに
気がつけばすでに予定していた時刻をはるかに過ぎ
周りは明るさを取り戻しつつある翌朝でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b0/9804b136b3d011106c7c4c000e102db4.jpg)
三俣山
テントから出てみれば
少し白い帽子を斜交いに被ったような三俣山が
ドンと鎮座して見下ろしています
おはよう~♪
思わずごあいさつ♪
今日はお空の機嫌が良さそうな感じです
昨日の雨が嘘の様でうれしくなります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/01/a1/74e779f47db4ff49911979d2f204136d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/81/f4ddc29e8f964f1e7d17568e4d67b35d.jpg)
朝ご飯を食べた後は 身支度を早々にして 出発です!
昨日とは反対に、大戸越(うとんごし)へと向かうため
平治岳への登山口から登って行きます
振り返ると 青い空が
稲星山と久住山方面の山稜を浮き彫りにさせて
見送ってくれています
行ってきます~♪
体は少し重く感じますが
心は清々しく 先のお山へ導かれていくようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/444f49c3d75dfff99259bba5c1bca04f.jpg)
湿気が残る道をゆっくりと進みます
この道も次第に様相を変えて
九重山らしい道へと変わって行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/39/5b6367feaf8f3017c4b59b115e29b47e.jpg)
ズルッ!
おっと!
グリップの効かない黒い泥道が出てきます
靴も次第に汚れが目立つようになります
昨日の雨で折角 黒泥は取れていたのですが…
仕方ありません…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/74/2bb755c40581a65faecf24fb578910b3_s.jpg)
大戸越(うとんごし)
樹林帯の中を抜けると
右に大船 左に平治の山腹を分けた 開けた峠に出ます
ここが大戸越(うとんごし)です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/cd/30338afa9d9e0f2737707b492f205456.jpg)
平治岳
平治岳が裾を広げてこちらを見ています
まだ、ミヤマキリシマの花は静かに眠っているようで
緑の衣に包まれております
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/8b/f1fca2eef4411d3033643c21521da0ee.jpg)
三俣山
振り返ると、コルの間から三俣山が覗いています
今回は、そちらには伺いませんが
また、いつの日かお邪魔しますね♪
三俣山に背を向けて、ソババッケに向かうため、
大戸越を越えて行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/51/2adac7b1dde03f2168aa4234209c3a2d.jpg)
道は急な谷間の下りとなります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/34/e1f90a38229e676efc325fd7eb070c14.jpg)
日の当りにくいそこは
苔むした幻想的な 物の怪の世界に入り込む感じがします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/a3/5a7b2e6a087da105bb2d6fca44b9d21b.jpg)
苔のついた岩や大きな石が
地の底に落ちて行くように続いています
まるで奈落の底へと向かっている錯覚すら感じるほどです
まだ下るのですか…?
どれだけ下るのですか…?
その斜面のきつさも足に堪えます…
辿り着くところはどこですか…?
地獄の閻魔さまが、手招いていらっしゃるのではありませんか…?
段々不安になります…
帰りは…今度は、
この同じ道を登らなければならないのですか…?
