2018年4月29日(日)☀ 坊がつる~鉾立峠~立中山~大船山~北大船山
老犬ビビと行く大分のお山 大船山! 入山日からの続きです
不思議です…
毎日の中で4~5時間の睡眠が取れればよい方なのに
山に入るとなぜこうも熟睡してしまうのでしょう
それも10時間以上も…
時折 鹿の鳴き声や風の音に
目が覚める事がありましたが
十分すぎるほどの睡眠は
目覚めた身体を軽くしてくれています
静かなテント場
山が…目覚めていきます♪
ビビは…
あれ?少しお疲れ…?
いえいえ 大丈夫のようです
尻尾を元気に振っています♪
食欲もあります♪
昨日の疲れを残している様子はありません♪
歳と共に少しは落ち着いてきていますが
やはり 能天気な所は変わりません
そんなビビと共に歩くルートは
人があまり行かないような所を選んでしまいます
その分 難しさを伴う事もありますが
ビビを信じて…
4/29(日)☀ 2日目のコースタイム
6:25 坊がつるキャンプ場 → 6:40 法華院温泉 1270m 7:50 →
7:16 桙峠(鉾立峠)1360m 7:20 → 7:35 立中山 1464.4m 7:57 →
8:20 佐渡窪コースT字分岐 8:36 → 10:03 大船山 1786.2m 10:30 →
10:48 段原(だんばる)1680m → 10:54 北大船山 1706m 11:00 →
11:02 段原 → 12:05 坊がつるキャンプ場 ⛺泊
全コース
本日のコース図
今日は大船山にアタック!
今回は 坊がつるからの直のアタックではなく
法華院温泉のテン場横のから
鉾立峠を通ってのアタックです
だけど どんなルートを歩くかなど
ビビには関係の無い事のよう…
ただ黙ってご主人様の行くところ
何処までもご一緒に…といった感じです
大船山側より 日は昇ります
今日のお空は ご機嫌麗しそうで…♪
ビビにとって初めての大船山を愉しめそうです
法華院温泉
出発を待つビビ
明るくなった法華院温泉の前はまだ 静かでしたが
次第に登山者の姿が目に留まるようになり
活気を帯びてきます
ちょっとおトイレをお借りして
準備の再確認をしてからの出発です
トーテムポール前を通って…
木の古木道を進んで…
くたみ別れには行きませんが…
フモトスミレにご挨拶♪
樹林帯抜けたら溶岩のガレ場!
峠に着いたもよう…
桙峠(鉾立峠)1360m
ド~ンと白口岳
僕 あのお山に登った事あるよ
そうよ ここから頑張って登ったのよね ビビ♪
5年ぐらい前だったでしょうか…
ビビと共に鉾立峠から白口岳へそして
稲星山 中岳 天狗ヶ城 久住山と周った事が懐かしい…
その時の思い出がよみがえります
ところで…この鉾立峠には
今から150年以上前 ホコが立てられており
鉾峠(ほこんとう)と呼ばれていたそうです
そのホコは金属ではなく 木材のホコだったようです
その為 鉾立峠の碑には 桙の字が使われています
その桙の高さは 地上八尺 約2.4m あり
四天梵字が書かれていたそう
法華院の境地は岡領に所属し 峠を境にして
法華院側の境地は殺生禁断の聖地であったらしく
その殺傷禁断の聖地ならではの伝説が幾つか残されることに…
鉾と思われる朽ちかけた柱状の木は
昭和22年頃まで残っていたらしく
昭和23年に国体に合わせて木の鉾を立て直したそうですが
そのまま朽ちてしまい 今に至るといいます
三俣山
白口岳の右側に見える三俣山
今回は見るだけで 反対側の立中山へと向かいます
立中山へGO!
道はズルズルの急坂!
