金曜日のニュースでやっていた、香川の病院での体外受精時の受精卵取り違え事件。
皆さんは、どう思われましたか?
皆さんは、どう思われましたか?
もちろん当の本人には大変お気の毒な話で、病院側のずさんな管理と、あの全く誠意のない記者会見はひどいものだったな・・と思います。
それを充分に踏まえた上で、私の感じたこと、それは・・・。
やはり、「生命誕生という神秘」を、人工的に操作してしまった人間という生き物・・・が、そもそも間違っていたのでは・・ということでした。
こんなことができる動物は人間以外ほかにいません。
本来、生命の誕生というものは、奇跡であり、オスメスの性行為によって生じた結果。
それが本来あるべき姿なのです。
性行為もない男女に、他人があれこれ手を出すような問題ではないのですよね。
それが本来あるべき姿なのです。
性行為もない男女に、他人があれこれ手を出すような問題ではないのですよね。
近年の生殖医療の発展には目覚しいものがありますが、いつかこういう悪夢が現実になるのでは・・と私はかねてからずっと思っていました。
ニュースでは、日本で初めての受精卵の取り違えだとか言っていたけど、ホントに初めてかどうかなんて、誰もわかりません。
もしかして、「取り違え」に気付かないまま産んで、自分の子供と思い込んで育てている人も、いても不思議ではないんじゃないでしょうか。
もしかして、「取り違え」に気付かないまま産んで、自分の子供と思い込んで育てている人も、いても不思議ではないんじゃないでしょうか。
それと言うのも、やはり私自身が似たような体験をしていたからです。
私は、体外受精こそしていませんが、人工授精を何度も経験しており、そのたびに心のどこかでずっと今回のような不安がありました。
自分の体内に精子を注入する時、「ホントにこの注射器に入ってるのは自分のダンナの精子なんだろうか・・」と。
自分の体内に精子を注入する時、「ホントにこの注射器に入ってるのは自分のダンナの精子なんだろうか・・」と。
だって、同じ日に同じ病院で人工授精する人は何人もいるんです。
その病院では、人工授精する人は朝一番で病院に来なければいけないことになっています。
朝、会社に行く前のダンナの精子を家で採取し、透明カップのような物に入れて、温かくした状態で(できればブラジャーの胸の谷間に挟むのがベストだそうです。私はしていませんでしたが。)病院へ運びます。
この家から病院までの時間ができるだけ短いほうが、新鮮な精子が使える、ということになります。
なので、みんな朝一番に来るのです。
その病院では、人工授精する人は朝一番で病院に来なければいけないことになっています。
朝、会社に行く前のダンナの精子を家で採取し、透明カップのような物に入れて、温かくした状態で(できればブラジャーの胸の谷間に挟むのがベストだそうです。私はしていませんでしたが。)病院へ運びます。
この家から病院までの時間ができるだけ短いほうが、新鮮な精子が使える、ということになります。
なので、みんな朝一番に来るのです。
病院の受付に、同じようなカップを持った女性がいっぱい来ます。
一応、カップに私の名前は書いてあります。
そして、受付でそのカップを病院の女性に引き渡します。
一応、カップに私の名前は書いてあります。
そして、受付でそのカップを病院の女性に引き渡します。
その後、何が行われているのかは、全く見えません。見せてもらえません。
それから私たち女性は、1時間半から2時間ほど時間を潰して、また病院に戻ってくるよう指示されます。
そして戻ってきた時には、精子はすでに注射器の中に入っており、それを子宮内に注入して終わりです。
その後、「静養室」というところで、30分ほど腰を高くして状態で休みます。
静養室は一応カーテンで仕切られた個室になっていますが、6~7部屋くらいあって、たいがい満室です。
それから私たち女性は、1時間半から2時間ほど時間を潰して、また病院に戻ってくるよう指示されます。
そして戻ってきた時には、精子はすでに注射器の中に入っており、それを子宮内に注入して終わりです。
その後、「静養室」というところで、30分ほど腰を高くして状態で休みます。
静養室は一応カーテンで仕切られた個室になっていますが、6~7部屋くらいあって、たいがい満室です。
つまり、同じ日のだいたい同じくらいの時刻に、6~7人が同時に人工授精を受けているわけです。
しかも、受付で皆同じくらいの時間にカップを手渡してからは、完全に自分の目の届かないところで、何が行われているかもわからない。
(一応、説明では、その間、精子の洗浄、濃縮が行われているということですが。)
しかも、受付で皆同じくらいの時間にカップを手渡してからは、完全に自分の目の届かないところで、何が行われているかもわからない。
(一応、説明では、その間、精子の洗浄、濃縮が行われているということですが。)
本当に精子が入れ替わっていないのか・・っていうのは、いつも思っていました。
まして、産婦人科の診察台では、カーテンが引かれていて先生の顔は一切見えない。
診察台まで誘導するのはいつも看護婦で、忙しい先生は、ギリギリにならないとやって来ない。
で、精子注入前に、先生が、両脚を開いている私に向かって、「○○nanaさんですね?」と音声で確認するのみです。
まして、産婦人科の診察台では、カーテンが引かれていて先生の顔は一切見えない。
診察台まで誘導するのはいつも看護婦で、忙しい先生は、ギリギリにならないとやって来ない。
で、精子注入前に、先生が、両脚を開いている私に向かって、「○○nanaさんですね?」と音声で確認するのみです。
まあ、自分の名前が合ってるんだから、滅多なことはないんだろうけど、こういった極めてアナログ的な確認作業しかしようがないわけだから、100回に一回とか、1000回に一回とか、間違いがあってもおかしくないんじゃないかなぁ・・・って、ずっと思っていました。
きっとこのニュースを見て、香川の同じ病院で体外受精や人工授精を受けた人たちは、「もしや私の子供も間違いでは・・・??」って不安になったのは、間違いないだろうし、この病院のみならず、全国の体外受精を受けた親たちも不安になったんじゃないかな・・って思います。
やはり、所詮、人の命なんで、人間の手で操作するべきものではなかったのだと思います。
私が、不妊治療に再チャレンジできなかったのは、心のどこかにいつまでも
「不妊治療は、人として不自然だ」という思いがあったからかもしれません。
「不妊治療は、人として不自然だ」という思いがあったからかもしれません。
自分の愛した人と、ごく自然な形で愛し合い、ごく自然な形で妊娠するのが、本来の人間の姿だと思うから・・。
自分の知らない男女の受精卵が、自分のお腹の中で成長している・・・なんて、絶対にあってはならないこと。
これは、やっぱり「生命の誕生する神秘」を、人工的に操作してしまった人間に対して、神様が与えた「罰」なのではないでしょうか・・。