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アメリカ/ 魅了された編み物生活

母の日、Mother's Day

2006-05-16 07:28:11 | Weblog


今日5月の第2日曜日は<母の日>である。アメリカでもMother's Dayは祭日ではないがイースターの後の賑わう日曜日である。どこも朝からレストランはブランチ<朝食と昼食を兼ねた食事のこと>をとる家族の行列でいっぱい。中には行列に閉口して、母の日には食事に出かけず翌日のディナーにレストランに行くという例年の協定を家族でしているところもあるくらい、アメリカのレストランではどこももうクレージーな混みようなのだ。交差点には花売りが立ち、赤信号で止まっている車に母の日の花束を忙しくドライバーに売っている光景があちこちで見られるのもアメリカならではだろう。

日頃、母の日になんにもしない日本に居る我が子供達のことを情けないとこぼしていたせいか、夜仕事から帰宅すると息子が<お母さん、コンピューターデスクに行ってみて!>というので一体何のトラブルシューティングが起こったのかと心配してデスクトップを見てみた。<お母さんブラウザーを開けてみた?><うん、開けたけど、なんなん??><まだ、わからへんの!>と息子。業を煮やした息子が<ほら!キーボードもマウスもワイヤレスやろう??><ひえ~~~っつ!どうしたん?><母の日のプレゼントだよ、オフィスディポでお母さんのために買ってきたんだ。50ドルだったよ。>息子の機転の利いたプレゼントに2度びっくり。
いままで、息子はプレゼントを買うお金もなく、毎年5ドルで母の日のカードをスーパーのセイフウエーで買ってきては、そーっとテーブルに置いてくれていたものだが、そんなささやかなプレゼントでも私には涙がでるほどとっても嬉しかった。

小学校、中学校のときも大枚5ドルをはたいてくれた母の日のカードはいまでも大事に引き出しの中にしまってある。それから比べると、今年はワイヤレスのキーボードセットをプレゼントにくれ、息子の成長を頼もしく見た思いがする。もちろん、お金の出どころは私だが、日ごろから私がキーボードのワイヤーを<今度は、絶対ワイヤレスを買わなきゃあ!!>と山盛りどなりちらしながら叩いているのを見ていて考えていてくれていたのだろう。

今年は正式に運転免許もとり、もう私が助手席に同乗しなくても、一人で運転できるようになった。ひとり立ちの第一歩である。アメリカでは運転免許証は日本と違い単なる運転免許証ではなく、社会的にも経済的にも個人信用を代表する身分証明書なので非常に大切なものである。日本の戸籍謄本に近い重要なステータスなのだ。
私の解釈ではアメリカの運転免許証を持てたら、やっと成人し、昔言葉では元服したことと同様だ思っている。

それで、今年の春から息子にはひとり立ちの第2歩として、銀行の口座を開設してこう言った。これから毎月5万円を生活費として入金するから、食費や雑費は自分でそこから買い物をするように。これからは息子が生活費の家計を管理し、息子名義の口座の金銭出入りが発生すると自ずから個人信用を積み上げていくことになるから、大学にいくときにも非常に大事なんだよと教えた。そんなわけで、レイジーな母親は手抜きならず、重たい食料を買いに行くことも必要でなくなってきたというわけである。

4月に息子に分担を譲ってから、意外にも彼は、几帳面に冷蔵庫をチェックして<今日は牛乳、オレンジジュース、ジャガイモ、玉ねぎがいる>とこまめに買い足してくれるようになった。今日などは、<お母さん卵ケースが1ケース買うともうひとつ1ケースタダになったよ!>と興奮している。英語では<Buy one Get one more free>といって、スーパーでは良くあるセールである。こんなことはやはり自分で買い物を経験しないと興奮しないものだ。また、男性に特有の買い物したがらないケチ症候群があるので、私みたいに<あっ、ちょっとこの調味料も買ってみようか?>なんて言う衝動買いがないので結構、良い家計のアシスタントだなあと感心したりしている今日この頃である。



母の日には私たちの住んでいる市ではストリートフェアといって、歩行者天国のようにテントのマーケットが立つ。息子によると前日から始まったようで、もうとっくに友達と露天の食べ歩きをしたそうだ。今日は朝から一人でストリートフェアを見に行った。ハンドクラフトショップやホットドッグ、かきのフライやイカリング、フライドポテトと子供連れの家族が繰り出し盛況だった。下の写真は即席の動物園で急騰した温度に黒豚ちゃんもすっかり蒸し豚になった気分だ。今日は久しぶりの汗ばむカリフォルニア陽気の母の日だった。