忍の一文字で登る
山頂に近づくと…
道はなだらかになり 季節が季節であれば
ミヤマキリシマの花道を歩く事に…
残念な事に今の時期は花の少ない時…
ミヤマキリシマの花も今はまだ 蕾のまま…
じっとその時を待っているようです
しかし 中には気の早いものもいるようです…
外が気になるのでしょう ポツポツと
ピンクの花びらを そっと開いて
周りの様子を窺っているよう…
クサボケ
ミヤマキリシマ
気の早い子がここに…
立中山(たっちゅうさん)1464m
なだらかな稜線上の 少し剥げた感じの広場が…
ここが立中山の頂上です
広い山頂はミヤマキリシマの名所でもあり
自由奔放に歩かれた跡が道となって残っています
立中山の読みは 塔頭(たっちゅう)が語源とか…
その立中山は 時期を合わせれば
ミヤマキリシマの世界を味わう事が出来るお山の一つです
さてさて… 大船山を背に
ビビにモデル犬となって貰って証拠写真を撮ります
き…緊張するなぁ…ビビ
さて…この山頂には 40年前にも立っていた私
白口岳 中岳方面
穏やかに広がる立中山の山頂
40年前と変わらぬ姿がここにあります
その頃の私は まだ山を初めて1年にも満たない
若さだけが取り柄の 無謀という意味すら知らない
若葉マークの山女…でした
大船山に登った時に見る山中山への稜線は
なだらかな曲線を描き
何ともいえぬ魅力を放っておりました
そして 先輩たちの話を盗み聞きして
迷うはずなどないような稜線を思い浮かべ
尾根を進めばいいのだと…
若葉マークの山女は安易にその地を訪れました
それも単独で…
山を舐めたら あかんぜよ!
今思えば無謀な事を…
道は 今のような踏み跡もなく…
方向を見失うような樹林帯をもがき
命からがら 坊がつるに降りた事を思い出します
何時だったか…何気に チチにその事を話をしたところ
何度か訪れた大船山から見る立中山への稜線が
チチも気になっていたようで…
なんと無謀な事をする奴だ…と言いながらも
行ってみよう!という事になりました
そして…40年ぶりのリベンジをする為に
今…ここに立っています
大船山が誘います
今度こそ 立山中からそちらに伺います!
ミヤマキリシマの株の道…
まだ大船山が見える灌木帯…
アセビの樹林帯の迷い道?
バイケイソウの葉が目立つ広場?
標識?
佐渡窪ルートのT字分岐
苔むした感じの鞍部?に出ると
そこは佐渡窪の分岐
T字の分岐に見えますが 鉢窪への道もできており
十字の交差点と言えるかもしれません
しかし ここから大船山への道は
壁の様に立ちはだかる目の前の樹林帯を
直登していかなければなりません
途中 アセビの樹林帯の中で
逆コースから来られた若者たちに出会い
軽く会話を交わしたことを思い出します
今からあのザレ場を登るのですか~
ええ♪今から登りに行きます
急だったでしょう
上から下って来たんですか?
笑顔で返すチチ
ええ…だけど
あそこを ワンコも一緒に登るのですか?
はい一緒です
うっそ~!
顔を見合わせながら
驚きの表情をみせた若者たちの表情が
今 実感として感じる瞬間でもありました
チチは事前に地図上の地形から把握はしていたようですが
能天気な私は…
現物を見て改めて驚くパターンです
ここからは半端ない急坂の始まり
歩き始めて思ったこと…
ここを下ってきた若者たち凄いな~
わたし 下る方が嫌かも…
登って 登って
ひたすら 登って…
これでもか~と
木の根に縋るように登っていきます
踏み跡が薄くなり
踏み跡があちらこちらに広がり
本来の道を見失うような急斜面が続きます
さらに登って登って
チチが道を確認中は ビビ待機!
やっと見えてきたスカイライン?
懐かしき青空~!
三俣山と鉢窪
開けた尾根に飛び出します♪
本来ならば左方向の尾根を進みますが
右側に小さな展望台を見つけ そこで景色を楽しみます
三俣山と鉢窪がはっきりと見えます
その横の尾根を歩いてきたのだと確認します…が
こうして見ていますと…
大変な思いで登ってきたのが嘘のようです
大船山と平治岳
進行方向には 大船山と平治岳が
その姿を見せて迎えてくれます
大船山の向こうに見えます平治岳の山頂部は
南北に二峰に分かれており
その姿を、狩に使う狩又の矢に例えて狩又山とも呼ばれていました
しかし 猟の言葉は信仰の聖域にふさわしくないという事で
東の山腹にあるヒイジの野を山名にしたといいます
平治は当て字ですが これを幣持と考え
修験道由来とした人もひたそうです
再びアセビの樹林帯へ…
樹林帯に沈む様様に歩くと…
痩せ尾根
狭い痩せ尾根になり
不気味に伸びる木々の間を ひたすら登ります
少し日差しが差し込む感じで 明るくなるころ
次第に 大岩が目立ちだします
それでも急な登りに変わりはありません…
チチ そこまで行ってもいいですか?
