山に癒されて…♪

ご訪問有難うございます 
自己世界の超ロ~ング日記です
気の長~い方 辛抱強~い方
笑って読んで頂けると嬉しいです

5月の九重山  風雨の中の星生山 2

2015年05月06日 | 山登り 九州のお山
坊ガツルのテン場からの続きです



雨脚は一向に変わらず強く降ります
先の見通しも悪いまま
まずは法華院温泉の方へと進みます


脚下照顧

法華院温泉山荘の入り口では 石の靴がお出迎えです
これを持ちあげられれば成就する?
いえいえ…これ以上お腰を痛めたら何にもなりません
静かに両手を合わせて祈るばかりです

安全登山祈願を…


法華院温泉山荘

いつもなら、登山客で賑わう法華院温泉の入り口付近は
静かな装いで 雨の音だけが響きます
窓越しに見える休憩所の中は、混雑しているようですが
さすがに、外に出て休憩をされている方はおられません

その前を通り過ぎていきます



法華院温泉の裏の道に
新たに登山道が整備され、階段がきれいになっています
堰に沿って急な登りの道が歩きやすくなっています



道は山道へとなり
岩のごろつく道を滑らないように登って行きます
やはりガスは付きまとい
前方の視界は遮られたままです



久住山名物といっても過言ではないのではないでしょうか…
この黄色い印
これでもかと付けられて 道案内をしてくださいます

この道標すら見失うほど
濃いガスに覆われやすい所でもあります
今回は、ガスってはいますが
まだ道の確認ができる範囲で、不安はありません


北千里入り口

さて急な岩のごろつく道を過ぎると
北千里に出ます
ガスはまるでカーテンを引いたように
行くてを阻んでいるようです

この先の様子すら見えず
折角の硫黄山の噴煙も見る事はできません

方向を確認しながら久住分れを目指して進みます


北千里

ガスが不気味に動き 浮かび上がる山の影…
見えたり隠れたりしながら、北千里の様相を見せ始めます

その現れ方が幻想的で、雨が降っている事も忘れるほど
引き込まれていきます



久住分れへの登りです
右方向にある硫黄山の噴煙は見えません
匂いすら微かで 硫黄山がある事すら気付かないほどです

名物のあの黄色のペンキが、
こちらですよ♪と 導くように上に伸びています

誘われるように
岩の道を ゆっくりと登って行きます


久住別れ

灰色のキャンバスに
ぽつりと立つ標識は目立ちます
まずは少し右寄りに下って、避難小屋に立ち寄る事にします


避難小屋

周りはひっそりとしていますが
避難小屋の中は熱気でムンムンしています
みなさん考える事は同じで、
雨を避けるように 中で 休憩をしていました



避難小屋の裏から 星生山へと向かいます
しかしこの頃には 雨風共に激しくなっており
視界もまた…一層 奪われております

まだ、行った事のない星生山…
その姿すら見る事ができません
足もとの踏み跡の道を見て歩くだけです



星生崎の岩の姿がガスの中に浮かびます

あれが山頂ですか…?
あそこが山頂ですか…?

いくつものピークがあるように見える稜線
どれが山頂か わかりません…



風は雨とともに容赦なく叩きつけてきます
時折、体のバランスを崩す勢いで押してきます



何くそ!

負けるものか!



…っととと


急に風がやむかと思えば 方向を変えます


雨は眼鏡を濡らし、余計前を遮ります
地図で方向を確認しながら
岩尾根を進みますが
先が見えず よくわかりません
このまま進むかどうするか…

一番高い岩の上に立ちます
周りは見えません
微かに 先に尾根がみえますが
道は一旦下っています…


標識ないよ…?
ここが一番高い?
ここが頂上?



結局このときはここで納得して下ります

後で確認すると
この先の微かに見えた尾根道を辿って進めば
頂上があったという事がわかり

ガックリと肩を落とす事になります

しかし、この時は、素直に思っておりました

やっと星生山に 登れたわ~♪
これで九重山の1700m以上の7座 登れたのね~♪


雨の中で感覚がマヒしていたのでしょうか
安堵して、テン場まで戻って行くのです




帰りは、北千里の道もガスが少し上がり 良く見えます
足どりも軽くテン場に急ぎます


猿岩

北千里の門番の様な猿岩も迎えてくれます
この時、猿岩も、勘違いをしている二人を見て
こっそり笑っていたのかもしれません…

びっしょり濡れてしまった体…
じっとしていると熱が奪われてしまいそうで
テン場に戻ると
早々にテント内にもぐりこみ
トイレに一度出たのみで
朝まで、テントから出る事はありませんでした

明日は本命…
まずは生気を養うために、夕食も早々にして
すぐに寝袋に入って寝ることにしました


星生山に登れていない事すら知らずに…


テントを叩く雨の音を聞きながら、
明日の黒岳の事を考えて深い眠りに入りました


つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