まだ、目的のお山の懐にすら行けていないのに
すでに疲れがドッと出てきています
そんな気持ちの葛藤を 独り 黙々としていると
周囲の雰囲気が変わります
道も平になってきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/2a/712d0e7af688bffc48f57a89e2ddc305.jpg)
新緑の深山の懐に辿りついた気持ちです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/8b/862f8042d32b06fd5c2c4e144f655202.jpg)
小鳥の囀りが常に響き
自然の奏でる調べが聞こえてきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/39/22c6924a7a4f5c5bb43d9faaef80e78f.jpg)
ソババッケの分岐
地獄への道は
このソババッケで止まったようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5a/c06d19db854cf0f721ca8160fd5f4df0.jpg)
ソババッケ
ソババッケに立ち寄ってみます
深い樹林にぽっかりと穴があいたような空間が広がり
まるで、自然の吹き抜け状態のそこは
何か妖精でも舞い降りてきそうな感じがします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/0f/614a23af2cc6f5be36e2fbf312e6e289.jpg)
しかしゆっくり堪能している事はできません
ようやく黒岳へのスタート地点に辿りついただけなので…
大戸越から ここに来るだけで1時間以上要していますから
サッサと先に進まねばなりません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/9d/97ac398931888327d795568837aac57c.jpg)
ニシノヤマタイミンガサ(西の山大明傘)の群生
ニシノヤマタイミンガサの群生の間を進みます
危惧種に指定されているそうですが
ここでは自分の世界を守って生息しているように思えます
本当にここは時の流れが違うように感じます
緑の美しさもさることながら
色々な植物の奏でるハーモニーを
感じていられるこの空間が愛おしくなります
しかし…それもつかの間…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
道は次第に牙をむき出し
黒岳本来の様相を見せ始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/84/4931c718b0eeaa3b5715e99981de8c4a.jpg)
段々苔のついた石が目立ちだします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/de/09a76a11edbea65d233e4927b1442624.jpg)
大きな岩が目立ちだします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/a6/63c12d3f7b47aa5d25880c893f10ab42.jpg)
斜面は半端なく 木の根や岩に頼りながら登ります…
この斜面どこまで続くのでしょう…
今度は天に向かっているのでしょうか?
蜘蛛の糸を辿っている気分です…
どこかで切れてしまいませんか?
息が乱れます…
汗が噴き出します…
冷たい空気がそれを拭うように通り過ぎ
そしてまた、汗が噴き出し 体はびっしょり濡れていきます
半端ないこの登りに耐える力を
幻想的な世界の雰囲気が与えてくれているのでしょう
喘ぎながらも体は先へと進むように、よじ登って行きます
まだ…
まだ…
先は長いのでしょうか…
そんな私を励ましてくれているのでしょうか
癒すように 小鳥たちの囀りが常に森の中で響き渡っています
もうすぐ…
もうすぐ…
小さくつぶやきながら
滴り落ちる汗の行方を追ってしまいます…
つづく
疲れがたまっていたのでしょうか
昨日は、早くからシュラフに入って寝たのに
気がつけばすでに予定していた時刻をはるかに過ぎ
周りは明るさを取り戻しつつある翌朝でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b0/9804b136b3d011106c7c4c000e102db4.jpg)
三俣山
テントから出てみれば
少し白い帽子を斜交いに被ったような三俣山が
ドンと鎮座して見下ろしています
おはよう~♪
思わずごあいさつ♪
今日はお空の機嫌が良さそうな感じです
昨日の雨が嘘の様でうれしくなります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/01/a1/74e779f47db4ff49911979d2f204136d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/81/f4ddc29e8f964f1e7d17568e4d67b35d.jpg)
朝ご飯を食べた後は 身支度を早々にして 出発です!
昨日とは反対に、大戸越(うとんごし)へと向かうため
平治岳への登山口から登って行きます
振り返ると 青い空が
稲星山と久住山方面の山稜を浮き彫りにさせて
見送ってくれています
行ってきます~♪
体は少し重く感じますが
心は清々しく 先のお山へ導かれていくようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/444f49c3d75dfff99259bba5c1bca04f.jpg)
湿気が残る道をゆっくりと進みます
この道も次第に様相を変えて
九重山らしい道へと変わって行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/39/5b6367feaf8f3017c4b59b115e29b47e.jpg)
ズルッ!
おっと!