チチの動きを見ながら動くビビ
私は ただ只管 下を見て登っていくだけ…
…と ふと明るくなった景色に
目線を上にあげると…
ムシカリ(オオカメノキ)
痩せ尾根を囲む様に咲く
ムシカリの花が目に留まります
ここで休もうか…
狭い尾根沿いではありますが
白いムシカリの花を見ながら一休憩する事に…
ザックを下ろし 暫し花見方々身体を休めますと
何処からともなく 優しい風が吹いてきて
噴き出た汗を拭きとってくれるよう…
ビビも少々疲れているのでしょう
水を飲んだ後は すぐに横たわります
あと どれほど登れば 大船山に着くのでしょう…
そこに見えるのに まだ遠く感じる大船山
ただただ…ファイトでございます…
バイケイソウ
草に覆われた岩の斜面
急な登りが続きます
樹林帯の切れ間より 何かが見えます
危険と感じる所では チチの合図があるまで待機するビビ
その後ろ姿は チチに集中しております
その向こうに見える大船山の頭…?
兎に角進もう 空に向かって…
見えていた正体はこの奇岩?
奇岩から見る三俣山
少し緩くなったか?どの辺り?
細目に地図確認をするチチ
その間は静かに待つビビ
手作りの標識?
登って下って…
さらに進んで
鉢窪 ガレ場ルートの標識
鉢窪からの直登ルートの出合です
このルートは危険!らしい
ルンゼを直登するのでしょうか…
フムフム…気になるところ…
横目に見ながら通り過ぎます
大船山
はっきりと大船山のてっぺんが見えてきました
人が立っているのが確認できます
もうすぐです
もうすぐ頂上に辿り着けそうです♪
ミヤマキリシマの株尾根が頂上まで続きます
最後の急登です
遮るもののない ミヤマキリシマの間を
登っていきますが ビビの姿が見えません
黙ってついてきているようですが…
九重の山々
振り返れば
見慣れた九重連山の姿が 背中を押してくれています
あともう少しファイトでござます!
御池(おいけ)
冬の時とは装いも変わり
波の立たない水面が鏡の様になり
空を映し 別の世界がそこにあるよう…
山頂の岩が見えた!
大船山 1786m
わんこが登って来た~
子供の声が頭上からして見上げると
山頂の岩場が見えてきました
登ったど~
賑やかな山頂が迎えてくれて
漸く大船山の頭に辿り着いた事を実感します
いつものルートから登った大船山も
立中山からの登った大船山も
辿り着けば変わらぬ趣で迎えてくれますが
やはり違うルートから登ると 達成感にも違いが生じるのでしょうか
どことなくいつもと違う感じを受けながらも
同じ風景にホッとした時でもあります
ビビもまた…九重の1700mのお山をあと一つ残して
大船山を登り切りました…
あとは星生山だけですが…これは難しいでしょう…
それでも 13歳という年齢で
良くついて登ってきてくれたものです
見慣れた展望…
だけど飽きる事はなく 暫し腰を据えて見つめます
阿蘇山
涅槃仏(ねはんぶつ)とも寝観音(ねかんのん)とも呼ばれる阿蘇山の姿は
朧げに春の空に溶けています
由布岳
薄っすらと浮かぶ由布岳の姿…
西と東の峰は由布岳の耳のよう…
今日も人で賑わう山々に 耳を立てて
何を聞いているのでしょうか…
満喫したよ
達成感十分だよ
さぁ~下ろう
樹林のトンネル
段原(だんばる)1680m
段原まで下ると 欲が出てくる私
下る時に見えていた 北大船山
この天気 このタイミング…
チチ 北大船山に行きませんか?
えっ 行くの!
