先日闘病中の原田芳雄さまをTVで拝見し、あまりにもスクリーンで観てきたお姿と違っていて涙がはらはらと溢れました。
彼の役者としての演技はもちろんですが、『タモリ倶楽部』内の鉄道企画を通してタモリさんとの交流を深め熱心な鉄道ファンである事などが記憶にあります。
私の最近の記憶の原田芳雄さまは『白州次郎』での吉田茂と『火の魚』での室生犀星 どちらも丸めがねが印象的でそっくり~!!
『火の魚』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/program/etc2009/drama09/
NHKオンデマンドで配信中です。
興味のある方はぜひご覧下さい。後悔はさせません!!(笑)
原作は室生犀星の小説『蜜のあはれ』(1959年)の表紙「金魚の魚拓」の製作をめぐる、室生犀星と装幀家の栃折久美子との物語。1960年中央公論社刊。
数々の賞を授賞したこの作品はNHK地方放送局のドラマの中でも秀逸だと・・・
原田氏 扮する 村田省三は
>かつては都会に住み、ベストセラーを連発した流行作家だが、現在は故郷の島に戻り、独り暮らしをしながら小説を書き続けている。東京からやって来た編集者・折見に無理難題を言っては困らせる…。
尾野真千子 演ずる 折見とち子
>東京の出版社に勤める編集者。村田の小説が好きで、担当を志願し島に通うようになった。一見おとなしそうだが、作品のことになると一歩も譲らず、村田をやりこめる。数年前に癌を患い、死を身近に感じていることを村田に隠している。
この二人芝居とも思わせるセリフのかけあい
折見の丁寧すぎるくらいの言葉づかいが
このストーリーをさらによくしていると
村田省三に対しての折見とち子とのかけあいは、気持ちのよいくらいの丁寧な日本語が出てくる。
「拝読いたします」「僭越ながら」「お言葉を返すようですが」・・・
このドラマは切なく哀しい生と死を表しているのでしょうが、それ以上の「愛」が感じられて、いつも愛に飢えた時繰り返し観ている作品です。
折見に会いに真っ赤なバラの花束(たぶん2万円)を抱え病院の階段を登る村田(原田芳雄)
切ない~
復活を望みます