いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「予知力はスピードを生む」 いつかのキャバリーマン Vol.11

2006年04月13日 | 日記
最初は、こんな大変な仕事務まるだろうか?という不安もあったが、
なんとかカウンターの仕事も少しずつ慣れてきた。

慣れてくると心に余裕が出てきて、業務に工夫が生まれる。

忙しいキャバクラのカウンター内の仕事で求められることは、
目の前の作業のスピードだ。接客は、コンパニオンやホール係が
行うので、黙々とマシーンのように業務をこなす。

つまり、洗い物やカクテルを作る作業を1秒でも早く完了させ、
他の担当の業務に支障をきたさないことが重要だ。

業務のスピードアップにはポイントがある。

「先に発生するであろう業務を予測すること」


これを心がけることによって、業務効率は飛躍的に上がる。

テニスなどの競技で要求される反射神経に似ている。
相手が、何処にボールを打ってくるかを予測し、一歩目を早く出すことが
重要なのと同じだ。

これがキャバクラだと・・・
例えば、お客様が来店されると、瞬時におしぼりを出さなければいけない。
これもテニスのボールを追うように反射的に出すのだ。

お客様来店=おしぼり

のような「式」を無数に体で覚えるイメージ。他にどんな式があるかというと、

お客様が来店されると、コンパニオンが横に必ず付く。
そうすると、まもなくコンパニオンはドリンクのオーダーをする。
コンパニオンが個々にオーダーするドリンクはいつもほぼ同じなのだ。
だからこれを覚える。

A子さん=カシスオレンジ
B子さん=ジントニック
C子さん=モスコミュールorビール

そうすると、コンパニオンが席についてオーダーを出す前に何を作るかが
分かるのだ。当然業務はスピードアップする。

極端な例では、お店にはカラオケがあるのだが、カラオケの番号も覚える。
こうやって。

237-11 =マイクが2本要る。
228-08 =マイクが2本要る。

つまり、上記の番号はデュエットなのだ。だからマイクが2本。
歌の名前は知らなかったが、番号は今でも覚えている。

これをカラオケが始まってからマイクのありかを探しているようであれば
それだけでロスが大きい。

こういった事例は些細なことだが、起こり得る事態を予測し先手を打つこと
はビジネスにおいて非常に重要なことだ。

僕は一人黙々と狭いカウンター内で業務に取り組んでいた。
このタタミ2畳ほどの狭いスペースで、仕事を工夫する
楽しさを覚えていったのだった。

つづく。



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