はい♪
呆れ顔のチチ
どうぞ 私の我儘 通りゃんせ~♪
足下に咲く 黄色いお花が笑っていました
キジムシロ
北大船山 1706m
段原からはすぐの北大船山
ここも1700m級のお山です
北大船山でのビビ
疲れた様子がちらほらするけど
嬉しそうに記念撮影
由布岳
火山帯特有の池がある窪み
周回してみたいと駄々を捏ねるがこれは通じず
遠くに見える由布岳を眺めてみます
ズームにて由布岳
チチがふと…
ここは冬も面白そうだな…
ねっねっ そうでしょう
冬に来ようか…
やった~♪
これでまた、年末の予定が決まりました♪
大船山
段原に戻る途中に見える大船山
今年の冬に お会いできそうです♪
段原に戻って
頑張ったねビビ
今度こそ 本当に戻りましょう♪
ムシカリ
一気に下って
5合目の展望
ムシカリの花が満開に咲いて
白い花と青い空を添えた九重の山々が見事です♪
立中山の分岐越えて!
ノンストップで下って!
大船山入り口
三俣のすそ野に広がる坊がつる
三俣山が迎えてくれます
ただいま~♪
我が家に戻ろう~
テントの花の咲く坊がつる
メインのコースしっかり歩いたよ
頑張って
頑張って
登ってきたよ
少し休もう…
あるもので日陰を作って
風の子守歌を聴きながら お昼寝タイム…
お腹がすけば食事をして…
これからは 何をするわけでもない
の~んびりと今日という日が終わっていきます
40年ぶりのリベンジ…
今日は良い夢が見れそうです…が
空には筋雲と 飛行機雲…
ちょっと明日のお天気が気になります
それでも疲れた体は
早々に深き眠りへと堕ちていきました
明日は明日の風が吹く…
坊ガツル
坊がつるの坊は 法華院の坊を意味し
ツルは水流のほとりの平地を指す地形の名の事
坊ガツルは かつて法華院からのアセビ小屋の東側の平地を指していましたが
現在は、分地上の凹地形全域に対して使用しています
それは昭和6年5月30日 大船山貯水池に関する反対陳情書提出にあたり、
ダム予定全域の地名が必要になって、加藤氏が凹地全域に拡大し
坊がつると称したからと言います
つづく
老犬ビビと行く大分のお山 大船山! 入山日からの続きです
不思議です…
毎日の中で4~5時間の睡眠が取れればよい方なのに
山に入るとなぜこうも熟睡してしまうのでしょう
それも10時間以上も…
時折 鹿の鳴き声や風の音に
目が覚める事がありましたが
十分すぎるほどの睡眠は
目覚めた身体を軽くしてくれています
静かなテント場
山が…目覚めていきます♪
ビビは…
あれ?少しお疲れ…?
いえいえ 大丈夫のようです
尻尾を元気に振っています♪
食欲もあります♪
昨日の疲れを残している様子はありません♪
歳と共に少しは落ち着いてきていますが
やはり 能天気な所は変わりません
そんなビビと共に歩くルートは
人があまり行かないような所を選んでしまいます
その分 難しさを伴う事もありますが
ビビを信じて…
4/29(日)☀ 2日目のコースタイム
6:25 坊がつるキャンプ場 → 6:40 法華院温泉 1270m 7:50 →
7:16 桙峠(鉾立峠)1360m 7:20 → 7:35 立中山 1464.4m 7:57 →
8:20 佐渡窪コースT字分岐 8:36 → 10:03 大船山 1786.2m 10:30 →
10:48 段原(だんばる)1680m → 10:54 北大船山 1706m 11:00 →
11:02 段原 → 12:05 坊がつるキャンプ場 ⛺泊
全コース
本日のコース図
今日は大船山にアタック!
今回は 坊がつるからの直のアタックではなく
法華院温泉のテン場横のから
鉾立峠を通ってのアタックです
だけど どんなルートを歩くかなど
ビビには関係の無い事のよう…
ただ黙ってご主人様の行くところ
何処までもご一緒に…といった感じです
大船山側より 日は昇ります
今日のお空は ご機嫌麗しそうで…♪
ビビにとって初めての大船山を愉しめそうです
法華院温泉
出発を待つビビ
明るくなった法華院温泉の前はまだ 静かでしたが
次第に登山者の姿が目に留まるようになり
活気を帯びてきます
ちょっとおトイレをお借りして
準備の再確認をしてからの出発です
トーテムポール前を通って…
木の古木道を進んで…
くたみ別れには行きませんが…
フモトスミレにご挨拶♪
樹林帯抜けたら溶岩のガレ場!
