おっちゃんのぼやき

旅と食べる事が、大好きなおっちゃんの独り言です

ゆきちとポンタの珍道中 九州編 12

2009年12月04日 | 日記
ゆきちとポンタは、長崎をあとにして熊本に向かった。
途中、雲仙に寄ってみた。

「ポンタ、ここが雲仙の普賢岳で」
ゆきちのウンチクが始まった。
「ずっと前に、この山が噴火して いっぱいの人が死んだんで」
ゆきちが、山を見ながら静かに語った。

「ほおけ、そりゃあ可哀想じゃのう」
「へでも、いまはすげえしずかじゃろう。綺麗な景色じゃしのう」

「なんでも、噴火の前の年におっちやん家族で来たらしいど」
ゆきちがそう言うと

「おめえ、何でも知っとるの」
ポンタが、そう言うと。

「おう、わしゃあ偉いけんの」
ゆきちが、自慢げに言った。
実は、ゆきちは物知りでもあるが めっちゃ理屈こきであった。

「雲仙から、どうやって熊本にいくんね」
ポンタが、ゆきちに聞いてみた。

「おう、船で行くんよ」
「船け、わしゃあ乗ったことなあけんの。楽しみじゃの」
ポンタは、ちょっとウキウキでした。
天草の島々を見ながら、少しの船の旅を満喫した二匹でした。

「ゆきちよ、ちょっと気分悪いんじゃけど」
「ポンタ、そりゃあ船酔いじゃ」

「船酔い? わしゃあ酒は、飲んでなあど」
「ばかじぁのう、酒を飲んでなるもんじゃないわい。まあ、車に酔うくらいじゃけ ん 船は、酔うわな」

ポンタは、船の後ろでまるまっていた。

なんとか、熊本に着きました。
「ポンタ、大丈夫か?」
「おう、揺れが終わったら何とかなったわいや」
「まあ、食べるのは無理じゃろう」
ゆきちが、ポンタにそう言うと ポンタは

「それと、これとは、話が別よ。早ょうラーメン食べんかいや」
食欲だけは、別物のポンタであった。

「ほじゃあ、とりあえず市内に行こうや」
ゆきちは、そう言うとスタスタと歩きだした。