nanaのつれづれ日記

2019年12月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。まだ過去記事を整理できていないのでご了承ください。

子供がいても・・。

2010-05-31 19:12:38 | ♥子なし主婦の思うコト
以前話したかもしれませんが、前職で、いつも私のことを可愛がってくれているおじさん(おじいちゃん?)がいました。Aさん、68歳。


在職中は、そのAさんに良くランチに誘われ、二人で外食していました。
ある時、将来の話になり、「私、夜があまり寝れないんです。将来のことを考えると、子供もいないし、どうなるんだろう・・っていつも不安で不安で・・」という話をしたことがあります。
普段は、軽い会話しかしていなかったのですが、その時はなぜかちょっとマジな話になり、私もポロっと本音を漏らしてしまったんです。


するとAさんが言いました。
「僕の以前いた会社の同僚で、子供が一人いたんだけど、小学校の時その子が事故に合って、植物人間になってしまって、いまだに入院してるって人がいる。
子供はいるけど、実際は会話もできない、動くこともできない、もちろん将来面倒を見てもらうこともできない。子供がいたって、明日はどうなるかわからないさ・・。」


「また違う後輩でね、元々心臓の持病があったのに、子供の運動会の時、親子競争で走って、その時に倒れて、あっけなくそのまま天国に行ってしまった奴もいる。子供がいなければ、今も生きていたかもしれないのに。」


たぶん、Aさんはそんな話をすることで、私をなぐさめてくれようとしたんだと思います。
人生経験豊富なAさんの話は、その時はなんだか妙に説得力がありました。
あまりそういった不幸な話は、自分の身の回りでは聞かないけど、世の中には、少なからずそういった人たちもいるのだということを知りました。


話変わって、少し前、ずいぶん長い間連絡を取っていなかった男友達(E君)に、久しぶりにメールをしてみました。
E君は、私より5歳くらい年下で、3~4年前は、良く連絡を取り合って近況報告などをしていましたが、私がフルで働き出してからすっかりご無沙汰になっていて、せっかく今、ヒマができたので、連絡を取ってみようと思ったんです。


3~4年前、彼は2人目不妊で悩んでいました。
2人目がほしいけど、なかなかできなくて、奥さんが病院に通っていると・・。
その頃、私も、子作りをするかどうかですごく悩んでいた時期だったので、不妊治療という共通項もあり、良く彼に相談していたのです・・。


彼、その後2人目はできたんだろうか・・。
もう3年以上も経っているし、きっと不妊治療もうまく行って、2人目が生まれて、今頃は幸せな生活を送っているんだろうなぁ・・って思っていました。


で、久々のメールで、近況を聞いたところ、
なんと体外受精で三つ子を授かり、昨年、奥さまは無事出産されたそうです。


ところが、なんと三つ子のうち、2人に障害があり、その子たちの世話が大変で、彼も大好きだったテニスや趣味のバンド活動も全くやる暇がなくなり、昼夜ない生活を送っているみたい。
しかも、残りの一人も、もしかしたら障害があるかもしれない(今はまだ判定できない)ということで、精神的な疲労も大変な様子でした。


こんなことなら、必死で不妊治療して、2人目(実際は子供4人になるわけですが)を授からない方が良かったのかもしれません・・。
もちろんそれは彼には言えませんでしたが。


たとえ障害があっても、自分の子供ならかわいいと思える、幸せな瞬間があるのかもしれません。
でも、幸せな時間より、辛い、苦しい時間の方が、圧倒的に多いはず。


私は、まさかこんなことになっているとは思わず、軽はずみに近況を聞いてしまった自分を少し反省しました。
彼には「がんばって」という言葉しか、かけてあげれなかったです・・。
実際、本当に「がんばって」いるだろうし、今更そんな言葉もほしくないと思うのですが、ほかに言葉が見つからなかった・・。



E君にしても、最初のAさんの話に登場してきた方々にしても、奥さんの妊娠がわかった時は喜びでいっぱいで、まさかこんな未来なんて想像していなかったと思います。
「神様は、乗り越えられない試練は与えない」とは、良く言われますが、子供を持つ人が皆が皆、幸せだとは限らないのだと色んな人たちの話を聞いて思いました。


私も、こういった話を聞くにつけ、もうこの歳で、高齢出産もいいところだし、出産はやっぱり怖いです。


今後、「子供のいない人生」を自分がどうやって受け入れて行くか・・・という、大きな悩みは変わらずあるのですが、辛くなった時は、彼らのことを思い出し、きっと神様が私に子供を授けられなかったことには、何か意味があるのだ・・と思いたいです。
11年前、流産した時の子供が、もし流れずに障害を持って生まれてきていたら・・・などと思うと、空恐ろしくなる時があります。
きっと私は、そんな子供の世話ができるほど精神的に強くはないから、子供を持たない人生を与えられたのかも・・。
なんて・・。都合のよい風に考え過ぎかもしれませんが。


色々と考えさせられる出来事でした。
世界中のみんなが、できるだけ笑って幸せな日々を過ごせますように・・。


久しぶりに、そんなことを考えたのでした。




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