峠に着いたもよう…
桙峠(鉾立峠)1360m
ド~ンと白口岳
僕 あのお山に登った事あるよ
そうよ ここから頑張って登ったのよね ビビ♪
5年ぐらい前だったでしょうか…
ビビと共に鉾立峠から白口岳へそして
稲星山 中岳 天狗ヶ城 久住山と周った事が懐かしい…
その時の思い出がよみがえります
ところで…この鉾立峠には
今から150年以上前 ホコが立てられており
鉾峠(ほこんとう)と呼ばれていたそうです
そのホコは金属ではなく 木材のホコだったようです
その為 鉾立峠の碑には 桙の字が使われています
その桙の高さは 地上八尺 約2.4m あり
四天梵字が書かれていたそう
法華院の境地は岡領に所属し 峠を境にして
法華院側の境地は殺生禁断の聖地であったらしく
その殺傷禁断の聖地ならではの伝説が幾つか残されることに…
鉾と思われる朽ちかけた柱状の木は
昭和22年頃まで残っていたらしく
昭和23年に国体に合わせて木の鉾を立て直したそうですが
そのまま朽ちてしまい 今に至るといいます
三俣山
白口岳の右側に見える三俣山
今回は見るだけで 反対側の立中山へと向かいます
立中山へGO!
道はズルズルの急坂!
忍の一文字で登る
山頂に近づくと…
道はなだらかになり 季節が季節であれば
ミヤマキリシマの花道を歩く事に…
残念な事に今の時期は花の少ない時…
ミヤマキリシマの花も今はまだ 蕾のまま…
じっとその時を待っているようです
しかし 中には気の早いものもいるようです…
外が気になるのでしょう ポツポツと
ピンクの花びらを そっと開いて
周りの様子を窺っているよう…
クサボケ
ミヤマキリシマ
気の早い子がここに…
立中山(たっちゅうさん)1464m
なだらかな稜線上の 少し剥げた感じの広場が…
ここが立中山の頂上です
広い山頂はミヤマキリシマの名所でもあり
自由奔放に歩かれた跡が道となって残っています
立中山の読みは 塔頭(たっちゅう)が語源とか…
その立中山は 時期を合わせれば
ミヤマキリシマの世界を味わう事が出来るお山の一つです
さてさて… 大船山を背に
ビビにモデル犬となって貰って証拠写真を撮ります
き…緊張するなぁ…ビビ
さて…この山頂には 40年前にも立っていた私
白口岳 中岳方面
穏やかに広がる立中山の山頂
40年前と変わらぬ姿がここにあります
その頃の私は まだ山を初めて1年にも満たない
若さだけが取り柄の 無謀という意味すら知らない
若葉マークの山女…でした
大船山に登った時に見る山中山への稜線は
なだらかな曲線を描き
何ともいえぬ魅力を放っておりました
そして 先輩たちの話を盗み聞きして
迷うはずなどないような稜線を思い浮かべ
尾根を進めばいいのだと…
若葉マークの山女は安易にその地を訪れました
それも単独で…
山を舐めたら あかんぜよ!
今思えば無謀な事を…
道は 今のような踏み跡もなく…
方向を見失うような樹林帯をもがき
命からがら 坊がつるに降りた事を思い出します
何時だったか…何気に チチにその事を話をしたところ
何度か訪れた大船山から見る立中山への稜線が
チチも気になっていたようで…
なんと無謀な事をする奴だ…と言いながらも
行ってみよう!という事になりました
そして…40年ぶりのリベンジをする為に
今…ここに立っています
大船山が誘います
今度こそ 立山中からそちらに伺います!
ミヤマキリシマの株の道…
まだ大船山が見える灌木帯…
アセビの樹林帯の迷い道?
バイケイソウの葉が目立つ広場?
標識?
佐渡窪ルートのT字分岐
苔むした感じの鞍部?に出ると
そこは佐渡窪の分岐
T字の分岐に見えますが 鉢窪への道もできており
十字の交差点と言えるかもしれません
しかし ここから大船山への道は
壁の様に立ちはだかる目の前の樹林帯を
直登していかなければなりません
途中 アセビの樹林帯の中で
逆コースから来られた若者たちに出会い
軽く会話を交わしたことを思い出します
今からあのザレ場を登るのですか~
ええ♪今から登りに行きます
急だったでしょう
上から下って来たんですか?