グリップの効かない黒い泥道が出てきます
靴も次第に汚れが目立つようになります
昨日の雨で折角 黒泥は取れていたのですが…
仕方ありません…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/74/2bb755c40581a65faecf24fb578910b3_s.jpg)
大戸越(うとんごし)
樹林帯の中を抜けると
右に大船 左に平治の山腹を分けた 開けた峠に出ます
ここが大戸越(うとんごし)です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/cd/30338afa9d9e0f2737707b492f205456.jpg)
平治岳
平治岳が裾を広げてこちらを見ています
まだ、ミヤマキリシマの花は静かに眠っているようで
緑の衣に包まれております
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/8b/f1fca2eef4411d3033643c21521da0ee.jpg)
三俣山
振り返ると、コルの間から三俣山が覗いています
今回は、そちらには伺いませんが
また、いつの日かお邪魔しますね♪
三俣山に背を向けて、ソババッケに向かうため、
大戸越を越えて行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/51/2adac7b1dde03f2168aa4234209c3a2d.jpg)
道は急な谷間の下りとなります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/34/e1f90a38229e676efc325fd7eb070c14.jpg)
日の当りにくいそこは
苔むした幻想的な 物の怪の世界に入り込む感じがします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/a3/5a7b2e6a087da105bb2d6fca44b9d21b.jpg)
苔のついた岩や大きな石が
地の底に落ちて行くように続いています
まるで奈落の底へと向かっている錯覚すら感じるほどです
まだ下るのですか…?
どれだけ下るのですか…?
その斜面のきつさも足に堪えます…
辿り着くところはどこですか…?
地獄の閻魔さまが、手招いていらっしゃるのではありませんか…?
段々不安になります…
帰りは…今度は、
この同じ道を登らなければならないのですか…?
まだ、目的のお山の懐にすら行けていないのに
すでに疲れがドッと出てきています
そんな気持ちの葛藤を 独り 黙々としていると
周囲の雰囲気が変わります
道も平になってきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/2a/712d0e7af688bffc48f57a89e2ddc305.jpg)
新緑の深山の懐に辿りついた気持ちです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/8b/862f8042d32b06fd5c2c4e144f655202.jpg)
小鳥の囀りが常に響き
自然の奏でる調べが聞こえてきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/39/22c6924a7a4f5c5bb43d9faaef80e78f.jpg)
ソババッケの分岐
地獄への道は
このソババッケで止まったようです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5a/c06d19db854cf0f721ca8160fd5f4df0.jpg)
ソババッケ
ソババッケに立ち寄ってみます
深い樹林にぽっかりと穴があいたような空間が広がり
まるで、自然の吹き抜け状態のそこは
何か妖精でも舞い降りてきそうな感じがします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/0f/614a23af2cc6f5be36e2fbf312e6e289.jpg)
しかしゆっくり堪能している事はできません
ようやく黒岳へのスタート地点に辿りついただけなので…
大戸越から ここに来るだけで1時間以上要していますから
サッサと先に進まねばなりません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/9d/97ac398931888327d795568837aac57c.jpg)
ニシノヤマタイミンガサ(西の山大明傘)の群生
ニシノヤマタイミンガサの群生の間を進みます
危惧種に指定されているそうですが
ここでは自分の世界を守って生息しているように思えます
本当にここは時の流れが違うように感じます
緑の美しさもさることながら
色々な植物の奏でるハーモニーを
感じていられるこの空間が愛おしくなります
しかし…それもつかの間…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
道は次第に牙をむき出し
黒岳本来の様相を見せ始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/84/4931c718b0eeaa3b5715e99981de8c4a.jpg)
段々苔のついた石が目立ちだします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/de/09a76a11edbea65d233e4927b1442624.jpg)
大きな岩が目立ちだします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/a6/63c12d3f7b47aa5d25880c893f10ab42.jpg)
斜面は半端なく 木の根や岩に頼りながら登ります…
この斜面どこまで続くのでしょう…
今度は天に向かっているのでしょうか?
蜘蛛の糸を辿っている気分です…
どこかで切れてしまいませんか?
息が乱れます…
汗が噴き出します…
冷たい空気がそれを拭うように通り過ぎ
そしてまた、汗が噴き出し 体はびっしょり濡れていきます
半端ないこの登りに耐える力を
幻想的な世界の雰囲気が与えてくれているのでしょう
喘ぎながらも体は先へと進むように、よじ登って行きます
まだ…
まだ…
先は長いのでしょうか…
そんな私を励ましてくれているのでしょうか
癒すように 小鳥たちの囀りが常に森の中で響き渡っています
もうすぐ…
もうすぐ…
小さくつぶやきながら
滴り落ちる汗の行方を追ってしまいます…
つづく
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