私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた。日暮れよりすこしはやく夜が降りてきた、午後六時過ぎの銀座、並木通り。アスファルトを輝かせる水たまりを踏み荒らし、ためらいもなく濡れながら近づいてくる。店先のウインドゥにくっついて雨宿りしていたわたしに、ぬすんだ傘を差しだした。その流れるような動きは、傘盗人なのに、落ちぶれた貴族のようにどこか優雅だった。これは、いっそうつくしい、と言い切ってもよい姿のようにわたしは思った。
「私の男」の第一章の出だし
銀座の情景も雨も傘の色も男の風貌も映画のように浮かぶ小説って!!
わたしは芥川賞受賞作品は、注目していて「文藝春秋」を買って読むのです
この時芥川賞を受賞したのは「乳と卵」の 川上 未映子で
直木賞受賞作品はあまり積極的に読んでいません。
桜庭一樹のちょっといやけっこう前の138回直木賞受賞作品を
出張先での書店で文庫本になっていたのを見つけて買って読みました。
週刊文春に連載中の「伏~贋作里見八犬伝」がオモシロくて桜庭一樹作品を読もうと思ったわけです・・・
桜庭一樹恐るべし!!
章ごとに時系列が過去に、語り手も変わりそして謎が徐々に解明されてゆく・・・
ちょっとキツい内容ですけど、切ないですよぉ~
わたしは純愛小説だと!!
読み終わった今、なんというかスッキリはしてないんだけど、
わたしのように、ふつうに生まれて
ふつうに過ごした幼少時代に関わった人間(両親は特にだけど~)に感謝しながらも、
わたしなどには体験できないもっと深い本当の『愛』について考えてみましたぁ~
リアル私の男についても
最近オンナ問題浮上して、ちょっといじめていたのですが
許してあげましょう~
深い愛で~(笑)
こんばんわ
タイトルに惹かれ、私も一言
私の人生には、男必要!
今はスペシャな人がいるけど...(*^^)v
思うようにはいかない(笑)
でも、いないと困る(~_~;)
いつまでもドキドキする気持ちは持ってたい(*^_^*)
ねえさんの男は?
そりゃ~very スペシャルでしょうね(*^^)v