笑顔で返すチチ
ええ…だけど
あそこを ワンコも一緒に登るのですか?
はい一緒です
うっそ~!
顔を見合わせながら
驚きの表情をみせた若者たちの表情が
今 実感として感じる瞬間でもありました
チチは事前に地図上の地形から把握はしていたようですが
能天気な私は…
現物を見て改めて驚くパターンです
ここからは半端ない急坂の始まり
歩き始めて思ったこと…
ここを下ってきた若者たち凄いな~
わたし 下る方が嫌かも…
登って 登って
ひたすら 登って…
これでもか~と
木の根に縋るように登っていきます
踏み跡が薄くなり
踏み跡があちらこちらに広がり
本来の道を見失うような急斜面が続きます
さらに登って登って
チチが道を確認中は ビビ待機!
やっと見えてきたスカイライン?
懐かしき青空~!
三俣山と鉢窪
開けた尾根に飛び出します♪
本来ならば左方向の尾根を進みますが
右側に小さな展望台を見つけ そこで景色を楽しみます
三俣山と鉢窪がはっきりと見えます
その横の尾根を歩いてきたのだと確認します…が
こうして見ていますと…
大変な思いで登ってきたのが嘘のようです
大船山と平治岳
進行方向には 大船山と平治岳が
その姿を見せて迎えてくれます
大船山の向こうに見えます平治岳の山頂部は
南北に二峰に分かれており
その姿を、狩に使う狩又の矢に例えて狩又山とも呼ばれていました
しかし 猟の言葉は信仰の聖域にふさわしくないという事で
東の山腹にあるヒイジの野を山名にしたといいます
平治は当て字ですが これを幣持と考え
修験道由来とした人もひたそうです
再びアセビの樹林帯へ…
樹林帯に沈む様様に歩くと…
痩せ尾根
狭い痩せ尾根になり
不気味に伸びる木々の間を ひたすら登ります
少し日差しが差し込む感じで 明るくなるころ
次第に 大岩が目立ちだします
それでも急な登りに変わりはありません…
チチ そこまで行ってもいいですか?
チチの動きを見ながら動くビビ
私は ただ只管 下を見て登っていくだけ…
…と ふと明るくなった景色に
目線を上にあげると…
ムシカリ(オオカメノキ)
痩せ尾根を囲む様に咲く
ムシカリの花が目に留まります
ここで休もうか…
狭い尾根沿いではありますが
白いムシカリの花を見ながら一休憩する事に…
ザックを下ろし 暫し花見方々身体を休めますと
何処からともなく 優しい風が吹いてきて
噴き出た汗を拭きとってくれるよう…
ビビも少々疲れているのでしょう
水を飲んだ後は すぐに横たわります
あと どれほど登れば 大船山に着くのでしょう…
そこに見えるのに まだ遠く感じる大船山
ただただ…ファイトでございます…
バイケイソウ
草に覆われた岩の斜面
急な登りが続きます
樹林帯の切れ間より 何かが見えます
危険と感じる所では チチの合図があるまで待機するビビ
その後ろ姿は チチに集中しております
その向こうに見える大船山の頭…?
兎に角進もう 空に向かって…
見えていた正体はこの奇岩?
奇岩から見る三俣山
少し緩くなったか?どの辺り?
細目に地図確認をするチチ
その間は静かに待つビビ
手作りの標識?
登って下って…
さらに進んで
鉢窪 ガレ場ルートの標識
鉢窪からの直登ルートの出合です
このルートは危険!らしい
ルンゼを直登するのでしょうか…
フムフム…気になるところ…
横目に見ながら通り過ぎます
大船山
はっきりと大船山のてっぺんが見えてきました
人が立っているのが確認できます
もうすぐです
もうすぐ頂上に辿り着けそうです♪
ミヤマキリシマの株尾根が頂上まで続きます
最後の急登です
遮るもののない ミヤマキリシマの間を
登っていきますが ビビの姿が見えません
黙ってついてきているようですが…
九重の山々
振り返れば
見慣れた九重連山の姿が 背中を押してくれています
あともう少しファイトでござます!
