アメリカ!編みんぐ_AMING

アメリカ/ 魅了された編み物生活

Wikipedia ウイキペディア

2009-12-22 04:23:53 | Weblog
昨日、テレビで<Into the wild >という映画を見て、久しぶりに涙を流した。最近ではなかなか涙も枯れ果てたのかと思うときがあるくらい、涙が恋しくなることがあるのだが、この映画でノックダウンという感じで、ソファーの上で毛布で顔をこすりながらすすり泣きしてしまった。これこそ、友人の本<話があるの>で書いてあった<アダルトチルドレンの犠牲者>ともいうべき青年が社会との断絶を決心して全米の大自然を放浪した挙句、最低の量の米を持ってアラスカの荒野へと踏み込んでいく。2年後に、彼はアラスカの原生のなかに廃棄されていたバスの中で死んでいるのをムースハンターに発見されるという大まかな物語だが、これはノンフィクションをもとに映画化されている。最後に主人公アレックスをアラスカまで送った老人のロンが、アレックスと知り合った間なしに、自動車の中で<今時、なぜこんなお金もなく、食べるものもろくにない放浪の生活をするんだい?>という問いに対して、アレックスが自分のおさない子供時代から両親の喧嘩を見て育ってきたこと、両親の欺瞞に満ちた愛のない生活に疲れ果てたことを告白するシーンがある。これに対して老人のロンは大きなため息まじりにたった一言<Shame !!>とつぶやくところは心打つシーンである。愛を求めて与えられなかった青年とその赤の他人の青年に祖父のような愛を抱く老人。彼はアレックスに<何もかも、人を許すと自分の目の前に光が輝き、見えてくるものがあるんだよ>と彼を諭す。<こんな映画を見逃してたのかと思って、お気に入りのウイキペディアの検索に行った。

http://en.wikipedia.org/wiki/Into_the_Wild

そして、これは日本語の<Into the wild> のウエッブサイト
http://intothewild.jp/top.html

日本語のウイキペディアではあまり詳しく紹介されていなかったが、英語版はなかなかのものだった。そうこうしているうちに、一番上に大きな字で<PLEASE READ A PERSONAL APPEAL FROM WIKIPEDIA FOUNDER JIMMY WALES >という見出しが飛び込んできた。初めてウイキペディアの設立者の名前が登場して寄付金のアピールだった。長年ウイキペディアの恩恵を預かった私はすぐにこのオンライン寄付に参加した。まだまだ日本語版の記事を書くボランティアが少ないのか、時々、英語版と比べて内容が浅いと思われることがあるので、私の退職後にはぜひ参加して、書きたいと思っている。
このオンライン寄付のリアルタイムでのページもなかなかおもしろくできていて、世界中の寄付者のコメントや名前が秒刻みで表されて同じ時刻に、世界中の人が草の根運動のように寄付しているのがわかる。こういうアイデアはさすが、アメリカらしい。人様にさらけ出してと思われる方もあるでしょうが、私は世界中の人がこうやって励ましていることを共有し体感することができるのはすばらしいことだと思った。
自己自慢するつもりではないのですが、下のページで見てください。

http://wikimediafoundation.org/wiki/Special:ContributionHistory/en