御池(おいけ)
冬の時とは装いも変わり
波の立たない水面が鏡の様になり
空を映し 別の世界がそこにあるよう…
山頂の岩が見えた!
大船山 1786m
わんこが登って来た~
子供の声が頭上からして見上げると
山頂の岩場が見えてきました
登ったど~
賑やかな山頂が迎えてくれて
漸く大船山の頭に辿り着いた事を実感します
いつものルートから登った大船山も
立中山からの登った大船山も
辿り着けば変わらぬ趣で迎えてくれますが
やはり違うルートから登ると 達成感にも違いが生じるのでしょうか
どことなくいつもと違う感じを受けながらも
同じ風景にホッとした時でもあります
ビビもまた…九重の1700mのお山をあと一つ残して
大船山を登り切りました…
あとは星生山だけですが…これは難しいでしょう…
それでも 13歳という年齢で
良くついて登ってきてくれたものです
見慣れた展望…
だけど飽きる事はなく 暫し腰を据えて見つめます
阿蘇山
涅槃仏(ねはんぶつ)とも寝観音(ねかんのん)とも呼ばれる阿蘇山の姿は
朧げに春の空に溶けています
由布岳
薄っすらと浮かぶ由布岳の姿…
西と東の峰は由布岳の耳のよう…
今日も人で賑わう山々に 耳を立てて
何を聞いているのでしょうか…
満喫したよ
達成感十分だよ
さぁ~下ろう
樹林のトンネル
段原(だんばる)1680m
段原まで下ると 欲が出てくる私
下る時に見えていた 北大船山
この天気 このタイミング…
チチ 北大船山に行きませんか?
えっ 行くの!
はい♪
呆れ顔のチチ
どうぞ 私の我儘 通りゃんせ~♪
足下に咲く 黄色いお花が笑っていました
キジムシロ
北大船山 1706m
段原からはすぐの北大船山
ここも1700m級のお山です
北大船山でのビビ
疲れた様子がちらほらするけど
嬉しそうに記念撮影
由布岳
火山帯特有の池がある窪み
周回してみたいと駄々を捏ねるがこれは通じず
遠くに見える由布岳を眺めてみます
ズームにて由布岳
チチがふと…
ここは冬も面白そうだな…
ねっねっ そうでしょう
冬に来ようか…
やった~♪
これでまた、年末の予定が決まりました♪
大船山
段原に戻る途中に見える大船山
今年の冬に お会いできそうです♪
段原に戻って
頑張ったねビビ
今度こそ 本当に戻りましょう♪
ムシカリ
一気に下って
5合目の展望
ムシカリの花が満開に咲いて
白い花と青い空を添えた九重の山々が見事です♪
立中山の分岐越えて!
ノンストップで下って!
大船山入り口
三俣のすそ野に広がる坊がつる
三俣山が迎えてくれます
ただいま~♪
我が家に戻ろう~
テントの花の咲く坊がつる
メインのコースしっかり歩いたよ
頑張って
頑張って
登ってきたよ
少し休もう…
あるもので日陰を作って
風の子守歌を聴きながら お昼寝タイム…
お腹がすけば食事をして…
これからは 何をするわけでもない
の~んびりと今日という日が終わっていきます
40年ぶりのリベンジ…
今日は良い夢が見れそうです…が
空には筋雲と 飛行機雲…
ちょっと明日のお天気が気になります
それでも疲れた体は
早々に深き眠りへと堕ちていきました
明日は明日の風が吹く…
坊ガツル
坊がつるの坊は 法華院の坊を意味し
ツルは水流のほとりの平地を指す地形の名の事
坊ガツルは かつて法華院からのアセビ小屋の東側の平地を指していましたが
現在は、分地上の凹地形全域に対して使用しています
それは昭和6年5月30日 大船山貯水池に関する反対陳情書提出にあたり、
ダム予定全域の地名が必要になって、加藤氏が凹地全域に拡大し
坊がつると称したからと言います
つづく
2度も書いたら疲れは3倍以上、疲れたでしょう?
テント泊での登山、頑張っていますね。
私たちは車中泊の旅もほとんどしなくなりました。
何年か前には正月の飯田高原で車中泊、冬の久住を歩いたのがウソのようです。
久住は何度行っていもいいですね。来年も行かれるとか、記事を楽しみにしています。
ビビちゃんとのGW九州遠征、天気が良く、眺望
にも恵まれ、早く咲いたミヤマキリシマにも出逢え、最高でしたね。
ビビちゃんも大変だったでしょうが、満足された
ようですね。
大船山、ミヤマキリシマにはちょっと早かったよ
うですが、山全面ピンクとなる満開時に出逢いたいものです。
九州まではなかなか足を向けられません~貴レポ
を楽しませていただきました。
実はまだ立中山から大船山へは登ったことありません。
レポ見たら行きたくなりますね~
もう次期、立中山もピンクに染まる季節がやってきます。
楽しみですね~!!
有難うございます
本当に 撃沈しましたが 同じものは掛けずとも
記憶をたどって再挑戦をして書きました~(笑)
お正月の久住山に車中泊で…
めちゃくちゃ寒かったでしょう!
九州と言えども 南国の北海道と言われている所
でも もしかしたらどこかですれ違っていたかもですね
我が家はほぼ毎年のようにお正月前後で
九重のお山を訪問していますから(笑)
本当に 何度訪れてもいいお山ですもの♪
コメントをありがとうございます♪
入山日とメインの山行日が好天で
本当によかったと思います
ミヤマキリシマはやはり5月半ばぐらいから
6月にかけてが見ごろとなるようですね
チチはこの時期に縁がなく ミヤマキリシマの花盛りを知りませんが
時期を外す事で 静かな九重の山々を愉しんでいます
紅葉時期とミヤマキリシマの時期は渋滞発生が凄いらしいので…(笑)
それでも ピンクに染まった九重のお山は 絶対見る価値はありますね…(笑)
九州遠征はビビにとって最後となるかもしれませんが
天気に恵まれてホッとしております
コメントをありがとうございます♪
漸く40年ぶりにリベンジを果たす事が出来ました
そして そのころの自分がどれほど無謀な事をしたかも
知る事となりました~(笑)
今は道ができているので
意外に人が歩くようになっているようです
でも、やはり静かなルートで 面白いです
地図は必須のようですが
今度は鉢窪からのルンゼの直登…狙っているのですが…(笑)
立中山のミヤマキリシマの時期には人も多くなるのでしょうね
時季外れながら楽しんできました♪
立中山のルート バボ様が好きそうだと太鼓判です
距離は短いけど 愉しめましたよ♪
何時かレポを楽しみにしています♪
コメントをありがとうございます♪
ビビちゃんも九州入りでしたか。
テント、食料を担いで いや^もこれは凄い体力と健脚ですね、いやはやもうオイラには到底マネできない山行です。特に立中山から 大船山ですか、以前は何度か歩きましたが あのラフルートよくもまあ、トライされましたね
最近はあのルートを歩く登山者はすくないようですから。
自分を含めて昨今の登山者は定番ルートを歩くのが多くこうしたマイナールートは好みませんよね
特にお若い山ガールさん達にはファッションが大事と見えて汗は禁物?とか聞きますから~~
久し振りでブログ拝見しましたが 本当によくよく細部までご存じで九州の我々には及ばぬ内容に大いに感銘を受けました、
改めてお二人とビビちゃんの健脚に脱帽です、最近は
山も回数も減少、逆に山野草散策の比率が高くなってしまいました、
生の抜けたような 追いかけコメントで大変失礼しました、当時は長者原の駐車場リニュアル終わっていましたか?
今は素晴らしく綺麗になって整備終わっていますよ。
お元気なようでうれしいです
最近は忙しくて なかなかブログ縦走もままならず
自身のブログすら更新ができていない状態です(笑)
体力というより 最近は意地で登っているような感じです(笑)
行きたいところがあるから 我慢しなければ行けませんものね^^v
40年ぶりに漸くリベンジできてホッとしていますが
まだまだ歩ていないコースがあるので トライ計画しております(笑)
山ガールを卒業した山婆は 加齢臭の臭いも気にせず…ですから(笑)
好きな山の事は気になるので調べただけで…
知識は偏ったものです…ですので恥ずかしいばかりです
長者原の駐車場綺麗になっているのですね
行くたびに変わっておりイメージが現代っぽくなってきています…
どちらがいいかは別途して いい感じですね♪
忘れないでいてくださる事がとても嬉しいです
コメントを有難うございます♪